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フラジャイル 弱さからの出発 (ちくま学芸文庫) 文庫 – 2005/9/7
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- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2005/9/7
- ISBN-104480089357
- ISBN-13978-4480089359
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2005/9/7)
- 発売日 : 2005/9/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 480ページ
- ISBN-10 : 4480089357
- ISBN-13 : 978-4480089359
- Amazon 売れ筋ランキング: - 199,426位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 210位論文集・講演集・対談集
- - 741位ちくま学芸文庫
- - 2,325位社会一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
1944年、京都市生まれ。早稲田大学仏文科出身。東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授を経て、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。1971年に 伝説の雑誌『遊』を創刊。日本文化、経済文化、デザイン、文字文化、生命科学など多方面の研究成果を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。日本文化 研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し、私塾「連塾」を中心に独自の日本論を展開。一方、2000年にはウェブ上でイシス編集学校と壮大なブッ クナビゲーション「千夜千冊」をスタート(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 松岡正剛の書棚―松丸本舗の挑戦 (ISBN-13: 978-4120041327 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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あらゆる分野「英雄、赤ちゃん、ゲイ、宝塚、建築、茶器、神経、宗教、哲学、編集」から弱さについての考察があり、
弱さを単に肯定するものではなく、弱さがあるから強い構造を創り出しているという真実に迫っていきます。
現代社会だと、弱さをなくして強く完璧にあろうとすることのほうが良く思われがちですが、本来そうではないことを暴いている良書です。
文化であれ、歴史であれ、全体を通しで眺めようというときには、何らかの柱になる視点と論者の主観が必要だと思います。作者の感覚に全て賛成できなくても、この本を読むと、作者の見方を通して、歴史的流れが見えてくることは間違いありません。広い意味での文学(純文学から漫画、芝居、etcまで)をフラジャイルの観点でとらえた力作です。
「英雄アキレウスには、アキレス腱という弱点があり、武蔵坊弁慶には、弁慶の泣き所という弱点があった。欠陥や弱点や不足があるということは、勿論、それが致命傷になるということがあるが、しかし、それが新たな「強さ」の契機になる。不足はいつまでも弱い不足のままでなく、いつしか強い満足に反転していく可能性がある。」
「私の考えでは、劣等感はかならずしも自分が劣っていると自覚するから生まれるのではない。むろん何かは劣っているかもしれないが、当人はそれとは逆に、いつもひょっとしたらうまくいくかもしれないと思っているものだ。この「ひょっとしたら」という気持ちの高揚がなかったら、劣等感はたいして育たない。」
「矛盾や葛藤は、人間意識の輝かしい勲章なのである。」
「フラジャイルであることは、些細で微弱な現象に目を凝らし耳を澄ますことである。」
・・・・・・ぼくは、この一冊に勇気と希望をもらいました。自分が阪神タイガースを応援する理由や、ディープな場所が好きな理由、フーテンの寅さんを愛する理由も、全てこの一冊で合点がいきました。
ぼくは今、学生らを相手にしながら教壇に立っていますが、「劣等感の塊です」と訴える若者がいかに多いか。劣等感を、自分のなかで、どう上手く転じていくか。そのヒントがこの一冊に詰まっています。
松岡さんらしい多彩なジャンルを行き交う話題は、不勉強な自分には難解に思われる処もありましたが、それを苦と思わない程惹きこまれていき、一気に読むことができました。
タルホは「コピー鉛筆の、脆い、赤い芯」など、「過度に鋭くされたもの、殊にされが強力な内的緊張のもとに立っている場合を意味し」、云々、と語っているが、これをセイゴオ氏はシャープペンシルの芯に喩えている。
主に80年代の様々な文献、映像作品、科学知識を例に、弱者について、弱さについて、壊れやすさについて、語りに語った一冊。
セイゴオ氏の博学っぷりは物凄いが、堅苦しい内容ではない。こんなにページ数がなければ、一気読みしてしまうだろう文体で、差別の歴史から、民族学、神話、芸能、ホモセクシャル、トトロ・・・と、語っていくので退屈しない。しかし、同じテーマで380ページほど続く本書、最終的にどこに着地するのだ・・・?と、途中、若干不安になる。
しかし、セイゴオ氏と同じ趣味であれば、納得できる結びに到達するので、ご安心を。
本書は1995年に出版されたもので、当時の世相ありきの文章が、若干読みにくいかもしれない。(文庫版もあります。)
個人的には、80年代こそがフラジャイルな年代である、と感じているので、当時の文献・世相ありきで語られるからこそ、理解しやすかった。
なにより私は、セイゴオ氏の趣味が、とても好きなのだ。
どういう趣味なのか、というと。
本書では、タルホは勿論のこと夏目漱石、内田百けん、三島由紀夫、泉鏡花、イエイツ、アンディ・ウォーホル、デレク・ジャーマン、土方巽、藤原頼兼、そしてオスカー・ベッカー(美のはかなさについて、尖端について、タルホより先に述べた哲学者)等々の著作や映画、作品あるいは人生を、フラジャイルなもの、として扱っている。
詳しく知りたければ、「松岡正剛の千夜千冊」で検索し、お好きな作家についての彼の文章を読んでみれば、セイゴオ氏と趣味が合致するかしないか、わかると思う。
合わなければ、苛立つだけだと思うのでお勧めしない。
同じ趣味の読者には、良書。
☆注意。タイトルから誤解されそうだが、「現在イジメられているあなたにエールを」的な読み物ではありません。エールとして読むことも可能ではありますが。