『存在と無』(ちくま学芸文庫)のなかの第一部第二章では、「自己欺瞞」という心理現象の分析をとおして、人間の意識のあり方に迫る試みが行われている。この部分がたいへん面白いと思ったので、ここにメモしておきたい。 まず、これはとても重要なことだが、サルトルはここで、嘘や虚構と、自己欺瞞とを明確に分けている。嘘をつく人の内心の気持ちは、肯定的である。つまりその気持ちは... 続きを読む
サルトルの「自己欺瞞」論 - Arisanのノート『存在と無』(ちくま学芸文庫)を読んでたら、こんなところがあった。朝、鳴る目ざまし時計は、私の可能性たる私の仕事に、出かけていく可能性を指し示す。けれども、目ざまし時計の呼びかけを、呼びかけとしてとらえることは、起き上がることである。それゆえ、起き上がる行為そのものが安心を得させてくれる。なぜなら起き上がる行為は《仕事は私の可能性であるか?》といったような問... 続きを読む
サルトルと私と労働 - Arisanのノート03:03 | サルトルは、20世紀最大の哲学者です。かつては世界中で大人気のスーパースターだったんですが、70年代くらいから次第に影響力が衰え始めていきました。それでも末端の「はてなダイアラー」なんかに比べれば超大物であったことは否定すべくもないのですが、一時は脚光を浴びていたスターが萎んでいくのを見るのは侘しいものです。 ところがどっこい! 僕の友人の友人はアルカイ... 続きを読む
サルトルをめぐる思想界の仕手戦 - (元)登校拒否系