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水滸伝と日本人 (ちくま文庫 た 37-4) 文庫 – 2006/11/1

4.0 5つ星のうち4.0 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (2006/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 452ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480422749
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480422743
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 6個の評価

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高島 俊男
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月10日に日本でレビュー済み
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本書は前著「水滸伝の世界」に掲載しきれなかった、「水滸伝」の我が国における受容史の総合的に捉えた一書である。あとがきにもある通り1991年に大修館から出版されたものの再刻である。
「水滸伝」の渡来し、和刻本、翻訳、翻案、影響下の諸作を歴史的総合的に捉えている。和刻本のレベルの高さや江戸期に作られた水滸伝の辞書がレベルの高さを例を挙げて説明する。江戸時代に岡島冠山譯とされる譯が出るが間違いだらけと云う指摘は著者が水滸伝の専科だけあって的確に示している。冠山譯と云う事自体が信じがたいと云う結論になる。次に曲亭馬琴譯が出るが版元と衝突して中絶、その後を継いだ高井蘭山は冠山譯をなぞっただけ。この馬琴・蘭山譯が明治以降もその儘出版されたり、ダイジェストの種本に成ったりしていた。
明治以降も捉えるべき批評や旧訳の再刻、ダイジェストなど著者が目を通したものを順に紹介して余すところがない。
昭和の戦後は翻訳書誌としても有用である。
惜しむらくは著者が目を患ってしまったため、1991年2月以降に出版された訳本の記述の増補がされなかった事である。岩波文庫の吉川・清水譯の最終巻は1991年12月に第十三冊として出版された後、清水茂が全面改訳をした10冊本が出た後に更に小訂正を加えて岩波文庫として出版された事や、同じちくま文庫に駒田譯が全8冊で収録され高島氏が各冊に解説を加えている事はふれられて欲しかった。
又、蒲原春夫の譯本を紹介しているが、譯者を「まったく知らない」としていたが、その後読者から手紙があって或る程度の事がわかり、その人となりを『ほめそやしたりクサしたり』(大和書房)の「長崎の人なみだ雨」で紹介している事も触れて欲しかった気がする。
しかし、そのようの細瑕があろうとも、「水滸伝」の我が国の受容史の金字塔と云っても良いだろう。第五回大衆文学研究賞受賞との由である。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年11月6日に日本でレビュー済み
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日本における水滸伝の研究史、翻訳史を、江戸時代から吉川幸次郎氏、駒田信二氏の時代まで追った好著です。
本書を読んで、私としては水滸伝の渡来によって、江戸時代の日本の知識人たちが初めて経学、詩文以外の中国語に接し、同時代に近い躍動する文学を知った結果、中華文明を外部として強く意識した徂徠、仁斎、宣長らの思想を生んだのではないかというストーリーを想像してしまいました(もちろん単なる私の想像というか、この本を読んで思いついたストーリーに過ぎません)。
要するに、地味な素材ながらそんな想像を掻き立てるような躍動感のある、読んでいて楽しい本なのです。

なお、受容史としては近現代の「人物とストーリーを借りた創作」(「翻案」というより吉川英治、横山光輝、また最近の北方謙三の各氏の作品といったタイプの小説)への言及をがなされていないため、私としては不十分と考えます。結局のところ、多くの日本人が読んだ水滸伝は翻訳ではなく、これらの創作作品だと思うためです。

とは言っても、これはこの本ではなく、他の方が日本近代文学の研究テーマとして取り組んでいただくべきことだとは思いますが。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年8月21日に日本でレビュー済み
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江戸時代から現代に至る、日本における水滸伝の受容(原書の導入、和刻と翻訳の作成、翻案の出現)を説明した本です。過去に日本で出版された水滸伝の書誌情報や訳の質や問題を丁寧に説明しており、水滸伝に学術的関心をもったむきは、まず紐とかれるべき本といえます。この本を読むと、日本において信頼のおける日本語全訳本(吉川・清水訳、駒田訳)が出たのは、昭和(戦後)のことであったということがわかります。昔から日本人に親しまれてきた水滸伝のような本にしてこういう状態であったということは、実に驚くべきことです。

吉川・駒田両氏の間にあった、訳をめぐる人間模様にも触れており、興味深く読みました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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