・武満の空間という意識は国(国家)は音楽にとっては必要ないもの。土着、風俗が音楽において最も必要でグローバルなものだ。
だから、こうであらねばならないという西洋音楽(古典)の限界がある。
・武満はよく鼓、尺八など使用しているが、谷崎「陰翳礼讃」や三島、川端の美学とはまったく無縁だ。
彼は風の音、水の音、波の音、風の音、人々の雑踏喧噪さえ音楽としてとらえている。
かと言って日本の伝統芸能を軽視して
いるわけではない。
・バリのケチャ、場末に集まってくる労働者たちが奏でる演奏に
価値をみい出しおている。ジャズメンたちとの対話が非常に多い。
コンサートホールでの演奏会などに価値を見出していない。
・音楽は美術、演劇、詩の世界などとコラボして発展していくものだ。
他にクセナキスや黒柳徹子、キースジャレット、ジョージ・ラッセル・秋吉敏子、黛敏郎、谷川俊太郎などとの対話があります。
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武満徹対談選: 仕事の夢夢の仕事 (ちくま学芸文庫 タ 26-1) 文庫 – 2008/1/9
- 本の長さ434ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2008/1/9
- ISBN-104480091297
- ISBN-13978-4480091291
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2008/1/9)
- 発売日 : 2008/1/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 434ページ
- ISBN-10 : 4480091297
- ISBN-13 : 978-4480091291
- Amazon 売れ筋ランキング: - 569,640位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 88位19世紀以後のクラシック音楽
- - 1,753位ちくま学芸文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2014年10月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジャズ好きなのでキースジャレットを目当てに購入しましたが、そうそうたる音楽家(特に現代作曲家)を相手にする武満の語りに魅了され、いくつかCDを聴きなおしたり買ったりする次第です。キースとの対談はお目当て以上の内容でとても驚いています、キースの第一級の資料と言って間違いなく、普段はややとっつきにくいキースをここまで饒舌に語らせることは、武満のキースへの、または音楽そのものへ対する深い理解をなくしてはありえません。キースの音楽の試みと問題を正確に見抜いている様には感嘆します。ジャズでは他にも秋吉敏子やラッセルなども刺激的な内容です。全体を通してとかく抽象的で軽い印象の本ですが、対談相手から抽象的ながら大胆な発言を引き出すとこも多く、何度もはっとさせられます。対談相手の1人にでも興味があれば買いです。
参考になれば:対談相手
ジョン・ケージ、黛敏郎、岩城宏之、キース・ジャレット、ヤニス・クセナキス
ジョージ・ラッセル、デヴィッド・シルヴィアン、大竹伸朗、辻靖剛
杉浦康平、谷川俊太郎、吉増剛造、寺山修司、秋吉敏子、黒柳徹子
参考になれば:対談相手
ジョン・ケージ、黛敏郎、岩城宏之、キース・ジャレット、ヤニス・クセナキス
ジョージ・ラッセル、デヴィッド・シルヴィアン、大竹伸朗、辻靖剛
杉浦康平、谷川俊太郎、吉増剛造、寺山修司、秋吉敏子、黒柳徹子
2013年1月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本人の感性はどのようなものか?そこから来る美意識は等を教えてくれる書籍。
2008年2月20日に日本でレビュー済み
武満徹は音と沈黙について考え続けた作曲家である。
彼が書いた音楽を聴くということは、彼が書いた沈黙を聴くということでもあり、
私たちはその体験を通して,音楽の中における無音状態は必ずしも単なる空白を意味するものではないということを知る。
この本はそんな作曲家武満徹と様々なジャンルの芸術家たちとの間で行われた対談をまとめたものである。
黒柳徹子、秋吉敏子、谷川俊太郎,寺山修司,デヴィッド・シルヴィアン,キース・ジャレットなど、
本当に多岐にわたるジャンルの人たちと対談を行っており,内容は比較的軽めだが,
クラシック音楽の作曲家でありながらロックやジャズからも大きな影響を受けていた武満の柔軟な素顔が垣間見える。
個人的には冒頭の黒柳徹子との対談が好きだ。
『徹子の部屋』の雰囲気がよくでている。黒柳徹子って可愛いなあと思った。
彼が書いた音楽を聴くということは、彼が書いた沈黙を聴くということでもあり、
私たちはその体験を通して,音楽の中における無音状態は必ずしも単なる空白を意味するものではないということを知る。
この本はそんな作曲家武満徹と様々なジャンルの芸術家たちとの間で行われた対談をまとめたものである。
黒柳徹子、秋吉敏子、谷川俊太郎,寺山修司,デヴィッド・シルヴィアン,キース・ジャレットなど、
本当に多岐にわたるジャンルの人たちと対談を行っており,内容は比較的軽めだが,
クラシック音楽の作曲家でありながらロックやジャズからも大きな影響を受けていた武満の柔軟な素顔が垣間見える。
個人的には冒頭の黒柳徹子との対談が好きだ。
『徹子の部屋』の雰囲気がよくでている。黒柳徹子って可愛いなあと思った。
2016年12月17日に日本でレビュー済み
少し表紙に歪みがありましたが、気になりませんでした。探していた本でしたので嬉しいです。
2010年9月19日に日本でレビュー済み
武満氏は音楽に対してオープンマインドで、ジャズのセオリーでも支持できるものはきちんと支持した。ジョージ.ラッセルの対談では、嬉しくて仕方ない、という風情がよく見える。白眉なのはケージとの対談。ジョン.ケージの音楽の本質がこれ以上良く出た読み物を私は知らない。クロスカルチャー的なフィールドの人との対談もそれはそれなりに面白いが、やはり音楽家同士での対談の内容の奥深さにはしびれる。
2012年12月22日に日本でレビュー済み
武満徹が、身近な親しい人、そうでない人、などいろいろな種類の人との対談集。
黒柳徹子、ヤニス・クセナキス、キース・ジャレットなどとは、外向きな言葉で、大人しい対談を、
谷川俊太郎、寺山修司などの、古くからの友人たちとは、ざっくばらんな対談をしている。
また、いかに武満徹という音楽家が、ジャズから多くの影響を受けていたのか、ということが、全体を通してよくわかった。
黒柳徹子、ヤニス・クセナキス、キース・ジャレットなどとは、外向きな言葉で、大人しい対談を、
谷川俊太郎、寺山修司などの、古くからの友人たちとは、ざっくばらんな対談をしている。
また、いかに武満徹という音楽家が、ジャズから多くの影響を受けていたのか、ということが、全体を通してよくわかった。