日本史の教科書では、決して触れないような、いわゆる危ない話が詰まっている。
同性愛、輪廻転生、男装と女装などのテーマが取り上げられているが、どれも数多くの興味深いエピソードに彩られている。
歴史に名を残す高僧などが、幼い男子を溺愛して略奪する話を取り上げた第2章がとりわけ興味深かった。
現代の社会でもそうだが、こうした決して表には出てこない裏の世界は、いつの時代にもあったという事なのだろう。
人間という生物の深い闇を覗いてしまったような気分になった。
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逸脱の日本中世 (ちくま学芸文庫 ホ 6-1) 文庫 – 2000/6/1
細川 涼一
(著)
- 本の長さ293ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2000/6/1
- ISBN-104480085556
- ISBN-13978-4480085559
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2000/6/1)
- 発売日 : 2000/6/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 293ページ
- ISBN-10 : 4480085556
- ISBN-13 : 978-4480085559
- Amazon 売れ筋ランキング: - 815,965位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2006年7月13日に日本でレビュー済み
日本史の中で最も狂気を感じるのは、戦乱の中世あろう。本書は独自のキーワードを「逸脱」として、能(謡曲)という芸能中心に逸脱、物狂いの種々相を論じて興味が尽きない。現代人から見た「精神障害者の中世」という優しくも鋭い視点に共感できる。謡曲に『平家物語』の「小督」があるが、この音楽説話の取り次ぎ役仲国に託宣する狂い者のいたことを指摘している。また、哀音の専修念仏・白拍子が亡国の音として疎んじられたことも触れている。
能という中世芸能を素材にして、狂気、同性愛、性別越境など、近代的理性からは「逸脱」と映る事柄を通して、中世人の隠された心性を読み解く。
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