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シャーマニズム 上 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2004/4/8
ISBN:978-4-480-08837-6
『シャーマニズム 上――古代的エクスタシー技術』(ちくま学芸文庫)
二〇世紀前半までの民族誌的資料に依拠し、宗教史学の立場から構築されたシャーマニズム研究の金字塔。
エリアーデの代表的著作のひとつ。
〔内容〕
著者はシャーマニズムを「エクスタシーの始源的な諸技術」と定義する。
その担い手たるシャーマン、聖の専門家はいかにして誕生し、どのような活動を行うのだろうか。
膨大な資料を駆使しつつ、シャーマンの召命と試練、象徴的な死と再生、めざましい超能力や、
それを支えるコスモロジーに説き及ぶ本書は、比較宗教学あるいは宗教形態学の古典であるとともに、
原初の世界と人間の普遍的な型に迫ろうとする情熱的な思想の冒険行でもある。
本巻には、イニシエーションの諸相、衣裳と太鼓のシンボリズム、
中央・北アジアのシャーマニズム、宇宙論などのテーマを含む第8章までを収録。
〔目次〕
概説 成巫方法=シャーマニズムと神秘的天職
イニシエーション的疾病と夢想
シャーマンの能力の獲得
入巫儀礼(イニシエーション)
シャーマンの衣裳と太鼓のシンボリズム
中央および北方アジアにおけるシャーマニズム
(天界飛翔と冥界下降呪術的治療―魂の導き手としてのシャーマン)
シャーマニズムと宇宙論
--------------------------------------------------------------------------------------------------------
ISBN:978-4-480-08838-3
『シャーマニズム 下――古代的エクスタシー技術』(ちくま学芸文庫)
宇宙論的・象徴論的概念を提示した解釈は、霊魂の離脱(エクスタシー)という
神話的な人間理解として現在も我々の想象力を刺激する。
〔内容〕
「最も重視したのは、シャーマニズム的現象そのものを紹介すること、そのイデオロギーを分析すること、
その技術とシンボリズムと神話とを検討することである」(序言)。
著書の意図は明らかだ。実証的個別研究の一つとして本書を遇しては、その意図を見誤ることになろう。
「超歴史的」、「類型的」アプローチから見えてくる宗教現象の普遍的古層こそが、エリアーデには重要だった。
世界の再神話化を目指す、すぐれて20世紀的な試みとして本書を読むことが可能である。
本巻には、南北アメリカ、東南アジアとオセアニア、印欧系諸民族、日本を含む東アジアを扱う第9章以降を収録。
〔目次〕
南・北アメリカのシャーマニズム
東南アジアとオセアニアにおけるシャーマニズム
印欧系諸族におけるシャーマンのイデオロギーと技術
チベット、中国および極東におけるシャーマンのシンボリズムと技術
相似せる神話、シンボルおよび儀礼
結論
『シャーマニズム 上――古代的エクスタシー技術』(ちくま学芸文庫)
二〇世紀前半までの民族誌的資料に依拠し、宗教史学の立場から構築されたシャーマニズム研究の金字塔。
エリアーデの代表的著作のひとつ。
〔内容〕
著者はシャーマニズムを「エクスタシーの始源的な諸技術」と定義する。
その担い手たるシャーマン、聖の専門家はいかにして誕生し、どのような活動を行うのだろうか。
膨大な資料を駆使しつつ、シャーマンの召命と試練、象徴的な死と再生、めざましい超能力や、
それを支えるコスモロジーに説き及ぶ本書は、比較宗教学あるいは宗教形態学の古典であるとともに、
原初の世界と人間の普遍的な型に迫ろうとする情熱的な思想の冒険行でもある。
本巻には、イニシエーションの諸相、衣裳と太鼓のシンボリズム、
中央・北アジアのシャーマニズム、宇宙論などのテーマを含む第8章までを収録。
〔目次〕
概説 成巫方法=シャーマニズムと神秘的天職
イニシエーション的疾病と夢想
シャーマンの能力の獲得
入巫儀礼(イニシエーション)
シャーマンの衣裳と太鼓のシンボリズム
中央および北方アジアにおけるシャーマニズム
(天界飛翔と冥界下降呪術的治療―魂の導き手としてのシャーマン)
シャーマニズムと宇宙論
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ISBN:978-4-480-08838-3
『シャーマニズム 下――古代的エクスタシー技術』(ちくま学芸文庫)
