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匪賊の社会史 (ちくま学芸文庫 ホ 15-1) 文庫 – 2011/1/8
エリック・ホブズボーム
(著),
船山 榮一
(翻訳)
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2011/1/8
- ISBN-104480093443
- ISBN-13978-4480093448
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2011/1/8)
- 発売日 : 2011/1/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4480093443
- ISBN-13 : 978-4480093448
- Amazon 売れ筋ランキング: - 736,441位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
各時代の裏面で活動した匪賊なるものを、串刺しのように調べ上げ、脚色された歴史・伝説・脚色を洗い流した良書。権力者の創り出した「正史」に物足らない貴殿にお勧めですが、匪賊の正史でもありません。
2020年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がそっちよりの人なのか
政治色の強さがきつかった
その土地の匪賊のあり方なんだから
もう少しフォーカスを絞っても良かった気が、、、
政治色の強さがきつかった
その土地の匪賊のあり方なんだから
もう少しフォーカスを絞っても良かった気が、、、
2011年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
歴史家として著名なエリック・ホブズボームが、社会のアウトローの一類型・匪賊(bandit)について、その類型や政治的・経済的・社会的役割を概説した著作。バンディットの中でも強く農民に支持されるソーシャル・バンディット=義賊についての議論から始まり、匪賊の形成要因、匪賊の類型としての貴族強盗・復讐者・ハイドゥクの解説、匪賊の経済的基盤と政治的つながり、匪賊と革命運動とのかかわりの例、アナーキズム運動と関わる収奪者の類型の紹介、最後に匪賊を社会的シンボルのはたらきとして捉える読み、という構成で、巻末には原注・文献案内・訳者あとがき・文庫版訳者あとがきを収録している。
匪賊の存在を、基本的に部族社会の後から近代資本主義が確立されるまでの農民社会で生み出される支配層への反逆集団として見たうえでの各章の議論は、読んでいて親しみを覚える部分が少なからずあった。各地のフォーク・ミュージックの主題の一つとして取り上げられる集団がどんな風に人々に思われていたのかと、実際にはどんなことをしていたらしかったのかが共にわかってくるし、その経済的側面・政治的側面からは彼らの立場の二重性も見えてくるのがいい。
また、匪賊の人々が自由であることに高い価値を与えているのが印象に残った。翻って考えると、今の世で自由であることはまるで自分が値段のつかないほど不人気で役に立たないかを示す負の意味を表示しているかのようで、誰もが自分を高く売ろうと苦心惨憺しているような時代と場所に生きていることを、この著書を読んで改めて思い出した。
以前「アウトローの世界史」で読んだようなモラル・エコノミーの仕組みも示しているし、被支配階層である貧しい農民の怨恨感情を代弁した存在であることも触れている。ニーチェのルサンチマン論などを引いて怨恨感情を全否定して抹殺し、笑顔を蔓延らせようとする風潮もずいぶん続いているが、この著書での記述をもってしても、怨恨感情は一定の正当性があると思う。そもそもルサンチマン論を持ち出したニーチェこそが強いルサンチマンに突き動かされた論者なのはその記述を読んでみれば一目瞭然で、笑顔だけを蔓延らせていけば都合のいいのは社会の上層にいる人たちなのは、ここでの議論を逆に読んでいけばわかってくる。一方で、匪賊のイメージがさまざまなメディアで流布される物語の一原型になっているのも間違いないと思う。そんな風な、いろんな面から考えを広げることの出来る著作。
匪賊の存在を、基本的に部族社会の後から近代資本主義が確立されるまでの農民社会で生み出される支配層への反逆集団として見たうえでの各章の議論は、読んでいて親しみを覚える部分が少なからずあった。各地のフォーク・ミュージックの主題の一つとして取り上げられる集団がどんな風に人々に思われていたのかと、実際にはどんなことをしていたらしかったのかが共にわかってくるし、その経済的側面・政治的側面からは彼らの立場の二重性も見えてくるのがいい。
また、匪賊の人々が自由であることに高い価値を与えているのが印象に残った。翻って考えると、今の世で自由であることはまるで自分が値段のつかないほど不人気で役に立たないかを示す負の意味を表示しているかのようで、誰もが自分を高く売ろうと苦心惨憺しているような時代と場所に生きていることを、この著書を読んで改めて思い出した。
以前「アウトローの世界史」で読んだようなモラル・エコノミーの仕組みも示しているし、被支配階層である貧しい農民の怨恨感情を代弁した存在であることも触れている。ニーチェのルサンチマン論などを引いて怨恨感情を全否定して抹殺し、笑顔を蔓延らせようとする風潮もずいぶん続いているが、この著書での記述をもってしても、怨恨感情は一定の正当性があると思う。そもそもルサンチマン論を持ち出したニーチェこそが強いルサンチマンに突き動かされた論者なのはその記述を読んでみれば一目瞭然で、笑顔だけを蔓延らせていけば都合のいいのは社会の上層にいる人たちなのは、ここでの議論を逆に読んでいけばわかってくる。一方で、匪賊のイメージがさまざまなメディアで流布される物語の一原型になっているのも間違いないと思う。そんな風な、いろんな面から考えを広げることの出来る著作。
2022年11月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
匪賊の与える夢、実態、社会とのかかわりなどを明晰に整理して示している。
農業社会の人びとの生活の裏返しという説明は納得。
それにしても、ラテンアメリカでは20世紀前半まで有名な匪賊が活躍していたとは驚きであった。
農業社会の人びとの生活の裏返しという説明は納得。
それにしても、ラテンアメリカでは20世紀前半まで有名な匪賊が活躍していたとは驚きであった。