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入門経済思想史 世俗の思想家たち (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2001/12/1
ロバート・L. ハイルブローナー
(著),
Robert L. Heilbroner
(原名),
八木 甫
(翻訳),
浮田 聡
(翻訳),
堀岡 治男
(翻訳),
松原 隆一郎
(翻訳),
奥井 智之
(翻訳)
&
4
その他
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何が経済を動かしているのか。スミスからマルクス、ケインズ、シュンペーターまで、経済思想の巨人たちのヴィジョンを追う名著の最新版訳。
スミスにはじまりマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たち。彼らが遺した経済思想とは、どんなものだったのだろうか。彼らはみな、経済的な分析技術の発明者というよりは、自分を取り巻く現実の経済社会と切り結び、人間の営みの本質を「ヴィジョン」として描こうとした「世俗の思想家」であった。―1953年の初版以来たびたび版を重ね、二十数カ国語に翻訳されて多くの学生を経済学へと誘ってきた名著の、最新第7版の翻訳。現実の経済の行方が不透明な今日、将来を見通すための最良の指針。
【目次】
第1章 前奏曲
第2章 経済の革命―市場システムの登場
第3章 アダム・スミスのすばらしい世界
第4章 マルサスとリカードの陰鬱な予感
第5章 ユートピア社会主義者たちの夢
第6章 マルクスが描き出した冷酷な体制
第7章 ヴィクトリア期の世界と経済学の異端
第8章 ソースタイン・ヴェブレンの描く野蛮な世界
第9章 J.M.ケインズが打ち出した異論
第10章 シュンペーターのヴィジョン
第11章 世俗の思想の終わり?
スミスにはじまりマルクス、ケインズ、シュンペーターと続く経済学の巨人たち。彼らが遺した経済思想とは、どんなものだったのだろうか。彼らはみな、経済的な分析技術の発明者というよりは、自分を取り巻く現実の経済社会と切り結び、人間の営みの本質を「ヴィジョン」として描こうとした「世俗の思想家」であった。―1953年の初版以来たびたび版を重ね、二十数カ国語に翻訳されて多くの学生を経済学へと誘ってきた名著の、最新第7版の翻訳。現実の経済の行方が不透明な今日、将来を見通すための最良の指針。
【目次】
第1章 前奏曲
第2章 経済の革命―市場システムの登場
第3章 アダム・スミスのすばらしい世界
第4章 マルサスとリカードの陰鬱な予感
第5章 ユートピア社会主義者たちの夢
第6章 マルクスが描き出した冷酷な体制
第7章 ヴィクトリア期の世界と経済学の異端
第8章 ソースタイン・ヴェブレンの描く野蛮な世界
第9章 J.M.ケインズが打ち出した異論
第10章 シュンペーターのヴィジョン
第11章 世俗の思想の終わり?
