荘園関係の部分はちょっと分かりづらいところがあった。
これから黒田氏の著作をかったぱしから読むつもり。
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絵画史料で歴史を読む 増補 (ちくま学芸文庫 ク 14-1) 文庫 – 2007/12/10
黒田 日出男
(著)
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- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/12/10
- ISBN-10448009122X
- ISBN-13978-4480091222
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/12/10)
- 発売日 : 2007/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 298ページ
- ISBN-10 : 448009122X
- ISBN-13 : 978-4480091222
- Amazon 売れ筋ランキング: - 187,163位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年2月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「絵画史料論?なんだか、難しそう・・・」と、身構える必要は全くなし。
本書は、『NHK人間大学』のテキストが元となっており、つまりは絵画も歴史のこともよくわからないという方にも配慮されている。専門的すぎる内容や、込み入った考察は省き、それでいて読み手が混乱・困惑するような論の飛躍はない。要点をしぼった解説で、筆者の言いたいことがすっきりと理解できる。
歴史研究といえば、イメージするのは古文書・古記録類を分析・読解してゆくことだろう。本書は、それを絵画(絵巻物・肖像画・屏風・絵図など)でしようと試みる。
そこに何が描かれているか、どんな風に表現しているのか、それにどんな意味、絵師の意図があり、どんな歴史情報を読み取ることができるのか。
平安期の日本人がイメージした他者としての「鬼」、「外交」説話として読み解く『吉備大臣入唐絵巻』。
中世の人々の暮らしぶりを生き生きと描いた『一遍聖絵(一遍上人絵伝)』からは、旅と信仰、交通手段と軍事について。
教科書でおなじみの『伝・源頼朝像』をはじめとした神護寺三像。本当は、いったい誰なのか?中の一枚に折れ目があるのはなぜなのか?改めて描かれた三人を推測、その論拠を述べる。
洛中洛外図屏風からは、生活史・生活文化史の一端として、坐り方の歴史・文化を。また、天皇・天下人の「行列」、描かれた建築物にも着目。
宗教的な物語を語ることにより、人々を信仰に導く「絵解き」。そのために制作された『熊野観心十界曼荼羅(くまのかんしんじっかいまんだら)』で、中世末から近世初期の人々がイメージする「あの世」や「六道輪廻」の世界を見る。
他に、『伊勢物語絵巻』『慕帰絵詞(ぼきえことば)』、補論として『伯耆国東郷荘和与中分絵図(ほうきのくにとうごうのしょうわよちゅうぶんえず)』『紀伊国桛田荘絵図(きいのくにかせだのしょうえず)』がとりあげられる。
説話絵巻・聖僧伝・貴人の肖像画・都市景観図・宗教画・物語絵巻・地図と、中世の代表的なビジュアル媒体が並ぶ。とりあげられるテーマも、「歴史」の一言で片づけられない、風俗史や民俗学・宗教学などの諸分野を内包している。
特に印象に残ったのは、河にかかる船橋から当時の緊迫した対外情勢を推論する『一遍聖絵』、ミステリー小説を読むかのような刺激に満ちた『神護寺三像』の二点。
漠然と見ているだけでは決して気づかない、意外なものをすくいあげ俎上に載せれば、より詳細でリアルな中世世界が浮かび上がってくる。
様々な情報が一時に見渡せる絵画は、ともすれば牽強付会の説に陥る恐れがある。が、筆者は他研究者の論考や文献資料も取り入れたうえで、総合的な検証を行っている。やや駆け足の論述になっている箇所があるのは残念だが、アプローチの仕方はそれぞれに面白く、説得力があるものだ。
