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鉄道と日本軍 (ちくま新書 863) 新書 – 2010/9/8
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/9/8
- ISBN-104480065695
- ISBN-13978-4480065698
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商品の説明
著者からのコメント
鉄道と軍事の関係は、鉄道史や軍事史の書籍などでもしばしば語られてきましたが、どれも断片的な記述にとどまっており、体系的にまとめた書物は皆無といっていい状態でした。
本書では、明治初年には鉄道敷設を強く拒絶していた軍部(とくに陸軍)が、西南の役や日清戦争の経験を経たのち、いかに鉄道政策全般に関与するようになったかを順を追って記述しました。
そして鉄道戦争という側面もあった日露戦争については、3分の1以上のページを割いて詳述しております。もちろんそのなかには、日清戦争後に編制された陸軍の鉄道部隊のことも含まれます。
私自身、鉄道と軍事の関係について、知りたかったひとりでした。ところが、意外なことにきちんとまとまった書物がなかったのです。驚きました。それで自分で取材・調査して執筆したわけです。
自分で言うのも何ですが、大変面白い内容だと思います。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/9/8)
- 発売日 : 2010/9/8
- 言語 : 日本語
- 新書 : 253ページ
- ISBN-10 : 4480065695
- ISBN-13 : 978-4480065698
- Amazon 売れ筋ランキング: - 800,725位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
地図や鉄道、近現代史をライフワークに取材・執筆を行う。著書に『最後の秘境 皇居の歩き方』『旅する天皇 平成30年間の旅の記録と秘話』(小学館)、『ふしぎな鉄道路線 「戦争」と「地形」で解きほぐす』『写真と地図でめぐる軍都・東京』(NHK出版)、『重ね地図で愉しむ 江戸東京「高低差」の秘密』『重ね地図で読み解く大名屋敷の謎』『水系と3Dイラストでたどる東京地形散歩』(宝島社)、『天皇の旅と寄り道』『地図で読み解く東京五輪』(KKベストセラーズ)、『「家系図」と「お屋敷」で読み解く歴代総理大臣』『空から見る戦後の東京』『空から見える東京の道と街づくり』(実業之日本社)、『地図と愉しむ東京歴史散歩』シリーズ(中央公論新社)、『地図で読み解く日本の戦争』『鉄道と日本軍』(筑摩書房)、『地図もウソをつく』『戦争遺産探訪』(文藝春秋)、『江戸・東京の「謎」を歩く』(祥伝社)、『地形で読み解く鉄道路線の謎 首都圏編』(JTBパブリッシング)など多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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私のふるさとに、今は廃線となっているが短い支線があって、その線の由来まであったので余慶に親近感を覚えた。
それにしても明治帝は起工式とあれば出席と言うことで交通の不便なときに全国よく動かれたものと感心するが、大体朝早く出て夕刻には宿に入られているようだ。
往時の一般の旅客で新潟から大阪など20ー30時間かかって着く場合には寝台車はないのだからどのような旅であったろうか。
国際便になるとゲージが問題になるが、先の北朝鮮の将軍様は列車でロシアに行っていたが線路幅はどうなっているのだろうか。また、瀋陽駅は2つあって長春と
大連の直行はできない。これも戦後に分断されたのであろうがこの本を読みながら次次と疑問が湧いてきた。
日本がロシアから広軌を狭軌にしその後で標準軌にした場当たり性をよく指摘され、ロシアは戦略として広軌を採用していると聞かされていたが、この本で
たとえばバイカル湖の横断の場当たり性を読んでいると、優れてロシアが戦略性に富んでいたというのもどうかとおもった。最後に小村がアメリカ資本を断った
と言うことだがもしこれが日米で運営していたら歴史は相当変わっていたであろうか。
本書はその2つの関係を、具体的な事例で説明している。
アメリカにも、軍と鉄道の歴史があっただろう。
他の国の歴史と照らし合わせながら読むとよいかもしれない。
19世紀後半に開国した日本が受け入れた技術としても、鉄道が占める位置は大きい。
しかし、日本の鉄道の発展に軍隊が大きく関与していたことは、本書で初めて知った。
路線の決定にも軍隊の意見が反映されていたことなど、新たな視点を提供してくれる。
日本が近代国家として成立していく過程では、日清・日露戦争が大きなハイライトだが、
この中でも鉄道が果たす役割は多く、本書でも大きな紙数が割かれている。
日本にとって、日清戦争は国内路線への関連が大きいが、日露戦争では朝鮮・満州の
路線の関連が大きく、近代化の動きが国内に向けたものから国外に向かっていく流れと
相関しているのではないかと感じた。
なお、本書は話の展開上、時系列になっていない部分があり、特に日露戦争にかかわる部分は、
あらかじめ日露戦争の展開をある程度把握していないと、わかりづらい面もある。
鉄道の歴史について知りたい人はもちろん、明治の歴史を側面から補強したい人にも、
お勧めできる良書である。
その2つの分野を上手に接続させて書いた本である
国土と国民を効率よく兵器と化する鉄道システムと19世紀の戦争は切っても切り離せないが
それが日本において新書レベルでまとまっているのはいいな
特にディテールというかトリビア的な記述も多いのだけど
司馬遼太郎ではなく児島襄が好きな人にはかなりいい感じである
その当時の鉄道システムがもっていた制限を体感できるからである
日露戦争で終わりになっているが、まあそれも一つの考え方だな
日本全国への鉄道網が進んで支線部は政治闘争の場になった
その辺で兵器としての鉄道の役割は完成しちゃってるからな
本筋から遠いエピソードをかなり押し込んでいるのが、本書の流れを悪くしている原因だと思う。鉄道専門誌のレベルの内容で、新書で読むにはきつい。当時の写真が何枚か、日本や満州の鉄道全図が何枚かあるのはいいとしても、地名が乱発するのに、記述に対応した地図が全くないのもどうか。読む人は三田尻ー有帆ってどんな所か容易に想像がつくと思っているのだろうか。
各地方の敷設の最初の経緯がわかったのは収穫だが、もどかしい気持ちだ。