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東京都市計画物語 (ちくま学芸文庫 コ 17-1) 文庫 – 2001/3/1
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- ISBN-104480086188
- ISBN-13978-4480086181
- 出版社筑摩書房
- 発売日2001/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ400ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2001/3/1)
- 発売日 : 2001/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 400ページ
- ISBN-10 : 4480086188
- ISBN-13 : 978-4480086181
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- - 376位都市開発・都市問題 (本)
- - 585位建築・土木工学
- - 875位ちくま学芸文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
越澤明(KOSHIZAWA AKIRA、こしざわあきら)。北海道大学名誉教授、一般財団法人住宅生産振興財団顧問。1952年生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業、東京大学大学院博士課程修了、東京大学工学博士。専門は都市政策、都市計画、公共政策。
1989年に後藤新平の帝都復興計画原図を66年ぶりに発見した。東京の都市形成・都市計画史、東京オリンピック、災害復興計画、歴史・景観まちづくりに関する研究の第一人者である。
主な著書は、『東京の都市計画』(岩波新書1991年)、『東京都市計画物語』(日本経済評論社1991年、ちくま学芸文庫2001年)は、東京の都市形成・都市計画の歴史、関東大震災の帝都復興に関する基本図書として、今なお読み続けられている。両書は日本都市計画学会石川賞(大賞に相当)を39歳の最年少で受賞。『満州国の首都計画』(日本経済評論社1988年、ちくま学芸文庫2002年、土木学会著作賞)、『哈爾浜の都市計画』(総和社1989年、ちくま学芸文庫2002年)、『復興計画』(中公新書1995年、日本都市学会奥井賞)、『後藤新平:大震災と帝都復興』(ちくま新書2011年、都市住宅学会著作賞)、『大災害と復旧・復興計画』(叢書震災と社会、岩波書店2012年)、『東京都市計画の遺産:防災・復興・オリンピック』(ちくま新書2014年)など。
都市政策の行政実務に明るい。国の公職歴は、中央防災会議首都直下地震対策専門調査会委員。2001年~2011年、国土交通省の社会資本整備審議会委員に就任、社会資本整備審議会住宅宅地分科会長、社会資本整備審議会都市計画・歴史的風土分科会長(国の住宅政策、都市計画、古都保存行政の審議会長)を務めた。都市再生特別措置法、都市緑地法、景観法、歴史まちづくり法、長期優良住宅法、高齢者住まい法の制定に学識経験者として関わった。
地方自治体の公職歴は、鎌倉市市政功労者、江戸東京博物館運営委員会委員、東京都品川区まちづくりマスタープラン策定委員長、犬山市歴史まちづくり協議会長、美濃市歴史まちづくり協議会長、長浜市歴史まちづくり協議会アドバイザー、守山市大庄屋諏訪屋敷保存委員長、大津市都市計画審議会景観形成専門委員長、富田林市駅南まちづくり協議会アドバイザーなど。松竹株式会社が設置した歌舞伎座再生検討委員会委員など。
主な著書は中国、台湾、韓国で翻訳出版されている。『偽満洲国首都規劃』(欧碩訳、北京、社会科学文献出版社2011年)、『哈爾浜的城市規劃 1898-1945』(王希亮訳、哈爾浜、哈爾浜出版社2014年)、『中国東北都市計画史』(黄世孟訳、台北、大佳出版社1986年)、『東京の都市計画(書名はハングル表記)』(尹伯栄訳、ソウル、韓国経済新聞社1998年)など。中国長春市政府から都市計画顧問の称号、清華大学公共管理学院産業発展與環境治理研究中心(CIDEG)栄誉専家、大連理工大学建築與芸術学院客座教授。中国の都市化(城鎮化)に関する研究は中国で参照・引用されている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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中身は東京の街づくりはどのようにしてできてきたのかなどがわかりやすく書かれており個人的にもハマってしまいました。文庫サイズなので読みやすい大きさです。
