ノリはいい加減さも大切、記号表記のあれこれや論理展開の方法などは、今理解できなくてもそのうち慣れればよい、というスタンス。学部に入ってからの数学は、とかく厳密性をうるさく言われるので面食らう人も少なくないと思います。が、そういう表面的なことより考え方を身につけることがより大切ということでしょう。
数学科以外の人にとって数学はまぁ道具として使えれば良いのですが、使えていれば考え方が理解できているかというとそうでもない。この本はそういう理解のギャップを埋めてくれると思います。
ただ、この本は勉強しようと思っていきなり読み始めるようなものではありません。解析関係の標準的な本や自分の専門過程で、必要な知識を得たあとに読むと理解が深まると思います。自分が勉強した分野に関するところを拾い読みするのが適しているかも。
前半の極限について、実数とは、指数関数と三角関数などは気楽に読めると思います。特にε-δ論法は多変数関数の場合、変数の依存関係を明確にするために必要という部分は良かったですね。
副読本としてお薦めします。
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現代の古典解析―微積分基礎課程 (ちくま学芸文庫 モ 6-3 Math&Science) 文庫 – 2006/10/1
森 毅
(著)
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- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2006/10/1
- ISBN-10448009010X
- ISBN-13978-4480090102
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2006/10/1)
- 発売日 : 2006/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 448009010X
- ISBN-13 : 978-4480090102
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2015年5月12日に日本でレビュー済み
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2009年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森先生の数学の本は、痒いところに手が届くと言うか、「あぁ!、こういう見方もあるのか」と気づかせてくれる内容が多いです。(「位相のこころ」もそんな本です。)
ただ、痒いところに手が届くと思えるのには、それ以前の読者の学習がいります。
ある程度、勉強していると「なーーんか、しっくりこないなー」と隔靴掻痒の感じが生まれ、そこを森先生がうまい具合に説明してくれていると、それこそ目からウロコが落ちます。
もしくは、既によくわかっていると思うことを、森先生の説明を読みながら確認するのがいいでしょう。ちょっとした見方の違いが、数学を豊かにしてくれると思います。
いい意味での「いい加減さ(メリハリとも言えるでしょう)」がある本です。
そういう意味では、一般向けの書籍と同じく森先生らしさのでた、名著だと思います。
ただ、痒いところに手が届くと思えるのには、それ以前の読者の学習がいります。
ある程度、勉強していると「なーーんか、しっくりこないなー」と隔靴掻痒の感じが生まれ、そこを森先生がうまい具合に説明してくれていると、それこそ目からウロコが落ちます。
もしくは、既によくわかっていると思うことを、森先生の説明を読みながら確認するのがいいでしょう。ちょっとした見方の違いが、数学を豊かにしてくれると思います。
いい意味での「いい加減さ(メリハリとも言えるでしょう)」がある本です。
そういう意味では、一般向けの書籍と同じく森先生らしさのでた、名著だと思います。
2011年10月18日に日本でレビュー済み
数学専攻なら、必ず1年生でつまずき、鬼門となる解析学。
解析学の表バイブルといえば、
昔でいえば、高木貞治さんの「解析概論」、
今でいえば、杉浦光夫さんの「解析入門I・II」なのでしょうが、
以上の本、もしくは、大学指定の教科書のかたわら、
机の横に少なからず置いてあるのが、この本です。
大学に入って解析学の講義を聞いたり、教科書を開くと、
