アメリカのエドマンド・ウィルソンによる文芸評論集。20世紀前半の文学思潮をつくったと思われる欧米の6名の作家・詩人をとりあげている。ポーとマラルメに由来する「象徴主義」の文学こそ現代文学の母体であり、その後に論ずる作家たちの共通する志向と考え、18世紀以降の古典主義とロマン主義、それぞれの始まりと反動の歴史を説く。その論旨は明快で、次章からの複雑かつ微妙な作家論をたばねるにふさわしい。
イェイツ、ヴァレリー、T・S・エリオット、プルースト、ジョイス、ガートルード・スタインは、それぞれ1章を与えられ、独立したエッセイとしても読める。19世紀以降の批評家たちの成果をふまえ、伝記と作品論と文学史を兼ね備え、比較として引用する著作は幅広い。しかも西洋文学の中でも難物と知られた詩人・小説家をあつかって読者をあきさせない。10年ぶりくらいに再読したが、『愛国の血糊』『死海写本』と同じ手際よさに、またしても驚かされた。
わが国の詩人たちにもショックを与えた天才詩人ランボーと長編劇詩『アクセル』の作者ヴィリエ・ド・リラダンを比較した最終章「アクセルとランボー」、付録にあるトリスタン・ツァラ『ダダイスム回想録』も面白かった。
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アクセルの城 (ちくま学芸文庫 ウ 10-1) 文庫 – 2000/1/1
エドマンド ウィルソン
(著),
土岐 恒二
(翻訳)
2000年1刷発行です。カバー表紙に微キズがございますが、、本文に書き込み・折れ・ヤケ・ヨゴレ等はございません。栞付きで帯無です。丁寧に発送いたします。どうぞよろしく。
- 本の長さ472ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/1/1
- ISBN-104480085289
- ISBN-13978-4480085283
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/1/1)
- 発売日 : 2000/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 472ページ
- ISBN-10 : 4480085289
- ISBN-13 : 978-4480085283
- Amazon 売れ筋ランキング: - 127,701位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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