本書は東京都市計画に情熱をそそぎ、奔走した人々の紹介で始まる。幻の帝都復興計画の立役者・後藤新平や、外苑の並木道や隅田公園を作り上げた折下吉延。中央線の荻窪駅から西荻窪駅あたりまでの南北一帯に整然としている街並みは、区画整理事業により整備した内田秀五郎の主導のもとである。しかし多くの人の多岐にわたって練り上げられた都市計画は、半ば挫折し手付かずのままに現在に至っているものが多くある。国際間にもまれ、急速な発展計画が多くの問題とぶつかり焦りとなったのだろうか、現時点だからこそ明らかになる問題点は様々である。
本書は関東大震災後や太平洋戦争後の復興計画から、戦後のグリーンベルト計画や東京オリンピックに至るまで、ひとつの計画に1章を割くかたちで詳細に歴史を追うとともに、読みやすく書かれている。また現代の都市計画の問題点を指摘し都市から地方に目を向けた課題点も挙げている。著者の越澤氏は、本書の終章で『今日の東京の都市形態に江戸の都市構造を見出したのは陣内秀信氏である。しかし、東京の市街地をみると私の目には帝都復興と戦災復興という二つの復興計画がかろうじて残した遺産、そして挫折したプランの痛々しい姿が浮かび上がってくる。』という記述をしている。この一文が、本書の内容を象徴的に表しているかのようだ。また、新宿西口も郊外の住宅地もすでに戦前に計画されていたことを知り、戦後の東京は寧ろそれらの遺産を無にして来たようなものであることを知らされた。
やや硬い印象もある本書であるが、現在の東京の姿を重ねて読むと、その成り立ちが分かりやすくなるであろう。
しかし、実際には無計画な都市発展をしたのではなく、関東大震災後にはきちんとした都市計画がありながら、それが様々な形で頓挫し、あるいはその遺産が破壊されて現在に至っているのである。
もともとの帝都復興計画では、大規模な区画整理が行われる予定であり、さらに並木のある大通り、幹線道路やオープンスペースとしての公園、ウォーターフロントなどが実現されることとなっていた。
しかし、予算縮小で区画整理は有力推進者のいた世田谷・荻窪等を除きあまり行えず、さらに有力な推進者不在のうえに戦後のGHQの都市計画への無理解によって東京の都市としての在り方は大幅に後退してしまい、神宮外苑の銀杏並木や稀有な成功例としての郊外開発の常盤台、新宿副都心の駅前広場計画等が残るのみとなっている。
隅田公園はかつては景観を意識したプロムナードとなっていたが、カミソリ堤防と首都高速によって現在は無残な姿となっている。
神宮外苑もかつては広場やオープンスペースが広がっていたのだが、スポーツ施設が次々と建てられてそれも失われてしまった。
東京の緑地化計画は、戦中に緑地でイモ等の栽培がおこなわれていたためにGHQが農地改革で払い下げてしまい、せっかくの緑地が失われてしまった。
類焼防止のための戦中の建物疎開や麻布の開かずトンネルは環状三号線の名残だという話など、知らなかった話も多く、特に東京にいればなじみの場所のルーツが垣間見えて興味深い。
と同時に、東京以外の都市はGHQの妨害にはあわず、大通り等がきちんと建設できているという指摘は、言われてみれば確かにそうで、つくづく東京の失敗を思い知らされる。
東京以外の人は地名や場所がずらずら出てくるので読みにくいかもしれないが、東京に住んでいる人は読む価値のある本だと思う。
本書では、帝都復興計画・ウォータフロント隅田公園・神宮外苑と銀杏並木・新宿副都心計画・豊田正治村長と玉川村(現世田谷区東南部)全円耕地整理・内田秀五郎町長と井荻町(現杉並区西部)土地区画整理・東京緑地計画・戦災復興計画・東京オリンピックと首都高速道路といったテーマを計画段階から現在に至るまでの顚末を述べ、問題点と改善提案にまで及んでいる。読めば、馴染みの深い町も見方が変わること請合いである。
「日本の都市の街並みが美しくないのは、建築家が都市計画に参画しないからだ、と単純化する人がいるが、物事はそのような簡単なことではない」。日本には格調高い理想家もいたし、優秀な技術者もいた。しかし「日本ではさまざまな公共施設の用地として安易に公園がねらわれることが多く……過去の良好な都市計画、街づくりの努力が残してくれた遺産、ストックの喰いつぶし」がしばしば行われてきた。豊田正治の「わが郷土の開発はわれわれ共同の力によって行うべきである」という言葉は今なお共感を呼ぶ。なによりも住民一人一人の高い意識が必要なのだろう。
個人的には参考になる点がたくさんあり、しっかりしたレジュメを作る時に最も参考になった本だったと思います。
恐縮ならが、星を四つにしている理由は、個人的に非常に読みにくく感じてしまい(私がポップなものばかり読んでいるせいかも知れませんが…)そこが残念だと感じたからです。
非常にしっかりした文献資料と写真及び図表が多く使われている点はとてもよかったと感じています。