- ISBN-10448008665X
- ISBN-13978-4480086655
- 出版社筑摩書房
- 発売日2001/12/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.6 x 2.2 cm
- 本の長さ544ページ
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商品の説明
著者について
ハイルブローナー,R.L
1919-2005。ハーバード大学卒業。New School for Social Researchの大学院在学中に出版した『入門経済思想史』が大きな成功を収める。その後、同校教授。
1919-2005。ハーバード大学卒業。New School for Social Researchの大学院在学中に出版した『入門経済思想史』が大きな成功を収める。その後、同校教授。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2001/12/1)
- 発売日 : 2001/12/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 544ページ
- ISBN-10 : 448008665X
- ISBN-13 : 978-4480086655
- 寸法 : 14.8 x 10.6 x 2.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 81,910位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 95位経済思想・経済学説 (本)
- - 102位経済学入門
- - 266位ヨーロッパ史
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その名はロブスターでもなく、ブロイラーでもない。ところで、彼が2017年の今日まで生きていて、2000年以降の経済および政治状況を踏まえて、原著第8版を刊行していたなら、是非読みたいものだと思った。現代経済学において、数学的技術・分析の重要性は言われるところだが、ハイルブローナーは敢てヴィジョンを唱道している。経済学の入門書として、気概が感じられた(少年よ、大志を抱け)。
2012年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原題は「The Worldly Philosophers」(世俗の思想家たち)
で、世界的に読まれている本ということである。本書は単なる伝記ではない。
経済思想史を含めた経済学者の伝記的物語である。500ページ
に及ぶ本書は決して読みやすい文章ではなく、読むのに時間が
かかるが、逆にそのぶん重厚さを感じる。
通常、この種の本はアダム・スミスあたりから始まるのが
普通だろうが、本書はその前の時代、経済学者が登場する
までの時代から始まっている。経済学者がなぜ登場しなかった
のか、ということから論じられており、興味深く読める。
登場する経済学者はアダム・スミス、マルサス、リカード、
ジョン・スチュワート・ミル、マルクス、マーシャル、ケインズ、
シュンペーター、などである。その他、各時代に登場した一般には
あまり名が知られていない経済学者も登場する。
最も興味を引いたのはアダム・スミスとシュンペーターに
関する記述である。アダム・スミスに放浪癖があったという
話は本書ではじめて知った。また、シュンペーターの学説の
解説は見事である。
著者は本書を通じて経済学とは何かということを言いたかったのでは
ないかと思うのである。著者によると経済学とは「その核心において、
われわれが経済と呼ぶ複雑な社会的存在の働きについて、さらにはその問題点
と見込みについて、われわれに教えるのを目的とする、説明の体系」
であるということだ。
著者は最終章の「世俗の思想の終り?」において、終わり(End)に
二つの意味をもたせている。一つは「終了」、もうひとつは「目的」
である。そして、その結論において「経済学の目的は、予見しうる
未来に向け、我々が集団としての運命を形づくっていかざるを得なく
なるであろう資本主義の環境について、よりよく理解するのを助ける
ことである。」と述べている。世俗の思想の終りと同時にその目的を
明らかにしようとしているのだ。
はたして経済学は科学たりえるのか、という興味深い事柄についても著者は論じて