「なんで、こんなことを考えるんだろう。」
「こんなことを考えて何の意味があるんだろう。」
というような事項がいっぱい出てきます。
そして、大抵の場合、誰もその疑問には答えてはくれません。
しかし、そのとき、輝くのがこの本。
ぼくも、解析学のイメージをつかむのに、
だいぶお世話になりました。
かなりの数学専攻(もしくは、それに近いジャンル)の人が
持っていた、いわば「裏バイブル」であります。
ちくまさんが文庫本化したときは、ずいぶんビックリしましたが、
この本にはそれだけの価値があります。
著者のご冥福をお祈りするとともに、
この本が広まることを願ってやみません。
解析学の表バイブルといえば、
昔でいえば、高木貞治さんの「解析概論」、
今でいえば、杉浦光夫さんの「解析入門I・II」なのでしょうが、
以上の本、もしくは、大学指定の教科書のかたわら、
机の横に少なからず置いてあるのが、この本です。
大学に入って解析学の講義を聞いたり、教科書を開くと、
「なんで、こんなことを考えるんだろう。」
「こんなことを考えて何の意味があるんだろう。」
というような事項がいっぱい出てきます。
そして、大抵の場合、誰もその疑問には答えてはくれません。
しかし、そのとき、輝くのがこの本。
ぼくも、解析学のイメージをつかむのに、
だいぶお世話になりました。
かなりの数学専攻(もしくは、それに近いジャンル)の人が
持っていた、いわば「裏バイブル」であります。
ちくまさんが文庫本化したときは、ずいぶんビックリしましたが、
この本にはそれだけの価値があります。
著者のご冥福をお祈りするとともに、
この本が広まることを願ってやみません。
2018年10月16日に日本でレビュー済み
京大名誉教授の森毅先生の著書。森先生の著書は本当に読んでいて楽しいですね。独特の語り口調も魅力でしょうか。本書は、学部の頃に学習した微積分をもう一度復習するのに最適です。先生ご自身も「解析の講義のサワリ集」とおっしゃっています。また、各章ごと雰囲気を変えて執筆に努め、理論的追求の章、計算中心の章、理念を主とした章としたそうです。後半の方で、ルジャンドル関数とベッセル関数、ベータ関数とガンマ関数、ベクトル解析、複素変数関数、フーリエ級数とフーリエ変換にも触れています。微積分の様々な事柄に関する概念を理解し直したり、直感的イメージを豊かにするのに役立つ著書です。
2006年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理工系初年級向けとはありますが、2年生以上の内容です。数学科向けの題材もありますが、メインは物理数学におかれています。これから理工科でお目にかかる数学が網羅されています。なかには通り一遍な部分もありますが、エッセンスや面倒くさいこと(いわゆる計算練習)、心に留めておくと理解にとても役に立つことがちりばめられています。昔の学生はガンマ関数を使っての積分計算や、2回微分の極値問題の練習をたくさんやったんだろうなー。。 極座標への変換から特殊関数が出てきて、それらをフーリエ級数を含め直交関数系として統一的に扱う、それが微分方程式の固有値問題で本質的には無限次元の線形代数でヒルベルト空間というものだよと、そういった一本道が示されているところなど枝葉がそぎ落とされていて圧巻です。そして関数空間で位相を扱うのにルベーグ積分による基礎付けが必要だと。。(ここら辺は量子力学をやれば必ず通る道ですが) 学ぶべき数学の「こころ」と位置づけが見事に示されます。 解析接続の説明や多変数の積分変数変換の証明はわかりやすく簡単すぎて何が難しいのかわからなくなってしまうかもしれません。 当然ながら、本書だけですべてを学ぶのは不可能です、ずいぶん飛躍している部分もありますし、端折られている部分も多くあります。コンパクト性の概念などは丁寧に説明されていますが、位相をちゃんと学べば薬になりますが、本書だけでは毒になりかねません。。 いろいろ書きたいことはありますが、先ずは本書を手にとって見てください。 宝石箱をあさるような楽しさに満ち溢れています。 数度、理工系数学を勉強したがどうもしっくり来なかった人にこそお勧めです。
2012年10月29日に日本でレビュー済み
1-15までを読めば1年の微積の課程はカバーしていると思います.
上からの視点で,理念や思いなどを記載されているので,この本だけを
テキストにするのは少し難しいかもしれません.