もう少し、踏み込んだ論考を読みたいという方には、同じ筆者による『増補 姿としぐさの中世史』(平凡社ライブラリー)がある。また、やはり絵巻物をもとに生活・風俗史の点から論じた宮本常一著『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(中公新書)も、一読の価値あり。
本書は、『NHK人間大学』のテキストが元となっており、つまりは絵画も歴史のこともよくわからないという方にも配慮されている。専門的すぎる内容や、込み入った考察は省き、それでいて読み手が混乱・困惑するような論の飛躍はない。要点をしぼった解説で、筆者の言いたいことがすっきりと理解できる。
歴史研究といえば、イメージするのは古文書・古記録類を分析・読解してゆくことだろう。本書は、それを絵画(絵巻物・肖像画・屏風・絵図など)でしようと試みる。
そこに何が描かれているか、どんな風に表現しているのか、それにどんな意味、絵師の意図があり、どんな歴史情報を読み取ることができるのか。
平安期の日本人がイメージした他者としての「鬼」、「外交」説話として読み解く『吉備大臣入唐絵巻』。
中世の人々の暮らしぶりを生き生きと描いた『一遍聖絵(一遍上人絵伝)』からは、旅と信仰、交通手段と軍事について。
教科書でおなじみの『伝・源頼朝像』をはじめとした神護寺三像。本当は、いったい誰なのか?中の一枚に折れ目があるのはなぜなのか?改めて描かれた三人を推測、その論拠を述べる。
洛中洛外図屏風からは、生活史・生活文化史の一端として、坐り方の歴史・文化を。また、天皇・天下人の「行列」、描かれた建築物にも着目。
宗教的な物語を語ることにより、人々を信仰に導く「絵解き」。そのために制作された『熊野観心十界曼荼羅(くまのかんしんじっかいまんだら)』で、中世末から近世初期の人々がイメージする「あの世」や「六道輪廻」の世界を見る。
他に、『伊勢物語絵巻』『慕帰絵詞(ぼきえことば)』、補論として『伯耆国東郷荘和与中分絵図(ほうきのくにとうごうのしょうわよちゅうぶんえず)』『紀伊国桛田荘絵図(きいのくにかせだのしょうえず)』がとりあげられる。
説話絵巻・聖僧伝・貴人の肖像画・都市景観図・宗教画・物語絵巻・地図と、中世の代表的なビジュアル媒体が並ぶ。とりあげられるテーマも、「歴史」の一言で片づけられない、風俗史や民俗学・宗教学などの諸分野を内包している。
特に印象に残ったのは、河にかかる船橋から当時の緊迫した対外情勢を推論する『一遍聖絵』、ミステリー小説を読むかのような刺激に満ちた『神護寺三像』の二点。
漠然と見ているだけでは決して気づかない、意外なものをすくいあげ俎上に載せれば、より詳細でリアルな中世世界が浮かび上がってくる。
様々な情報が一時に見渡せる絵画は、ともすれば牽強付会の説に陥る恐れがある。が、筆者は他研究者の論考や文献資料も取り入れたうえで、総合的な検証を行っている。やや駆け足の論述になっている箇所があるのは残念だが、アプローチの仕方はそれぞれに面白く、説得力があるものだ。
もう少し、踏み込んだ論考を読みたいという方には、同じ筆者による『増補 姿としぐさの中世史』(平凡社ライブラリー)がある。また、やはり絵巻物をもとに生活・風俗史の点から論じた宮本常一著『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(中公新書)も、一読の価値あり。
2014年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵画作品を「史料」と捉え、美術と歴史の融合を図る一冊。
思えば、古美術の中には歴史を知る上で貴重なメッセージが多数込められている筈なのだが、通常の学校の授業等では「美術」と「歴史」は切り離されてしまう事も多いのではなかろうか。
こうした意味に於いて、黒田氏の取り組みは非常に意義深いものであり、視点そのものが新鮮、尚且つ有用なものに感じられた。
本書で主に取り扱っているのは《吉備大臣入唐絵巻》《一遍聖絵》《伊勢物語》《慕帰絵詞》《神護寺三像》《洛中洛外図屏風》等など、どれを取っても興味深い作品ばかりである。
そして、これ等の作品の中に歴史を読み解く手掛かりを見つけ、丁寧に分析して行くのだ。