いる。人間の営む活動を対象とし、その意思によって大きく変動する経済学は、
物理学のような純粋に法則性を取り扱う意味での科学たりえない、というのが
著者の考えである。それゆえに著者が提唱するのが、かつてシュンペーターが唱えた
「ヴィジョン」の学として経済学を捉え直すことなのである。
本書はおのおのの人間の営みの本質を「ヴィジョン」として各時代に即して
描こうとした「経済思想」の鳥瞰図である。経済学を学ぶ者なら、一度は
読んでおきたい好著である。
で、世界的に読まれている本ということである。本書は単なる伝記ではない。
経済思想史を含めた経済学者の伝記的物語である。500ページ
に及ぶ本書は決して読みやすい文章ではなく、読むのに時間が
かかるが、逆にそのぶん重厚さを感じる。
通常、この種の本はアダム・スミスあたりから始まるのが
普通だろうが、本書はその前の時代、経済学者が登場する
までの時代から始まっている。経済学者がなぜ登場しなかった
のか、ということから論じられており、興味深く読める。
登場する経済学者はアダム・スミス、マルサス、リカード、
ジョン・スチュワート・ミル、マルクス、マーシャル、ケインズ、
シュンペーター、などである。その他、各時代に登場した一般には
あまり名が知られていない経済学者も登場する。
最も興味を引いたのはアダム・スミスとシュンペーターに
関する記述である。アダム・スミスに放浪癖があったという
話は本書ではじめて知った。また、シュンペーターの学説の
解説は見事である。
著者は本書を通じて経済学とは何かということを言いたかったのでは
ないかと思うのである。著者によると経済学とは「その核心において、
われわれが経済と呼ぶ複雑な社会的存在の働きについて、さらにはその問題点
と見込みについて、われわれに教えるのを目的とする、説明の体系」
であるということだ。
著者は最終章の「世俗の思想の終り?」において、終わり(End)に
二つの意味をもたせている。一つは「終了」、もうひとつは「目的」
である。そして、その結論において「経済学の目的は、予見しうる
未来に向け、我々が集団としての運命を形づくっていかざるを得なく
なるであろう資本主義の環境について、よりよく理解するのを助ける
ことである。」と述べている。世俗の思想の終りと同時にその目的を
明らかにしようとしているのだ。
はたして経済学は科学たりえるのか、という興味深い事柄についても著者は論じて
いる。人間の営む活動を対象とし、その意思によって大きく変動する経済学は、
物理学のような純粋に法則性を取り扱う意味での科学たりえない、というのが
著者の考えである。それゆえに著者が提唱するのが、かつてシュンペーターが唱えた
「ヴィジョン」の学として経済学を捉え直すことなのである。
本書はおのおのの人間の営みの本質を「ヴィジョン」として各時代に即して
描こうとした「経済思想」の鳥瞰図である。経済学を学ぶ者なら、一度は
読んでおきたい好著である。
2022年4月21日に日本でレビュー済み
題名通り、各章を数人で分担して訳しているのだが、例えば7章などを担当している堀岡治男の文章を引用させていただく。
「振り返ってみると、それは、いかに異端であろうとも、思想を無視してすませることはできない--とりわけ、誤用されている言葉のもっのよよい意味においてその人の関心が保守的である人々にとってはできない--ということをわれわれに教えているのである」p.344
このひどい日本語に耐えられる方は訳文で読めばいい。その辺の中学生でも最まともな文が書ける。
「振り返ってみると、それは、いかに異端であろうとも、思想を無視してすませることはできない--とりわけ、誤用されている言葉のもっのよよい意味においてその人の関心が保守的である人々にとってはできない--ということをわれわれに教えているのである」p.344
このひどい日本語に耐えられる方は訳文で読めばいい。その辺の中学生でも最まともな文が書ける。
2012年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学の授業で経済学を学んだとき、
正直「つまらない」と思った。
人間の思考や行動を数字や理論で説明するなんて、
こじつけであり傲慢であると。
この本を読んで、
経済学の本当の「面白さ」に気付いた。
そうか、経済学は、
「資本主義」という訳の分からない大きなシステムを
理解する手助けをするためにあるのか。
決して高慢な決めつけではなく、
