1991年に出た単行本の文庫化。ただし、3本の論文がカットされ、また大幅な改訂が行われているという。
祐天寺に名を残す江戸期の名僧・祐天上人に焦点を当て、彼が行った憑き物落としについて、文学的・歴史的に解明しようとした研究書である。名僧伝や説話を材料として、「悪霊祓い」の実際と、その背後の構造を暴いていく筆致は圧巻。当寺の政治力学や社会状況まで視野に入れられ、江戸という空間そのものが見えてくるようだ。
ただ、強引過ぎるように感じる箇所も。
また、読み物として楽しい本ではない。
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新編江戸の悪霊祓い師 (ちくま学芸文庫 タ 10-1) 文庫 – 1994/11/1
高田 衛
(著)
- 本の長さ352ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1994/11/1
- ISBN-10448008164X
- ISBN-13978-4480081643
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1994/11/1)
- 発売日 : 1994/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 448008164X
- ISBN-13 : 978-4480081643
- Amazon 売れ筋ランキング: - 706,404位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 537位日本の民俗
- - 1,511位日本文学(日記・書簡)
- - 1,983位ちくま学芸文庫
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2004年11月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸時代の農村で、十四才の少女に突如悪霊がとりつく。
その名は累(かさね)、二十数年前、少女の父に殺された先妻だという。
村人たちの説得も民間宗教者たちの呪術も功をなさず、死を待つばかりの少女のもとに、一人の僧侶が現われる。
その名は祐天、後に浄土宗ナンバー1の地位につく学僧である。
前半は少女の悪霊祓いの物語、後半は祐天上人の後日談。
シャープな文章とスリリングな構成で読ませる本。学術書だということを読んでいるうちに忘れてしまった。
その名は累(かさね)、二十数年前、少女の父に殺された先妻だという。
村人たちの説得も民間宗教者たちの呪術も功をなさず、死を待つばかりの少女のもとに、一人の僧侶が現われる。
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前半は少女の悪霊祓いの物語、後半は祐天上人の後日談。
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