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ルネサンスの魔術思想 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2004/6/10

4.7 5つ星のうち4.7 3個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2004/6/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 413ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 448008861X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480088611
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 3個の評価

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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2006年2月8日に日本でレビュー済み
イタリアルネサンスの思想に興味を抱くと、二重の困難に付きまとわれる。第一に、現代の学問によって分類された各種別が、「魔術」という種に、有機的連関をもって統合されているということを、見出すからである。いわば「学問のES細胞」を相手としなければならなくなる訳だ。これが派生して、困った点(第二点)の「魔術」という語感がもよおす「ロマン」の「手垢」によって、視座の混乱が生じる。

 さて本書は、英国ヴァールブルク研究所員にして英国学士院会員であった著者による、二重の困難を除いてくれる、「重要基本文献」である。かのF・イエィツ、B・コペンヘイヴァーらの論文の、キーポイントとなるレファレンスとして用いられている点からも、その重要性は、窺えよう。

 本書の構成は極めて明解。フィチーノの『(三重)生命論』などから、フィチーノ思想を抽出し(第一部〜第二部・第四章)、その被影響者の独自な部分・影響が見て取れる部分を精査し(第一部・第二・三章〜第二部・第四章1〜)、収斂したカンパネッラにおいて、その考察を終える。本書を読み解くには「精気」概念をしっかり押えると展望が開けてくると、小生は感じた。そして、この「精気」概念と、模式的に示された「自然魔術」の枠組み分析は、非常に重要なもので、極めて広い射程を秘めている。参考文献も、文庫であるにも関わらず、きちんと収められているが、原語のみがほとんどであり、和訳も付けて欲しい。それから、文体が少々むつかしいのが気にはなる。

 しかし、これらを突き抜ける重要性を、この分野においてもつ一冊なので、強く推薦する。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月21日に日本でレビュー済み
目次:

はしがき
第一部
 第一章 フィチーノと音楽
  (一) フィチーノの音楽=精気理論
  (二) フィチーノの占星術的音楽
  (三) フィチーノの音楽と後世の音楽理論家
 第二章 フィチーノの魔術
  (一) ディアッチェート
  (二) フィチーノ魔術の典拠
  (三) フィチーノとダイモン
  (四) フィチーノとジョヴァンニ・ピーコ
 第三章 プレトン、ラザレッリとフィチーノ
  (一) プレトン
  (二) ラザレッリ

第二部
 序論――自然魔術の一般理論
 第四章 十六世紀におけるフィチーノ魔術
  (一) トリテミウス、アグリッパ、パラケルスス、ゴーリ
  (二) ポンポナッツィ
  (三) プラトン主義者
 第五章 十六世紀におけるフィチーノ魔術【続】
  (一) ジャン=フランチェスコ・ピーコ、ヨハン・ヴァイアー、トマス・エラストゥス
  (二) シャンピエとルフェーヴル・デタープル
  (三) ジャン・ボダン
  (四) デル・リオ

第三部 
 第六章 テレジオ、ドーニオ、ペルシオ、ベイコン
  (一) テレジオ
  (二) ドーニオ
  (三) ペルシオ
  (四) フランシス・ベイコン
 第七章 カンパネッラ
  (一) カンパネッラの魔術とウルバヌス八世
  (二) カンパネッラによる占星術的魔術の擁護と理論
  (三) カンパネッラと天使
  (四) カンパネッラの魔術における音楽と言葉
原註

訳者あとがき
人名索引
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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