数々の人々が脳みそを絞って生み出した、
知の結晶なんだ、と思い、
経済学を学びたいとはじめて思った。
読みやすくわかりやすい筆致にも感激。
巻末に筆者オススメの経済学の本まで紹介されていて
大変お得。
経済学嫌いの人にこそ読んでほしい本です。
正直「つまらない」と思った。
人間の思考や行動を数字や理論で説明するなんて、
こじつけであり傲慢であると。
この本を読んで、
経済学の本当の「面白さ」に気付いた。
そうか、経済学は、
「資本主義」という訳の分からない大きなシステムを
理解する手助けをするためにあるのか。
決して高慢な決めつけではなく、
数々の人々が脳みそを絞って生み出した、
知の結晶なんだ、と思い、
経済学を学びたいとはじめて思った。
読みやすくわかりやすい筆致にも感激。
巻末に筆者オススメの経済学の本まで紹介されていて
大変お得。
経済学嫌いの人にこそ読んでほしい本です。
2019年12月23日に日本でレビュー済み
第2章:経済の革命 がとにかく強烈でした
未開社会から近代に至るまでの経済通念の変遷の歴史
このパートが個人的には本書の肝であり、それはそのまま経済学全体を通して最も重要な部分でした
・利得という概念はつい最近の近代になって生まれたものであり、それは現代でも大多数の人々には無縁である
・「労働者たちは食べるため、むしろ酒を飲むためにだけ働くような放蕩者ばかりー」
・利得とは、生活を改善しようという観念から発生するもので、それが正統的に認められるようになったのは近代から
・宗教・教会が影響力を誇る社会では、利得・商売・商人は”邪なもの”という価値観だった
・資本家・起業家というのはおおよそ社会を追われた者や根無し草のような者たちばかりだった
・仕事は生活の一部・義務・宿命で、それ自体が目的であり「金を稼ぐ」という目的のために行われる行動ではなかった
・金を稼ぐ=利得を得るという概念が定着したのは、多くの人々が経済的に豊かになり市場というシステムが拡大したから
・投資や新製品開発、それらによる富の集中は、多くの人々の仕事を奪い社会秩序を乱すものとして嫌悪・忌避された
・習慣、慣習、血統や家柄という通念で回る社会は多くの人々にとって単純で気楽で、思考停止できる心地良いものだった
・社会の生産力たる労働者=プロレタリアート、という怯え惑う階級を作り出す必要があった
・労働力や資本が商品として認識されなかったのは、それらが市場や需要の求めるまま流動的に動いていくのが理解できなかったから
・緩やかながら進歩してきた技術革新による豊かな人々と商人の増加、大航海時代による投資・会社の勃興、プロテスタンティズムの台頭による旧来宗教精神の緩和、生活・社会の利便化と向上:これらが結合し、広大な市場システム=近代資本主義が生まれた
・近代資本主義=広大な市場システムの誕生によって、生存問題・生活問題は血統や家柄や宿命や習慣によるものではなく、自由に利得を得る=お金を稼ぐ、ことによって解決されることになった
・近代資本主義が誕生することによって富を求めての闘争・富に関する研究が一般的になったが、それ以前は富を研究すること考察することなどは無縁無用だった
このパートの印象に残った節を抜粋・要約するとこのようなところでしょうか
経済史を「通念の変遷」としてシンプルに分かり易く書いたこの章は個人的に必読必携ものでした
思想家の章に関しては、新しくシンパシーを感じたのはヴェブレンでした
時代の世相や価値観に捉われず、その知能と感性を持ってして経済・社会から解き放たれて”人”として自由に生きた人物像とその人生観が伝わってくるようでした
しかし、いつも思うことなのですが
「多くの経済学者はその生涯を通して経済的に恵まれなかった」というような文を度々見かけます
果たしてそうでしょうか
経済に関して知恵と知識を持つ彼らは、困窮するどころか非常に巧みに、上手くやっていたのではないでしょうか
自身の幸せと自由を深く理解し、より良く生きることを実践・維持していたと思います
経済、資本、貨幣とは、人間、いや生物の本能・欲求のメタファーであり具現であり象徴であり
それを研究する経済学は哲学、社会学を主にその他学問・研究と密接に結び付きます
経済学はアダムスミス、マルクス、ヴェブレン、ヴェーバー、ゾンバルト、ガルブレイスで終わると個人的に思いますが
ここから得た知識と素養は、人生のあらゆる場面・選択において礎・教養・教訓として活かせるでしょう
未開社会から近代に至るまでの経済通念の変遷の歴史
このパートが個人的には本書の肝であり、それはそのまま経済学全体を通して最も重要な部分でした
