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丸山眞男: 日本近代における公と私 (ちくま学芸文庫 マ 26-2) 文庫 – 2007/3/1

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2007/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 297ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480090517
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480090515
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 1個の評価

著者について

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間宮 陽介
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1943年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。社会経済学、経済理論、経済思想専攻。市場経済一辺倒の傾向を批判し、経済活動に「倫理」と「公共性」を求める立場からの発言が多い。また都市計画・まちづくり等の分野においても積極的に発言し続けている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『増補 ケインズとハイエク―“自由”の変容 (ISBN-10: 4480090215)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年4月28日に日本でレビュー済み
丸山真男論の古典(?)といえば、吉本隆明のそれ。以来、簡単に言えば、ハートの無い頭だけ良く廻る嫌な奴、という先入観の下に、片言を取り上げては、批判し、最後は人格批判に収斂するのがお定まりになった。或いは、批評の途中で、本論とは関係なくても、ちょっとけなして、俺はこいつとは違うんだ、と一言言うのが相場になった。とくに、日本思想史を専門でもないのに語りだす執筆者に限ってそうだった。そういう無茶な傾向を「矯正」するのがまるで本書の狙いであるかのようだ。ほんとうは、そういうことは二の次で、丸山真男の本当の姿を、批判者のおかしさを浮き彫りにしながら、描き出すのが目的だったのだと思うが、どうも、言いたいことは「矯正」のほうだったようだ。でも、著者の言い分には、留保付きだが共感できる。別に丸山真男が好きではないが、吉本隆明の作品の中で良くなかった作品が、変な影響力を持ったのだから、矯正したいというお節介も仕方が無い。著者は、とても真面目で熱心に丸山の作品を読み込んでいると思う。コリングウッドに言及する件は、個人的には興味があった。コリングウッドを語る日本の研究者は稀少だからだ。でも、なんでコリングウッドが語られたのかはよく分からない。問題点を絞って解を出すという姿勢に共通性があると言うのだろうか。でも、コリングウッドは、丸山よりはずっと果断だし、もっと、独創的なぶんだけ、スタンダードな思想史の解釈はしないと思う。それはともかく「日本政治思想史研究」や良く出来た小編を読めば、丸山がずば抜けた思想史家だったことは良く分かる。海外でのそれなりの評価、フーコーの高い評価などは、相応の優れた点に対する確かな目だったと思う。丸山自身も自分を歴史家の一種だと言っていたわけで、それは妥当だと思う。「思想家」にしては良識がありすぎて纏まっていると思う。文化芸人にはなりたくないだろうし、「思想家」の振りをするのも嫌だったと思う。実際、江戸期の思想史や欧米の思想への見解を披瀝するところは、常に圧巻だったが、その知識を基に、日本人的な何かや、日本的な現状を語る内容は、私には、少し無理があったと思えたし、何か大事なことを忘れて表層的な筋道で裁断しているように思えて感心しなかった。だから、思想として丸山真男を立てて語ることはそもそも無理があるように思える。
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