"今日の用語法で"芸術"とよばれている作品を『純粋芸術』とよびかえることとし、この純粋芸術にくらべると俗悪なもの、非芸術的なもの、ニセモノ芸術と考えられている作品を『大衆芸術』と呼ぶこととし、両者よりもさらに広大な領域で芸術と生活の境界線にあたる作品を『限界芸術』と呼ぶことにして見よう"として柳宗悦や宮沢賢治を語り始める本書は1967年と今から約50年前に初版が出たにも関わらず普遍的な刺激を与えてくれる。
また個人的には、日本語の言葉が(例えばアメンボなど)子供視点で出来たのではないか?とか、漫才と知識人、替え歌の解釈などに著者の知識の幅の豊かな批評性、そして大衆に対する優しい眼差しを感じてほっこりする。
"わけがわからない"それでも走り出す様な表現活動をしている人、あるいはそんな表現者を支えている誰かにオススメ。
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限界芸術論 (ちくま学芸文庫 ツ 4-1) 文庫 – 1999/11/1
鶴見 俊輔
(著)
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- ISBN-104480085254
- ISBN-13978-4480085252
- 出版社筑摩書房
- 発売日1999/11/1
- 言語日本語
- 本の長さ462ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1999/11/1)
- 発売日 : 1999/11/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 462ページ
- ISBN-10 : 4480085254
- ISBN-13 : 978-4480085252
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- - 404位ちくま学芸文庫
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年7月27日に日本でレビュー済み
先頃、惜しくも他界した、鶴見俊輔の限界芸術のついての文章をまとめたもの。
冒頭の、芸術の発展、というパートがいわば理論編。
最初に芸術の発展の歴史における、純粋芸術と限界芸術の位置付けについて論じ、
その後、例として、柳田國男、柳宗悦、宮沢賢治を紹介している。
残念ながら、限界芸術論は、ここで未完となってしまった。
その構想のアウトラインだけが、簡単に述べられている。
その後は、大衆芸術論、黒岩涙香、円朝などについての文章が収録されている。
冒頭の、芸術の発展、というパートがいわば理論編。
最初に芸術の発展の歴史における、純粋芸術と限界芸術の位置付けについて論じ、
その後、例として、柳田國男、柳宗悦、宮沢賢治を紹介している。
残念ながら、限界芸術論は、ここで未完となってしまった。
その構想のアウトラインだけが、簡単に述べられている。
その後は、大衆芸術論、黒岩涙香、円朝などについての文章が収録されている。
2009年6月30日に日本でレビュー済み
抜粋
黒岩涙香が小野小町伝を書いた理由:
夫を持たねばならぬと言うように思っていては、場合により極めて不利益なー不幸なー結婚をして生涯を誤ることが有ります。私はこの意見のために,誰か生涯を独身で暮らした女の伝ーまたは評論の様なものーを書きたいと思い、いろいろと詮索した結果、ついに小野小町のことを述べる次第となりました。
〜涙香についてはうすっぺらな知識しかもっていなかったので、どうしても赤新聞発行者である「下品」文化人というイメージがつきまとって離れなかったのだけれど、どうしてどうして自らの不勉強を思い切り反省させられた。明治維新の生き残りだった世代にこれだけのフェミニストがいたとは。それに比べて周囲の♂はまだまだ封建制を脱していない。
大佛次郎のエッセイ:
最も日本のインテリゲンチュアである僕らは、自分で何分かの努力をして(市民的権利)を獲得したのでない。二月も六月もない、バリケエドの経験もない、もらったから子どものように好い気になって悦んでいたので、奪られるとなっても文句を言う方法を知らない。
〜これは1935年の作品。ほぼ70年、つまり1人の人間の一生分の時間が経過したにもかかわらず、現在の日本の状況は一切、といっていいほど変わってないように思う。
また、他に刺激的だった記述としては
社会から孤立した2人の人間の近親相姦的な支えなしには自分たちの共同性の確認ができない、という状況として
野坂昭如の『骨餓身峠死人葛』と『タイタス・アンドロニカス』を比較している点〜この思考的守備範囲の広さ!