・利得という概念はつい最近の近代になって生まれたものであり、それは現代でも大多数の人々には無縁である
・「労働者たちは食べるため、むしろ酒を飲むためにだけ働くような放蕩者ばかりー」
・利得とは、生活を改善しようという観念から発生するもので、それが正統的に認められるようになったのは近代から
・宗教・教会が影響力を誇る社会では、利得・商売・商人は”邪なもの”という価値観だった
・資本家・起業家というのはおおよそ社会を追われた者や根無し草のような者たちばかりだった
・仕事は生活の一部・義務・宿命で、それ自体が目的であり「金を稼ぐ」という目的のために行われる行動ではなかった
・金を稼ぐ=利得を得るという概念が定着したのは、多くの人々が経済的に豊かになり市場というシステムが拡大したから
・投資や新製品開発、それらによる富の集中は、多くの人々の仕事を奪い社会秩序を乱すものとして嫌悪・忌避された
・習慣、慣習、血統や家柄という通念で回る社会は多くの人々にとって単純で気楽で、思考停止できる心地良いものだった
・社会の生産力たる労働者=プロレタリアート、という怯え惑う階級を作り出す必要があった
・労働力や資本が商品として認識されなかったのは、それらが市場や需要の求めるまま流動的に動いていくのが理解できなかったから
・緩やかながら進歩してきた技術革新による豊かな人々と商人の増加、大航海時代による投資・会社の勃興、プロテスタンティズムの台頭による旧来宗教精神の緩和、生活・社会の利便化と向上:これらが結合し、広大な市場システム=近代資本主義が生まれた
・近代資本主義=広大な市場システムの誕生によって、生存問題・生活問題は血統や家柄や宿命や習慣によるものではなく、自由に利得を得る=お金を稼ぐ、ことによって解決されることになった
・近代資本主義が誕生することによって富を求めての闘争・富に関する研究が一般的になったが、それ以前は富を研究すること考察することなどは無縁無用だった
このパートの印象に残った節を抜粋・要約するとこのようなところでしょうか
経済史を「通念の変遷」としてシンプルに分かり易く書いたこの章は個人的に必読必携ものでした
思想家の章に関しては、新しくシンパシーを感じたのはヴェブレンでした
時代の世相や価値観に捉われず、その知能と感性を持ってして経済・社会から解き放たれて”人”として自由に生きた人物像とその人生観が伝わってくるようでした
しかし、いつも思うことなのですが
「多くの経済学者はその生涯を通して経済的に恵まれなかった」というような文を度々見かけます
果たしてそうでしょうか
経済に関して知恵と知識を持つ彼らは、困窮するどころか非常に巧みに、上手くやっていたのではないでしょうか
自身の幸せと自由を深く理解し、より良く生きることを実践・維持していたと思います
経済、資本、貨幣とは、人間、いや生物の本能・欲求のメタファーであり具現であり象徴であり
それを研究する経済学は哲学、社会学を主にその他学問・研究と密接に結び付きます
経済学はアダムスミス、マルクス、ヴェブレン、ヴェーバー、ゾンバルト、ガルブレイスで終わると個人的に思いますが
ここから得た知識と素養は、人生のあらゆる場面・選択において礎・教養・教訓として活かせるでしょう
2013年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語の原書を読んだので、日本語でも読みたいと思い購入しました。
原書は章分けや改行が少ないのですが、本書は細かく項目が設けられており、読みやすかったです。
ただ、原書の文章が省かれており、展開が分かり辛い箇所もありました。
それ以外はとても良い経済学入門になると思います。
読み進めるのに、多少世界史の知識が必要です。
原書は章分けや改行が少ないのですが、本書は細かく項目が設けられており、読みやすかったです。
ただ、原書の文章が省かれており、展開が分かり辛い箇所もありました。
それ以外はとても良い経済学入門になると思います。
読み進めるのに、多少世界史の知識が必要です。
2012年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どこぞの某有名ブロガーが、マンキューぐらい読めと盛んにあおっていますが、あんなもん読むくらいならハイルブローナー読むほうがよっぽど世界を深く理解できるはずです。(まあ、それでも数学するのに九九ぐらい知らないとと言った程度の意味で、淡水派の初歩の常識であるマンキューぐらい眉につばつけながら読んだほうがいいと思いますけどね)
