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殺人現場を歩く (ちくま文庫 は 29-2) 文庫 – 2008/2/6
- 本の長さ315ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2008/2/6
- ISBN-104480424008
- ISBN-13978-4480424006
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2008/2/6)
- 発売日 : 2008/2/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 315ページ
- ISBN-10 : 4480424008
- ISBN-13 : 978-4480424006
- Amazon 売れ筋ランキング: - 960,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世田谷一家殺人事件、市川一家殺人事件、東京電力OL殺人事件、八王子ナンペイ殺人事件、葛飾区柴又女子大生殺人事件、宮崎勤事件、埼玉愛犬家連続殺人事件、井の頭公園バラバラ殺人事件、池袋通り魔事件、綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人事件、桶川女子大生ストーカー殺人事件、新宿西口バス放火事件、つくば母子殺人事件、板橋スナック密室4人殺人事件など18の事件現場を巡っています。興味深い事件ばかりで、とても面白かったです。
2015年9月18日に日本でレビュー済み
本書のタイトルから思い浮かんだのは、吉良上野介の邸跡を訪ねたときのことだった。
主君の仇を討つため、赤穂浪士が吉良上野介を襲撃した。
その吉良上野介が殺された現場には、猫の額ほどの公園があり、小さな祠があった。
そして、そのすぐそばに、マンションのコンクリートの壁があり、部屋の明かりがもれていた。
ここで、何が起きたのかを知っていて、住んでいるのか。
選挙権が18歳に引き下げられたが、犯罪における未成年年齢の見直しは進まない。
インターネットの社会になり、法律の枠を飛び越えて未成年犯の実名、写真が流れる。ささやかな、庶民の抵抗なのかもしれない。
未成年といえども、凶悪犯罪には厳格に対処しろという気持ちなのか、単なる、興味なのかはわからないが。
山口県光市の母子殺害事件での未成年者への死刑判決がそうさせるのかもしれない。
本書を読み進みながら、いつしか、殺風景な殺人現場も風景に変わっていくのだろうということ。
これは、直接に事件の悲惨さを伝えるというより、読者に「何か」を考えさせる読み物と思った。
主君の仇を討つため、赤穂浪士が吉良上野介を襲撃した。
その吉良上野介が殺された現場には、猫の額ほどの公園があり、小さな祠があった。
そして、そのすぐそばに、マンションのコンクリートの壁があり、部屋の明かりがもれていた。
ここで、何が起きたのかを知っていて、住んでいるのか。
選挙権が18歳に引き下げられたが、犯罪における未成年年齢の見直しは進まない。
インターネットの社会になり、法律の枠を飛び越えて未成年犯の実名、写真が流れる。ささやかな、庶民の抵抗なのかもしれない。
未成年といえども、凶悪犯罪には厳格に対処しろという気持ちなのか、単なる、興味なのかはわからないが。
山口県光市の母子殺害事件での未成年者への死刑判決がそうさせるのかもしれない。
本書を読み進みながら、いつしか、殺風景な殺人現場も風景に変わっていくのだろうということ。
これは、直接に事件の悲惨さを伝えるというより、読者に「何か」を考えさせる読み物と思った。
2010年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに凶悪犯罪が巷で起きているんだと、改めて驚きと考えさせられる本です。
ただ、取り上げた個々の事件の詳細が新聞記事的にあっさりしているのに不満を感じます。
まあここに掲載してある事件のほとんどが、書籍化されているので、もっと知りたくなったら
個々に買って読むしかないんでしょうね。
ただ、取り上げた個々の事件の詳細が新聞記事的にあっさりしているのに不満を感じます。
