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ブリタニカ草稿 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2004/2/11
エドムント フッサール
(著),
谷 徹
(翻訳)
- 本の長さ279ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2004/2/11
- ISBN-104480088172
- ISBN-13978-4480088178
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2004/2/11)
- 発売日 : 2004/2/11
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 279ページ
- ISBN-10 : 4480088172
- ISBN-13 : 978-4480088178
- Amazon 売れ筋ランキング: - 502,536位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 457位ドイツ・オーストリアの思想
- - 887位西洋哲学入門
- - 1,641位ちくま学芸文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フッサールによる草稿の訳と谷徹氏による、長いですがとても理解しやすい解説付きの本です。この本でやっとのことノエマとノエシスの概念を理解できました。
2010年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現象学の解説を聞いているとオブジェクト指向の理にかなった仕組みに感心させられる。
プログラムというのはこういった物を採り入れて作られているのだろうか。
プログラムというのはこういった物を採り入れて作られているのだろうか。
2011年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本で知られていない、フッサールによる現象学の解説で、百科事典のブリタニカのために書かれたものの翻訳。
弟子であったハイデッガーが、自己流に解釈した原稿を、フッサールが、トーンダウンさせている添削の様子が
わかる。
訳者解説は蛇足。訳者の無理解、不勉強が目立つ。なくもがなの駄作で、読まない方がよい。
弟子であったハイデッガーが、自己流に解釈した原稿を、フッサールが、トーンダウンさせている添削の様子が
わかる。
訳者解説は蛇足。訳者の無理解、不勉強が目立つ。なくもがなの駄作で、読まない方がよい。
2010年11月23日に日本でレビュー済み
本書は現象学のフッサールによる入門書の体裁をとっているようだが、内容は極めて専門的であり、入門者にはいささかレベルが高すぎるだろう。
『ブリタニカ草稿』というように、最終決定稿に到るまでの全ての段階の草稿を掲載しているので、緻密に読んでいけばフッサールがいったいに「何にこだわっていたか」が分かる仕掛けになっている。
ハイデガーもこの「ブリタニカ草稿」の執筆部分には参加していて共同執筆となるはずであったが、最終的にはフッサールはハイデガーの書いた原稿を一切採用しなかった。
ハイデガーの『存在と時間』などの著作を読んでいる読者ならわかることと思うが、ハイデガーとフッサールの哲学はかなりスタンスが違う。
私はハイデガーが多くの偉大なる哲学者達に与えた影響を否定は全くしないが、フッサールと比較した時、ハイデガーの思想はそもそもの段階から手詰まりの状態になっているという気がしてならない。
『存在と時間』においても、「存在」について語るために「道具」などの存在や「現存在が持つ気遣い」というものをその説明要因として使用している。
つまり、ハイデガーは「存在」を語るために「存在より上位」の「もの」や「こと」で説明するのではなく、「存在を前提とした何か」で説明を企てていることになる。これは自己撞着であり、循環であるし、フッサールには当然ながら受け入れがたいスタンスであったに違いない。
私はハイデガーという人は「方法の誤謬」がそれを読む人たちに、インスピレーションを与えたという極めて「怪我の功名的」な仕事をした人物であると思っているのだが、どうだろうか・・・。
フッサールの現象学は今でも生き続けている思想だと思うし、現に「分析哲学」の源流にもなっていると、ダメットも言っている。
どうもハイデガーとフッサールを日本人が比較した時に、ハイデガーの方に分があるようなのだが、本書を読んでその考え方が間違っていることをぜひとも認識して欲しいと思う。
『ブリタニカ草稿』というように、最終決定稿に到るまでの全ての段階の草稿を掲載しているので、緻密に読んでいけばフッサールがいったいに「何にこだわっていたか」が分かる仕掛けになっている。
ハイデガーもこの「ブリタニカ草稿」の執筆部分には参加していて共同執筆となるはずであったが、最終的にはフッサールはハイデガーの書いた原稿を一切採用しなかった。
ハイデガーの『存在と時間』などの著作を読んでいる読者ならわかることと思うが、ハイデガーとフッサールの哲学はかなりスタンスが違う。
私はハイデガーが多くの偉大なる哲学者達に与えた影響を否定は全くしないが、フッサールと比較した時、ハイデガーの思想はそもそもの段階から手詰まりの状態になっているという気がしてならない。
『存在と時間』においても、「存在」について語るために「道具」などの存在や「現存在が持つ気遣い」というものをその説明要因として使用している。
つまり、ハイデガーは「存在」を語るために「存在より上位」の「もの」や「こと」で説明するのではなく、「存在を前提とした何か」で説明を企てていることになる。これは自己撞着であり、循環であるし、フッサールには当然ながら受け入れがたいスタンスであったに違いない。
私はハイデガーという人は「方法の誤謬」がそれを読む人たちに、インスピレーションを与えたという極めて「怪我の功名的」な仕事をした人物であると思っているのだが、どうだろうか・・・。
フッサールの現象学は今でも生き続けている思想だと思うし、現に「分析哲学」の源流にもなっていると、ダメットも言っている。