まずこの本を買ったら索引を見てください! たとえば、限界三人組です。ワルラスはたった1ページ、ジェボンスはエッジワースとのからみで4ページ、メンガーにいたっては、1ページも出てこない! それに比べて、一般の経済学史にはまず出てこない人物ヘンリー・ジョージ10ページ以上、ホブソンも10ページ以上! だからといってきわもの列伝と言うわけではありません。経済学が擬似数理科学として純化、いや蛸壺に退化する過程で、切り捨てられていった思想を丹念に追っているからなのです。オウェン、サン・シモン、フーリエ、プルードンはユートピアンとしてメジャーだとしても、バスティア9ページ!もちろん、ヴェブレンにはまるまる1章当ててます。
シカゴ学派がようやく胡散臭いと思われるようになった昨今、1950年代にアメリカでこのような珠玉の経済思想史が書かれ、しかも版を重ねてきたことは驚きであり、また本邦でも文庫版となってやはり版を重ねていることは、どこぞのブロガーとは違って、全うな経済思想を持つ人々がいることの証であります。
ケインズは、「経済学者や政治哲学者の思想はそれが正しい場合にも、間違っている場合にも、一般に考えられているよりはるかに強力である」と言いました。よくも悪くも淡水学派の破壊的な影響力はその証明だったわけです。しかしハイルブローナーはもっと直截です。「経済学は教授連にとっての問題に過ぎないと思っている人は、経済学こそ人々を戦争に送り出した学問であることを忘れているのである。」あらら、そんな本当のことをサラっと書いちゃってますよ。しかも今は、鉄砲を打たずに知らないうちに貧乏人から金をゴッソリもっていく精緻なシステムを作り出す技術になっているのですから。この本を通じて、そう言った点を見通すことができるからこそ、この本がただの「経済学史」ではなく「経済思想史」であることの意味があるのではないでしょうか。制度学派の面目躍如。市場主義者跋扈の大あらしの中よくぞしぶとく生きのこってきましたね。希望がわいてくる名著です。
まずこの本を買ったら索引を見てください! たとえば、限界三人組です。ワルラスはたった1ページ、ジェボンスはエッジワースとのからみで4ページ、メンガーにいたっては、1ページも出てこない! それに比べて、一般の経済学史にはまず出てこない人物ヘンリー・ジョージ10ページ以上、ホブソンも10ページ以上! だからといってきわもの列伝と言うわけではありません。経済学が擬似数理科学として純化、いや蛸壺に退化する過程で、切り捨てられていった思想を丹念に追っているからなのです。オウェン、サン・シモン、フーリエ、プルードンはユートピアンとしてメジャーだとしても、バスティア9ページ!もちろん、ヴェブレンにはまるまる1章当ててます。
シカゴ学派がようやく胡散臭いと思われるようになった昨今、1950年代にアメリカでこのような珠玉の経済思想史が書かれ、しかも版を重ねてきたことは驚きであり、また本邦でも文庫版となってやはり版を重ねていることは、どこぞのブロガーとは違って、全うな経済思想を持つ人々がいることの証であります。
ケインズは、「経済学者や政治哲学者の思想はそれが正しい場合にも、間違っている場合にも、一般に考えられているよりはるかに強力である」と言いました。よくも悪くも淡水学派の破壊的な影響力はその証明だったわけです。しかしハイルブローナーはもっと直截です。「経済学は教授連にとっての問題に過ぎないと思っている人は、経済学こそ人々を戦争に送り出した学問であることを忘れているのである。」あらら、そんな本当のことをサラっと書いちゃってますよ。しかも今は、鉄砲を打たずに知らないうちに貧乏人から金をゴッソリもっていく精緻なシステムを作り出す技術になっているのですから。この本を通じて、そう言った点を見通すことができるからこそ、この本がただの「経済学史」ではなく「経済思想史」であることの意味があるのではないでしょうか。制度学派の面目躍如。市場主義者跋扈の大あらしの中よくぞしぶとく生きのこってきましたね。希望がわいてくる名著です。
他の国からのトップレビュー
Cecelia Marter
5つ星のうち5.0
Good book
2024年2月19日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Needed this for my economics class. Came in time and for a good price.