豊富な例を用いて、様々な幾何学的トピックが丁寧に説明されている。
非ユークリッド幾何学の歴史的背景についての説明も分かりやすい。
証明が豊富にのっているので、ある程度数学が得意な人に向けであると思われる。
大学数学の知識は必ずしも必要としない。
公理的考え方を学ぶためにも役立つと思われる。
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幾何物語: 現代幾何学の不思議な世界 (ちくま学芸文庫 セ 1-1 Math&Science) 文庫 – 2007/12/10
瀬山 士郎
(著)
- ISBN-104480091262
- ISBN-13978-4480091260
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/12/10
- 言語日本語
- 本の長さ204ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/12/10)
- 発売日 : 2007/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 204ページ
- ISBN-10 : 4480091262
- ISBN-13 : 978-4480091260
- Amazon 売れ筋ランキング: - 278,299位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2013年2月8日に日本でレビュー済み
内容としては高度なのに,ツボを押さえて,
手際よく解説しているため,すんなり理解できます.
最初は普通の幾何学から初めて
非ユークリッド幾何学,射影幾何学,最後はトポロジーまで
進んでいきますが,途中で脱落するようなことはありません.
非ユークリッド幾何学の所では,三角形の内角の和が180度以下
であるとの証明が有り納得してしまったのですが,
それではリーマン幾何学(楕円幾何学)はどうするのかと
思って読み進めると,実はその証明の中に直線はどこまでも
延長できるという公理を使っていることが分かり,
とても感動しました.
今は筑摩文庫で出ていますので,是非手に取ってみてはいかがでしょうか.
手際よく解説しているため,すんなり理解できます.
最初は普通の幾何学から初めて
非ユークリッド幾何学,射影幾何学,最後はトポロジーまで
進んでいきますが,途中で脱落するようなことはありません.
非ユークリッド幾何学の所では,三角形の内角の和が180度以下
であるとの証明が有り納得してしまったのですが,
それではリーマン幾何学(楕円幾何学)はどうするのかと
思って読み進めると,実はその証明の中に直線はどこまでも
延長できるという公理を使っていることが分かり,
とても感動しました.
今は筑摩文庫で出ていますので,是非手に取ってみてはいかがでしょうか.
2007年12月21日に日本でレビュー済み
「美しい数学とは、大切なこと、しかも一般性のあることを、すっきりと、ムダのない言葉で述べたものである(→「分かり易く、抽象的に述べる」)」という数学者の言葉を「数学的センス」(野崎昭弘)で知りました。その数学の本質を本書は幾何学を例にして解説しています。本書の内容は次の通り:()内は短いまとめ
序章「幾何学からの招待状」、第1章「コンパスと定規を使って」(定規とコンパスで作図できるコトとはどういうことか? ギリシアの三大作図問題について)、第2章「ピタゴラスの定理変奏曲」(正方形の分割による証明とボヤイ・ケルヴィンの定理の関係)、第3章「平行線の公理をめぐって―非ユークリッド幾何学の世界」(平行線というモノから平行というコトへの発展)、第4章「幾何学の楽しみ―いろいろな幾何学」(射影幾何学(デザルグの定理)、グラフ理論(一筆書きの問題、切断数 etc.)、トポロジーの初歩的議論)
いずれの章でも、具体的モノの議論から始まり、モノの性質(コト)へ踏み込んで、抽象的かつ一般的な結論へと導かれます。「真の発見の旅とは、新しい風景を求めることではなく、新しい目を持つことである」(プルースト)の言葉通り、本書を読むと見慣れた筈の景色(幾何学)を見る目が変わります。数学好きを自認する人(高校生以上)にはオススメ。(^-^)v (射影幾何学に関しては「エレガントな解答」(矢野健太郎)の"パスカルの定理"の解説も併せてオススメします)
序章「幾何学からの招待状」、第1章「コンパスと定規を使って」(定規とコンパスで作図できるコトとはどういうことか? ギリシアの三大作図問題について)、第2章「ピタゴラスの定理変奏曲」(正方形の分割による証明とボヤイ・ケルヴィンの定理の関係)、第3章「平行線の公理をめぐって―非ユークリッド幾何学の世界」(平行線というモノから平行というコトへの発展)、第4章「幾何学の楽しみ―いろいろな幾何学」(射影幾何学(デザルグの定理)、グラフ理論(一筆書きの問題、切断数 etc.)、トポロジーの初歩的議論)
いずれの章でも、具体的モノの議論から始まり、モノの性質(コト)へ踏み込んで、抽象的かつ一般的な結論へと導かれます。「真の発見の旅とは、新しい風景を求めることではなく、新しい目を持つことである」(プルースト)の言葉通り、本書を読むと見慣れた筈の景色(幾何学)を見る目が変わります。数学好きを自認する人(高校生以上)にはオススメ。(^-^)v (射影幾何学に関しては「エレガントな解答」(矢野健太郎)の"パスカルの定理"の解説も併せてオススメします)