しかし普通の数学の教科書には逆に理念や思いのようなことは書いていませんので
何でこんなことをと思ったときに,対応する項目をよく読めば
腑に落ちることになると思います.
16-22は応用数学やベクトル解析,複素解析などで2年以降に習うものと思います.
(物理では,1年の物理の講義中にベクトル解析の解説もしていたと思う.)
こちらは凝縮版ですので,やはりこの科目で腑に落ちないことがあったら
調べてみると,良いかもしれません.
上からの視点で,理念や思いなどを記載されているので,この本だけを
テキストにするのは少し難しいかもしれません.
しかし普通の数学の教科書には逆に理念や思いのようなことは書いていませんので
何でこんなことをと思ったときに,対応する項目をよく読めば
腑に落ちることになると思います.
16-22は応用数学やベクトル解析,複素解析などで2年以降に習うものと思います.
(物理では,1年の物理の講義中にベクトル解析の解説もしていたと思う.)
こちらは凝縮版ですので,やはりこの科目で腑に落ちないことがあったら
調べてみると,良いかもしれません.
2006年10月22日に日本でレビュー済み
筆者の年代は懐かしい一冊ですね。1985年に日本評論社から出た本の再版です。
筆者が高校から大学(理系)へ進学した時、高校数学と大学数学のギャップに打ちひしがれたものです。微分・積分に進むまでに、実数論が立ちはだかり、やれ完備だのコンパクトだの耳慣れない言葉が出てきたかと思えば、悪名高き(?)|ε-δ|論法が出てきたあたりでは、「五月病」っぽいモノにかかる学生が多かったこと(笑)。そんな時、森先生のこの本は「心配しなさんな、いまこういうことをやっているのは、こういう意味やから」というガイドの役割を果たしてくれました。理学系学生は勿論、工学系学生も将来必要になる「物理数学」の良いイントロになっている本ですので、大学の教養課程の学生にお薦めしたいですね。(Γ関数、Β関数、面積分・体積積分、複素関数・複素積分、フーリエ級数/変換、偏微分方程式などに関する良質のイントロダクションが読めます) 森先生の「ベクトル解析」の本も同時にお薦めしたいですね。
森先生は『文庫版あとがき』で「分かることを急いでいたら、研究者になんかならん方が良い。すぐにはワカランことを考えて、そのうち何とかするのが、研究というものなのだから」と仰っています。まさにその通りだと思います。理工系学徒には、こういう好著を傍らに置きながら、大学数学を題材に「分かるまで考え抜く執着(=愛着)の心」を養って欲しいと思います。Good luck!
筆者が高校から大学(理系)へ進学した時、高校数学と大学数学のギャップに打ちひしがれたものです。微分・積分に進むまでに、実数論が立ちはだかり、やれ完備だのコンパクトだの耳慣れない言葉が出てきたかと思えば、悪名高き(?)|ε-δ|論法が出てきたあたりでは、「五月病」っぽいモノにかかる学生が多かったこと(笑)。そんな時、森先生のこの本は「心配しなさんな、いまこういうことをやっているのは、こういう意味やから」というガイドの役割を果たしてくれました。理学系学生は勿論、工学系学生も将来必要になる「物理数学」の良いイントロになっている本ですので、大学の教養課程の学生にお薦めしたいですね。(Γ関数、Β関数、面積分・体積積分、複素関数・複素積分、フーリエ級数/変換、偏微分方程式などに関する良質のイントロダクションが読めます) 森先生の「ベクトル解析」の本も同時にお薦めしたいですね。
森先生は『文庫版あとがき』で「分かることを急いでいたら、研究者になんかならん方が良い。すぐにはワカランことを考えて、そのうち何とかするのが、研究というものなのだから」と仰っています。まさにその通りだと思います。理工系学徒には、こういう好著を傍らに置きながら、大学数学を題材に「分かるまで考え抜く執着(=愛着)の心」を養って欲しいと思います。Good luck!