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ありがとうございました。
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自然の家 (ちくま学芸文庫 ラ 6-1) 文庫 – 2010/1/6
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- 本の長さ327ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/1/6
- 寸法10.7 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-10448009265X
- ISBN-13978-4480092656
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/1/6)
- 発売日 : 2010/1/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 327ページ
- ISBN-10 : 448009265X
- ISBN-13 : 978-4480092656
- 寸法 : 10.7 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 118,052位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2013年2月17日に日本でレビュー済み
建築家フランク・ロイド・ライト最晩年の87歳に出版された
「The Natural House」の全訳で、彼の言う有機的建築について語られています。
私が感じいった言葉を抜き書きすると・・・
もしパンをひとつ手に入れたなら、それをふたつに割って、半分をスイセンの花に換えよ。
パンは身体を養い、花は魂を養うからである。
まるでイエス・キリストかシモーニュ・ヴェーユの言葉のようです。
人間に対する深い理解があってはじめて有機的建築が成り立つのだと思いました。
日本で外見だけまねた建物をたまに見かけますが恥ずべき事ですね。
「The Natural House」の全訳で、彼の言う有機的建築について語られています。
私が感じいった言葉を抜き書きすると・・・
もしパンをひとつ手に入れたなら、それをふたつに割って、半分をスイセンの花に換えよ。
パンは身体を養い、花は魂を養うからである。
まるでイエス・キリストかシモーニュ・ヴェーユの言葉のようです。
人間に対する深い理解があってはじめて有機的建築が成り立つのだと思いました。
日本で外見だけまねた建物をたまに見かけますが恥ずべき事ですね。
2012年5月1日に日本でレビュー済み
フランク・ロイド・ライトは、53年前の1954年4月9日、91歳で亡くなったアメリカの建築家。
ル・コルビュジエとともに、もっとも有名な世界的な建築家ですが、タイガー・ウッズではありませんが、その生涯には不倫とそのお相手と子供が惨殺されるという、スキャンダラスに彩られた汚点の時間がありました。
昔の帝国ホテルをはじめ、学校や個人宅など日本にも彼の建築物は数多くありますが、建築のケの字も知らない方でも、美しいハーモニーと繊細なギターテクニックで魅了するサイモン&ガーファンクルの歌う、『So Long,Frank Lloyd Wright (フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)』という曲があることはご存知でしょう。建築界広しといえど、世界的なデュオによって歌われる建築家など他にひとりもいません。
あれはたしか、アート・ガーファンクルが建築学部出身なのにかこつけて、ポール・サイモンがそれっぽく作ってプレゼントした曲だったはずです、詳しくは忘れましたけど。
フランク・ロイド・ライトは、自然との調和を一番大切にし、素材の持つ美しさを最大限活かして、あたかも植物の成長と同じような空間の有機的展開を意図します。
シンプルなデザインこそ私たちの生活空間にもっともふさわしいとして、自らの美意識と、創造への飽くなき追求を表明する本書を読めば、現代の最重要課題である環境問題の視点からも、改めて原点としてのフランク・ロイド・ライトという認識を強くされることでしょう。
100点以上の図面や写真が活字だけじゃなくて楽しい読物ふうに和ませてくれますが、やっぱり何といっても建築物そのものが、彼の圧倒的な存在感を強烈に感じさせて迫って来ます。
ル・コルビュジエとともに、もっとも有名な世界的な建築家ですが、タイガー・ウッズではありませんが、その生涯には不倫とそのお相手と子供が惨殺されるという、スキャンダラスに彩られた汚点の時間がありました。
昔の帝国ホテルをはじめ、学校や個人宅など日本にも彼の建築物は数多くありますが、建築のケの字も知らない方でも、美しいハーモニーと繊細なギターテクニックで魅了するサイモン&ガーファンクルの歌う、『So Long,Frank Lloyd Wright (フランク・ロイド・ライトに捧げる歌)』という曲があることはご存知でしょう。建築界広しといえど、世界的なデュオによって歌われる建築家など他にひとりもいません。