例えば《一遍聖絵》の入道入水の場面に着目し、描かれた富士河に見られる船橋から当時の交通事情に言及してみたり、或いは《洛中洛外図屏風》に描き込まれた人物達の座り方を徹底的に洗い出し、何人が正座、何人が胡坐…等に至るまでを纏め上げて、当時一般的であった座方を解明してみたりする。
一概に「絵を読む」と言っても様々だが、本書では文化や風習を含んだ風俗史は言う迄もなく、流通や信仰に至るまで、絵画作品の中に隠された多彩な歴史を見せてくれる。
勿論、美術作品は鑑賞して感動出来ればそれで充分だと言う考え方もあるが、その一方で、このように視点を変えてみると、今迄とは違った世界が見えて来るという事を教えてくれるのが本書であり、成程、絵画が「史料」として如何に重要かと言う事を改めて実感する事が出来たように思う。
文章も非常に丁寧で解り易く、然も、白黒とは言え図版の掲載も豊富なので、誰もが楽しみながら読めるであろう。
尤も、入門書としての要素が強い事から、全体的にやや簡潔に纏めて終わっている感もなくはない。
特に、昨今話題沸騰となっている神護寺三像《伝源頼朝像》等に関しては、本格的な論文や学術書が幾らでも出版されているし、現に黒田氏もこの題材だけを扱った著作を上梓しているくらいなので、どうやら本書で語られているのは、ほんの「触りの部分」だけであるようだ。
然しながら、より多くの方に読んで貰いたいという意図で文庫化された事を思えば、内容的にはこれで充分なのではなかろうか。
恐らく本書を切っ掛けに、絵画と歴史の関連性に興味を抱く読者が一層増えるであろうし、実際に私自身も、本書のお陰で「絵画作品の中の歴史」の面白さを堪能する事が出来たので、今後も是非、同じテーマの著作を探して行きたいと思った次第である。
思えば、古美術の中には歴史を知る上で貴重なメッセージが多数込められている筈なのだが、通常の学校の授業等では「美術」と「歴史」は切り離されてしまう事も多いのではなかろうか。
こうした意味に於いて、黒田氏の取り組みは非常に意義深いものであり、視点そのものが新鮮、尚且つ有用なものに感じられた。
本書で主に取り扱っているのは《吉備大臣入唐絵巻》《一遍聖絵》《伊勢物語》《慕帰絵詞》《神護寺三像》《洛中洛外図屏風》等など、どれを取っても興味深い作品ばかりである。
そして、これ等の作品の中に歴史を読み解く手掛かりを見つけ、丁寧に分析して行くのだ。
例えば《一遍聖絵》の入道入水の場面に着目し、描かれた富士河に見られる船橋から当時の交通事情に言及してみたり、或いは《洛中洛外図屏風》に描き込まれた人物達の座り方を徹底的に洗い出し、何人が正座、何人が胡坐…等に至るまでを纏め上げて、当時一般的であった座方を解明してみたりする。
一概に「絵を読む」と言っても様々だが、本書では文化や風習を含んだ風俗史は言う迄もなく、流通や信仰に至るまで、絵画作品の中に隠された多彩な歴史を見せてくれる。
勿論、美術作品は鑑賞して感動出来ればそれで充分だと言う考え方もあるが、その一方で、このように視点を変えてみると、今迄とは違った世界が見えて来るという事を教えてくれるのが本書であり、成程、絵画が「史料」として如何に重要かと言う事を改めて実感する事が出来たように思う。
文章も非常に丁寧で解り易く、然も、白黒とは言え図版の掲載も豊富なので、誰もが楽しみながら読めるであろう。
尤も、入門書としての要素が強い事から、全体的にやや簡潔に纏めて終わっている感もなくはない。
特に、昨今話題沸騰となっている神護寺三像《伝源頼朝像》等に関しては、本格的な論文や学術書が幾らでも出版されているし、現に黒田氏もこの題材だけを扱った著作を上梓しているくらいなので、どうやら本書で語られているのは、ほんの「触りの部分」だけであるようだ。
然しながら、より多くの方に読んで貰いたいという意図で文庫化された事を思えば、内容的にはこれで充分なのではなかろうか。
恐らく本書を切っ掛けに、絵画と歴史の関連性に興味を抱く読者が一層増えるであろうし、実際に私自身も、本書のお陰で「絵画作品の中の歴史」の面白さを堪能する事が出来たので、今後も是非、同じテーマの著作を探して行きたいと思った次第である。
2020年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
図版が小さいしモノクロなので非常に見づらい。