宇宙論的・象徴論的概念を提示した解釈は、霊魂の離脱(エクスタシー)という
神話的な人間理解として現在も我々の想象力を刺激する。
〔内容〕
「最も重視したのは、シャーマニズム的現象そのものを紹介すること、そのイデオロギーを分析すること、
その技術とシンボリズムと神話とを検討することである」(序言)。
著書の意図は明らかだ。実証的個別研究の一つとして本書を遇しては、その意図を見誤ることになろう。
「超歴史的」、「類型的」アプローチから見えてくる宗教現象の普遍的古層こそが、エリアーデには重要だった。
世界の再神話化を目指す、すぐれて20世紀的な試みとして本書を読むことが可能である。
本巻には、南北アメリカ、東南アジアとオセアニア、印欧系諸民族、日本を含む東アジアを扱う第9章以降を収録。
〔目次〕
南・北アメリカのシャーマニズム
東南アジアとオセアニアにおけるシャーマニズム
印欧系諸族におけるシャーマンのイデオロギーと技術
チベット、中国および極東におけるシャーマンのシンボリズムと技術
相似せる神話、シンボルおよび儀礼
結論
- 本の長さ479ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2004/4/8
- ISBN-104480088377
- ISBN-13978-4480088376
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2004/4/8)
- 発売日 : 2004/4/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 479ページ
- ISBN-10 : 4480088377
- ISBN-13 : 978-4480088376
- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,345位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22位原始宗教 (本)
- - 338位文化人類学一般関連書籍
- - 586位ちくま学芸文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年10月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シャーマンによってもたらされる医学の感覚と現代の医学感は大きく異なるようだ、治療に関して誤解を産むような記述が多く見られた。原価より倍以上な高値で売られたが、内容に関してはがっかりするものだった。5千円もするこのような本はあまり勧められるものでない。残念だ。
2012年10月29日に日本でレビュー済み
シャーマンは呪医でもあるが、全ての呪医がシャーマンではない。特権ある人間はシャーマンに匹敵するが、シャーマンはそれとは区別される。
何がそれらを分けているのか?それはエクスタシーの技術であり、宗教的内容なのだ。
シャーマンはどのように生まれ、どのような象徴をまとうのか。死者、精霊の性質とはどのようなものか?
豊富(すぎて消化しきれない)な例が紹介され、人間が宗教的内容を持つにいたる世界を垣間見せてくれる。
“シャーマンのエクスタシーは人間の状態を「失楽園」以前に回復することと見られうる。いいかえれば、それはのこりの人類にはただ死を通してのみ達しうる太初の「状況」を再現することである”
現代のシャーマンはどこにいるのだろうか?あるいはどのようにあらわれているのだろうか?本書の続きを我々はたどることができるだろうか?だとするとシャーマンの役割とは何なのか?
読み手の視点によって、いろいろな使われ方ができる本かもしれない。
5つ星の価値があると想像するが、あまりに豊富な内容で私自身が整理ができず4つ星とした。
何がそれらを分けているのか?それはエクスタシーの技術であり、宗教的内容なのだ。
シャーマンはどのように生まれ、どのような象徴をまとうのか。死者、精霊の性質とはどのようなものか?
豊富(すぎて消化しきれない)な例が紹介され、人間が宗教的内容を持つにいたる世界を垣間見せてくれる。
“シャーマンのエクスタシーは人間の状態を「失楽園」以前に回復することと見られうる。いいかえれば、それはのこりの人類にはただ死を通してのみ達しうる太初の「状況」を再現することである”
現代のシャーマンはどこにいるのだろうか?あるいはどのようにあらわれているのだろうか?本書の続きを我々はたどることができるだろうか?だとするとシャーマンの役割とは何なのか?