それから音楽について、
それは生活の(生命の)リズムから生じてくるものであり、それを鶴見は「生命維持機能の一部」と解釈する。大量の音楽を生活雑音としてしか片付けていない自分の状況を反省させられる。
限界芸術、それは限りなく「俗」に近くそれでいて「根源」の明らかな「美」だ。
いかなる芸術でも「世襲」という形で「道」に変身させ、排他的になってしまった日本の伝統芸術は、そこで「俗」とのからみを失い「生命」という支持条件から浮いたものとなってただ「飾り」としてしか存在しない。
こういう、膨大な知的遺産を我がものとして全身に貯め込み、明晰に整理された論理的思考をカケラでもいいから持ちたいと思う。
黒岩涙香が小野小町伝を書いた理由:
夫を持たねばならぬと言うように思っていては、場合により極めて不利益なー不幸なー結婚をして生涯を誤ることが有ります。私はこの意見のために,誰か生涯を独身で暮らした女の伝ーまたは評論の様なものーを書きたいと思い、いろいろと詮索した結果、ついに小野小町のことを述べる次第となりました。
〜涙香についてはうすっぺらな知識しかもっていなかったので、どうしても赤新聞発行者である「下品」文化人というイメージがつきまとって離れなかったのだけれど、どうしてどうして自らの不勉強を思い切り反省させられた。明治維新の生き残りだった世代にこれだけのフェミニストがいたとは。それに比べて周囲の♂はまだまだ封建制を脱していない。
大佛次郎のエッセイ:
最も日本のインテリゲンチュアである僕らは、自分で何分かの努力をして(市民的権利)を獲得したのでない。二月も六月もない、バリケエドの経験もない、もらったから子どものように好い気になって悦んでいたので、奪られるとなっても文句を言う方法を知らない。
〜これは1935年の作品。ほぼ70年、つまり1人の人間の一生分の時間が経過したにもかかわらず、現在の日本の状況は一切、といっていいほど変わってないように思う。
また、他に刺激的だった記述としては
社会から孤立した2人の人間の近親相姦的な支えなしには自分たちの共同性の確認ができない、という状況として
野坂昭如の『骨餓身峠死人葛』と『タイタス・アンドロニカス』を比較している点〜この思考的守備範囲の広さ!
それから音楽について、
それは生活の(生命の)リズムから生じてくるものであり、それを鶴見は「生命維持機能の一部」と解釈する。大量の音楽を生活雑音としてしか片付けていない自分の状況を反省させられる。
限界芸術、それは限りなく「俗」に近くそれでいて「根源」の明らかな「美」だ。
いかなる芸術でも「世襲」という形で「道」に変身させ、排他的になってしまった日本の伝統芸術は、そこで「俗」とのからみを失い「生命」という支持条件から浮いたものとなってただ「飾り」としてしか存在しない。
こういう、膨大な知的遺産を我がものとして全身に貯め込み、明晰に整理された論理的思考をカケラでもいいから持ちたいと思う。
2023年4月24日に日本でレビュー済み
芸術の発展
大衆芸術論
黒岩涙香
新聞小説論―高木健夫新聞小説史稿を読んで
円朝における身ぶりと象徴
鞍馬天狗の進化
まげもののぞき眼鏡
冗談音楽の流れ
一つの日本映画論―振袖狂女について
現代の歌い手
国民文化論
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2012年10月17日に日本でレビュー済み
大学生の時に、教授に進められて読みました。
薦められなかったら一生読むことはなかったと思います。
読んでみて、内容に驚いた。
とてもすごい内容だったことを今でも覚えています。
また、読み返してみたいと思います。
薦められなかったら一生読むことはなかったと思います。
読んでみて、内容に驚いた。
とてもすごい内容だったことを今でも覚えています。
また、読み返してみたいと思います。