もっと大きなカラー図版の本でないと充分に理解できない。
さらに、もともと「NHK人間大学」のテキストだったものを編集したもののようで、「紙面の制約で無理ですので…」とか「説明不足の点についてはどうぞお許しください」とか、この本だけ読んだのでは消化不良になる。
推論や試論の状態のものも多く信用していいのかどうか…。
著書として完結しているもの(たぶんあるのだろう)を読んだ方がよいと思う。
もっと大きなカラー図版の本でないと充分に理解できない。
さらに、もともと「NHK人間大学」のテキストだったものを編集したもののようで、「紙面の制約で無理ですので…」とか「説明不足の点についてはどうぞお許しください」とか、この本だけ読んだのでは消化不良になる。
推論や試論の状態のものも多く信用していいのかどうか…。
著書として完結しているもの(たぶんあるのだろう)を読んだ方がよいと思う。
2012年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
墨で書かれた普通の絵に見えるのですが そこから当時の世相をくみとられていて
その意味をわかる方が指摘されていることで 認識出来る驚きがあるとおもいます
また価値観や伝統は昔から無意識に引き継がれてきたものかと思っていましたが
チベット や ブータンなどの密教国でおこなわれている五体投地礼が当時日本でも存在していたことや
当たり前とおもっていた猫の放し飼いが 実は法令として公布されたことがはじまりだったり
自分にとり意外な事実があり面白かったです
その意味をわかる方が指摘されていることで 認識出来る驚きがあるとおもいます
また価値観や伝統は昔から無意識に引き継がれてきたものかと思っていましたが
チベット や ブータンなどの密教国でおこなわれている五体投地礼が当時日本でも存在していたことや
当たり前とおもっていた猫の放し飼いが 実は法令として公布されたことがはじまりだったり
自分にとり意外な事実があり面白かったです
2021年1月15日に日本でレビュー済み
この内容は文庫でモノクロで表現するのは無理ですね。絵は、小さすぎてカラーでもなく印刷も鮮明でないので、よくわかりません。文章で説明されていることを想像しながら読んだ次第です。1100円もする文庫なのにまともに読めないのは致命的。しかしながら、絵画史料で歴史を解き明かしていく黒田氏の研究の一端が見られるのは貴重かも。ただしNHK人間大学のテキストやプリマブックスを再編集したもののせいか、「時間が足りない」「紙幅の都合」などと書かれていて、中途半端な面は否めないです。あくまで絵画史料を解読する研究の一端を垣間見る程度として読むのが良いでしょう。
2007年12月17日に日本でレビュー済み
文献だけではなく、絵巻や肖像画,地図等の絵画も重要な史料として過去の歴史を探ってみようと主張する本。
とても興味深い試みだと思うのだが、いまひとつ物足りない。
いくつかの絵画史料を例に、絵画を読み取る方法が語られるのだが、つっこんだ議論を省略して、いきなり結論が出されてしまう箇所が何箇所かある。初心者向けということで、記述を簡略化したのだと思うのだが、こういうものは、具体的な細部にこそ面白さがあるのではないだろうか。
方法論に関しても、「他の史料や、他分野のさまざまな研究成果を参照する」とか「その絵がどのような目的で描かれたかを意識して読み解く」という程度では、あまり面白みが感じられなかった。
源頼朝の肖像と伝えられてきた絵が、実は別人だったという説を論証するくだりは説得力があって面白かったのだが。
とても興味深い試みだと思うのだが、いまひとつ物足りない。
いくつかの絵画史料を例に、絵画を読み取る方法が語られるのだが、つっこんだ議論を省略して、いきなり結論が出されてしまう箇所が何箇所かある。初心者向けということで、記述を簡略化したのだと思うのだが、こういうものは、具体的な細部にこそ面白さがあるのではないだろうか。
方法論に関しても、「他の史料や、他分野のさまざまな研究成果を参照する」とか「その絵がどのような目的で描かれたかを意識して読み解く」という程度では、あまり面白みが感じられなかった。
源頼朝の肖像と伝えられてきた絵が、実は別人だったという説を論証するくだりは説得力があって面白かったのだが。