まあここに掲載してある事件のほとんどが、書籍化されているので、もっと知りたくなったら
個々に買って読むしかないんでしょうね。
2009年9月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
殺人現場を写真取材した単なるルポルタージュではなく、
殺人という行為について、現場を歩きながら、著者の思考、人生哲学が語られている本です。
お勧めの一作です。
殺人という行為について、現場を歩きながら、著者の思考、人生哲学が語られている本です。
お勧めの一作です。
2005年2月14日に日本でレビュー済み
事件のルポとしてはもの足りないし
ただの写真集としては文章書いた人の意見を語りすぎてるし
中途半端な感じに受け取れました。
ただの写真集としては文章書いた人の意見を語りすぎてるし
中途半端な感じに受け取れました。
2004年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実際に起きた凄惨な殺人の現場をリアルに見る事が出来るという、好奇心だけを満たしてくれるような本ではなく、もっと深いところまで突っ込んで読者に提供してくれている本だと思います。事件の被害者、加害者とその現場との関わり、どういう過程で彼らはその現場に足を踏み入れたのか。凶悪殺人の起きた家は、建て替えられて、今は別の人が住んでいたり、当時のまま残っているものもある。事件からそれほど経っていないのに、事件現場に建て替えて住む人が居て、まわりの人もそのまま生活しているという現実。その場所が悪いのではなく犯人が悪いのだけれど、やはり犯罪を育む環境、そしてそういった環境を作る人間が存在するのだと感じた。現場が物語る、犯人の人間性や生き方。それぞれの事件を結構詳しく書かれているので、写真と対比して、いろいろ読み取ることができる。興味本位に現場写真を並べたようなものではなく、事件の本質を捉える事に成功している、示唆の多い本だと思います。
2011年10月8日に日本でレビュー済み
世田谷一家四人殺害事件の上祖師谷。ここは、“高級住宅地”世田谷のイメージとは違う。最寄りの仙川駅は、23区を外れた調布市の建物であり、駅改札を出て左に曲がるとやっと世田谷区の上祖師谷になる。すなわち、上祖師谷は、世田谷区の中では決して高いポジションではない辺境に位置する。むしろ、世田谷区の絣を借りた郊外という格好になる。それは、住んでみて初めてわかる土地の事情であり、外から越してきた人たちには分からない。“高級住宅地”世田谷に住むべく越してきた人たちは、住んでしばらくしてから、上祖師谷がヒエラルキーの最下層だったことに気がつく。本質的に引き裂かれたアイデンティティーを持った土地には、歪みが生じる。歪んだ土地は、磁場となって歪んだ何かを引き寄せる。朱に交わったから赤くなったのではなく、最初から赤いもの同士だったから、引き合ったのである。被害者一家の主は、周辺住民や利用者たちとのトラブルが耐えなかったという(P.164-166)。
but、文章から、現場のリアルさが伝わってこない。殺人現場の現象学的クオリアを、言葉によって現前できていない。殺人事件によって、日常は暴力的に非日常へと転化する。その非連続な裂け目が、どうしようもない傷跡となって現場には残されているはずである。それが伝え切れていないのである。しかも、ときおりよく分からない解説を滑り込ませる。
元は、『実話GON!ナックルズ』の連載を編集したものであり、その意味では筑摩書房から文庫化されて、ずいぶんと出世した。著者の「見通しが悪い人生」にとって、少なからぬ木漏れ日だと思う(P.307)。しかし、基本的にはテーマで売れた本である。筆者の力量ではない。
but、文章から、現場のリアルさが伝わってこない。殺人現場の現象学的クオリアを、言葉によって現前できていない。殺人事件によって、日常は暴力的に非日常へと転化する。その非連続な裂け目が、どうしようもない傷跡となって現場には残されているはずである。それが伝え切れていないのである。しかも、ときおりよく分からない解説を滑り込ませる。
元は、『実話GON!ナックルズ』の連載を編集したものであり、その意味では筑摩書房から文庫化されて、ずいぶんと出世した。著者の「見通しが悪い人生」にとって、少なからぬ木漏れ日だと思う(P.307)。しかし、基本的にはテーマで売れた本である。筆者の力量ではない。