どうもハイデガーとフッサールを日本人が比較した時に、ハイデガーの方に分があるようなのだが、本書を読んでその考え方が間違っていることをぜひとも認識して欲しいと思う。
2021年3月30日に日本でレビュー済み
木名瀬さんの訳者による解説は不要と感想には賛成しかねる。気軽に読める入門書として竹田教授の著作から、現象学の学習をはじめたが、谷徹さんの著作を読んで、竹田氏は自分独自の解釈を交え過ぎているのではと感じるようになった。現象学は論じる学者の数だけあると言われるが、フッサールの現象学はどのようなものだったのかを知るうえでは、谷徹氏の貢献は計り知れない。
2009年5月11日に日本でレビュー済み
英国の百科事典『ブリタニカ』が「現象学」の項目のために、フッサールに依頼し、フッサールが記したもの。実際に『ブリタニカ』に掲載されたものは、英訳で縮小編集されている。
この文庫には、4つの草稿が、下記の順番で掲載されている。
1.第4草稿(決定稿)・・・フッサールが最終的に一人で書き上げる。
2.第1草稿・・・フッサールが、まず記したもの。この草稿を元に、ハイデガーと検討する。
3.第2草稿・・・序論・第1章をハイデガーが、第2章をフッサールが記す。
4.第3草稿・・・フッサールは序論部分にハイデガーの第2草稿のものを若干編集して取り入れたが、決定稿では、採用しなかった。
5.ハイデガーのフッサール宛の書簡・・・第2草稿の後、送られたもの。内容は第2草稿について。
6.フッサールのコメント・・・ハイデガーの書簡に対するフッサールのコメント。
翻訳の谷氏は、この文庫を「入門書」とされているが、上記で分かるように、かなりマニアックである。院生研究論文のための基礎文献という趣がある。谷氏の意図は、決定稿を「入門書」とし、第1草稿以下は、現象学に対するフッサールとハイデガーの立場の違いを明らかにしたい「マニア」向けとする、ということだろうと思う。
では、決定稿が入門になっているかというと、私は疑問である。フッサールは、実際に読んでみれば理解されるように、分かり易さよりも正確さを優先させている。かつ現象学的問題を一つも漏らさずに記そうとしている。それを依頼の4000語以内(実際には約7000語)に収めようとするのだから、結果、相当凝縮された密度の高いものとなっている。『ブリタニカ』の愛用者は気の毒である。日常的に哲学的思考や用語に慣れ親しんでいる訳でもなく、現象学の予備知識もなく、どれどれ現象学とはどんなものだろうと、開いてみれば、なにやら暗号のような文章に対面することになるのだから。
ただ谷氏は、決定稿の丁寧な解説を書いておられる。ページ数にして約95ページである。この解説と併せ読むならば、辛うじて「入門書」となるかもしれない。
この文庫には、4つの草稿が、下記の順番で掲載されている。
1.第4草稿(決定稿)・・・フッサールが最終的に一人で書き上げる。
2.第1草稿・・・フッサールが、まず記したもの。この草稿を元に、ハイデガーと検討する。
3.第2草稿・・・序論・第1章をハイデガーが、第2章をフッサールが記す。
4.第3草稿・・・フッサールは序論部分にハイデガーの第2草稿のものを若干編集して取り入れたが、決定稿では、採用しなかった。
5.ハイデガーのフッサール宛の書簡・・・第2草稿の後、送られたもの。内容は第2草稿について。
6.フッサールのコメント・・・ハイデガーの書簡に対するフッサールのコメント。
翻訳の谷氏は、この文庫を「入門書」とされているが、上記で分かるように、かなりマニアックである。院生研究論文のための基礎文献という趣がある。谷氏の意図は、決定稿を「入門書」とし、第1草稿以下は、現象学に対するフッサールとハイデガーの立場の違いを明らかにしたい「マニア」向けとする、ということだろうと思う。
では、決定稿が入門になっているかというと、私は疑問である。フッサールは、実際に読んでみれば理解されるように、分かり易さよりも正確さを優先させている。かつ現象学的問題を一つも漏らさずに記そうとしている。それを依頼の4000語以内(実際には約7000語)に収めようとするのだから、結果、相当凝縮された密度の高いものとなっている。『ブリタニカ』の愛用者は気の毒である。日常的に哲学的思考や用語に慣れ親しんでいる訳でもなく、現象学の予備知識もなく、どれどれ現象学とはどんなものだろうと、開いてみれば、なにやら暗号のような文章に対面することになるのだから。
ただ谷氏は、決定稿の丁寧な解説を書いておられる。ページ数にして約95ページである。この解説と併せ読むならば、辛うじて「入門書」となるかもしれない。
2004年3月20日に日本でレビュー済み
フッセル現象学を創始者自らブリタニカの求めに応じて執筆したヴァリアント草稿をすべて収める。ブリタニカ草稿の邦訳は、雑誌「現象学研究」などに断片的に訳されて来たが、今回は異稿を全文収録しており、フッセルの厳密かつ完全主義的な思考の経緯を辿れておもしろい。
最初はフッセルの意向で、ハイデガーが第1稿を書くが、フッセルとの見解の相違で執筆を断念する。これが後に確執となり、両者の離反を決定付けたと言われる書簡も収録され、極めて興味深い。訳者による懇切な解説を含めて、フッセル自身による現象学入門書が邦語で読めるのは、ことを多としたい。
最初はフッセルの意向で、ハイデガーが第1稿を書くが、フッセルとの見解の相違で執筆を断念する。これが後に確執となり、両者の離反を決定付けたと言われる書簡も収録され、極めて興味深い。訳者による懇切な解説を含めて、フッセル自身による現象学入門書が邦語で読めるのは、ことを多としたい。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
フッサールが、ブリタニカ百科事典のために書いた、現象学についての4つのバージョンを掲載する。
その内容があまりに違っていることに驚かされる。
その変化の背景が、訳者によって解説で紹介されている。
弟子のハイデガーとの確執なども紹介されており、
三面記事的な観点では、本文より、解説がおもしろいと言えるかもしれない。
その内容があまりに違っていることに驚かされる。
その変化の背景が、訳者によって解説で紹介されている。
弟子のハイデガーとの確執なども紹介されており、
三面記事的な観点では、本文より、解説がおもしろいと言えるかもしれない。