読み手の視点によって、いろいろな使われ方ができる本かもしれない。
5つ星の価値があると想像するが、あまりに豊富な内容で私自身が整理ができず4つ星とした。
2012年10月28日に日本でレビュー済み
中央アジア、北アジアを中心にして、南北アメリカ、南アジア、東南アジア、ヨーロッパなどの、世界中のシャーマニズムについて、
膨大な文献をもとにして、紹介している。
エリアーデによれば、シャーマニズムとは、天へ向かって上昇する思考があること、病を治す呪術を使う、などの特徴があるという。
地下の世界に下降するという思考は、インドの影響が強く、本来のシャーマニズムではなく、歴史の過程で取り込んだもの、という独自な見解も披露している。
日本の神話を、このシャーマニズムの考え方で整理すると、とても共通性が多い。
古代の日本は、間違いなく、シャーマニズムの国だったのだ。
膨大な文献をもとにして、紹介している。
エリアーデによれば、シャーマニズムとは、天へ向かって上昇する思考があること、病を治す呪術を使う、などの特徴があるという。
地下の世界に下降するという思考は、インドの影響が強く、本来のシャーマニズムではなく、歴史の過程で取り込んだもの、という独自な見解も披露している。
日本の神話を、このシャーマニズムの考え方で整理すると、とても共通性が多い。
古代の日本は、間違いなく、シャーマニズムの国だったのだ。
2011年10月19日に日本でレビュー済み
本書は、世界中のシャーマニズムを概観する(おそらく)最初の書物である。著者自身が述べているように、(また、下巻の解説でも触れられているように)そのために不備な点も多い。
特に感じたのは、雑多な記述がとりとめもなく続いているような部分があり、世界のシャーマニズムの様相を統一的に捉えられないという点である。(詳細な儀式の記録が延々と書かれる部分があるかと思えば、重要な点について単に仄めかすに留めたような部分もある)
例えば、本書でまとめられている研究対象がどのように取捨選択されたものなのか不明確である。多くの民族(部族?)におけるシャーマニズム的営為が語られているものの、なぜその部族を取り上げているのかがよく分からない。意地悪に言えば、単に先行研究があったからそれについてまとめました、という感じの節が多数存在している。正直、もう少し要約できたのではと思わせる。
とはいえ、本書のような書物をまとめるのは(少なくとも当時は)エリアーデ以外にはできなかったことであろう。その意味で、シャーマニズム研究史における画期的な成果と呼べる本ではある。シャーマニズム研究は、民俗学的な手法で行われることがほとんどであり、その知見がこうして宗教学的に統合されることは稀有である。本としての評価は★4つにしたが、学術的な価値は文句なしの★5つだろう。
今後、本書の上にさらに研究が進み、一般にも分かりやすいシャーマニズム研究の概説書が出版されることを願っている。
特に感じたのは、雑多な記述がとりとめもなく続いているような部分があり、世界のシャーマニズムの様相を統一的に捉えられないという点である。(詳細な儀式の記録が延々と書かれる部分があるかと思えば、重要な点について単に仄めかすに留めたような部分もある)
例えば、本書でまとめられている研究対象がどのように取捨選択されたものなのか不明確である。多くの民族(部族?)におけるシャーマニズム的営為が語られているものの、なぜその部族を取り上げているのかがよく分からない。意地悪に言えば、単に先行研究があったからそれについてまとめました、という感じの節が多数存在している。正直、もう少し要約できたのではと思わせる。
とはいえ、本書のような書物をまとめるのは(少なくとも当時は)エリアーデ以外にはできなかったことであろう。その意味で、シャーマニズム研究史における画期的な成果と呼べる本ではある。シャーマニズム研究は、民俗学的な手法で行われることがほとんどであり、その知見がこうして宗教学的に統合されることは稀有である。本としての評価は★4つにしたが、学術的な価値は文句なしの★5つだろう。
今後、本書の上にさらに研究が進み、一般にも分かりやすいシャーマニズム研究の概説書が出版されることを願っている。
2004年4月28日に日本でレビュー済み
エリアーデの宗教論での、シャーマニズムを味わってください。
シャーマンの学術的な記録と言えるこの本は、特にシベリアをはじめとする全世界のシャーマンに関しての記録が要約されていて、シャーマンを研究している宗教家にはもちろん、「シャーマンって何?」と思っている読者にその欲求を十分に満たしてくれます。
シャーマニズムが、どのように構築されているのかが理解できると思います。
それにしても、この値段でエリアーデが手元にやってくるとは…。驚きものです。
シャーマンの学術的な記録と言えるこの本は、特にシベリアをはじめとする全世界のシャーマンに関しての記録が要約されていて、シャーマンを研究している宗教家にはもちろん、「シャーマンって何?」と思っている読者にその欲求を十分に満たしてくれます。
シャーマニズムが、どのように構築されているのかが理解できると思います。
それにしても、この値段でエリアーデが手元にやってくるとは…。驚きものです。