あれはたしか、アート・ガーファンクルが建築学部出身なのにかこつけて、ポール・サイモンがそれっぽく作ってプレゼントした曲だったはずです、詳しくは忘れましたけど。
フランク・ロイド・ライトは、自然との調和を一番大切にし、素材の持つ美しさを最大限活かして、あたかも植物の成長と同じような空間の有機的展開を意図します。
シンプルなデザインこそ私たちの生活空間にもっともふさわしいとして、自らの美意識と、創造への飽くなき追求を表明する本書を読めば、現代の最重要課題である環境問題の視点からも、改めて原点としてのフランク・ロイド・ライトという認識を強くされることでしょう。
100点以上の図面や写真が活字だけじゃなくて楽しい読物ふうに和ませてくれますが、やっぱり何といっても建築物そのものが、彼の圧倒的な存在感を強烈に感じさせて迫って来ます。
2012年2月26日に日本でレビュー済み
ちくま学芸文庫からこんな本が出ているのにまず驚いた。
近代建築の巨匠の一人に数えられるフランク・ロイド・ライト。
その人が80歳も後半になった頃に書かれた自己回顧文的なもの。文章表現も平易である程度一般向けに書かれている趣があるため、建築以外の人でも読めそうだが建築以外の人が興味を持てる内容かはわからない。逆に、その雰囲気が建築側の人には読み足りなさに繋がるかもしれない。
有機的な建築という言葉のみでライトを解釈すると何故近代建築の巨匠の一人として名を連ねているかという点を見逃すことになる。コルビジェにしろ、ミ―スにしろ、カーンにしろ、それぞれのかたちで近代的なものと古典的なもの、土着的なものをいかに統合するかに苦心をしている。それはライトにも当然いえることであり、ただ彼に農家としての側面があったという差異が他の工芸職人としての側面をもった巨匠との差異をもたらしているように思えた。
現代においてライトを再考する上で、その点は重要な点となるように思われる。本書からはライトの農家的な自立した世界観と近代工業的な合理化されネットワーク化された世界観の統合が現代において有効なものなのかはわからない。自動車やエネルギーへの視点は非常に前大戦期的考え方をしているように思える。しかしパオロ・ソレリのようなエコロジー建築・村のはしりを生んだ農家的な側面は脈々とアメリカで生きて発展を遂げていることは確かである。(ライトが本書で表明している統合性・単純性という部分は消えうせているように思えるが)
近代にローカル・ヴァナキュラーと向き合った建築家は少なくないが、その向き合い方が農家的側面をもって評価を受けている部分はライトを他の建築家と分ける要素のように思う。(ヨーロッパでは近代工業の発展は農村の解体とともに行われた、土地を開拓し続ければそれを伴う必要がなかったアメリカだからこそ可能だったのかもしれない。)一見すると工芸としてのイメージが強いライトの建築の二つの下地に触れる入門書として適した本なのではないだろうか。
近代建築の巨匠の一人に数えられるフランク・ロイド・ライト。
その人が80歳も後半になった頃に書かれた自己回顧文的なもの。文章表現も平易である程度一般向けに書かれている趣があるため、建築以外の人でも読めそうだが建築以外の人が興味を持てる内容かはわからない。逆に、その雰囲気が建築側の人には読み足りなさに繋がるかもしれない。
有機的な建築という言葉のみでライトを解釈すると何故近代建築の巨匠の一人として名を連ねているかという点を見逃すことになる。コルビジェにしろ、ミ―スにしろ、カーンにしろ、それぞれのかたちで近代的なものと古典的なもの、土着的なものをいかに統合するかに苦心をしている。それはライトにも当然いえることであり、ただ彼に農家としての側面があったという差異が他の工芸職人としての側面をもった巨匠との差異をもたらしているように思えた。
現代においてライトを再考する上で、その点は重要な点となるように思われる。本書からはライトの農家的な自立した世界観と近代工業的な合理化されネットワーク化された世界観の統合が現代において有効なものなのかはわからない。自動車やエネルギーへの視点は非常に前大戦期的考え方をしているように思える。しかしパオロ・ソレリのようなエコロジー建築・村のはしりを生んだ農家的な側面は脈々とアメリカで生きて発展を遂げていることは確かである。(ライトが本書で表明している統合性・単純性という部分は消えうせているように思えるが)
近代にローカル・ヴァナキュラーと向き合った建築家は少なくないが、その向き合い方が農家的側面をもって評価を受けている部分はライトを他の建築家と分ける要素のように思う。(ヨーロッパでは近代工業の発展は農村の解体とともに行われた、土地を開拓し続ければそれを伴う必要がなかったアメリカだからこそ可能だったのかもしれない。)一見すると工芸としてのイメージが強いライトの建築の二つの下地に触れる入門書として適した本なのではないだろうか。