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禅語遊心 (ちくま文庫 け 4-1) 文庫 – 2008/11/10
玄侑 宗久
(著)
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2008/11/10
- ISBN-10448042489X
- ISBN-13978-4480424891
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2008/11/10)
- 発売日 : 2008/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 302ページ
- ISBN-10 : 448042489X
- ISBN-13 : 978-4480424891
- Amazon 売れ筋ランキング: - 756,675位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1956(昭和31)年、福島県三春町生まれ。安積高校卒業後、慶應義塾大学文学部中国文学科卒業。さまざまな職業を経験した後、京都の天龍寺専門道場に入門。現在は臨済宗妙心寺派、福聚寺住職。2001年、「中陰の花」で第125回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 龍の棲む家 (ISBN-13:978-4167692056 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、表紙の美しい花の絵がとても素晴らしく、「禅語遊心」という題名がしゃれていてよい。
この本は、とても意図を持った構成で編集されており、よく考えられている。
1月から12月まで順番に二つずつの掛軸が選択されており、最後に無季の掛軸が何本か取り上げられている。
ちなみに掛軸というのは、生け花と同じで、季節を少しだけ先取りしたものを選ぶのが粋なのだそうである。
近頃では、床の間のある座敷を持つような家は、なかなか探しても少ないであろうから、掛軸を収集するのを趣味とされている人も、あまりいないのかもしれない。
これだけの様々な掛軸を所有されているというのは、さずがに素晴らしいお寺だと思う次第ではある。
白黒ではあるが、その選択された掛軸の実際の写真も載っているので、鑑賞ができるのもよい。
そして「禅的生活」と同様に、巻末に禅語索引が作成されているのも、とても役に立つものだ。
またこの1月から12月まで順番に取り上げられている趣向は、読者が順々に心境を練っていき、また最後の無季においては、それらを踏まえてさらに心境を進められるように考えられているようだ。
何かと細かいところまで構成の行き届いた本だとしか言いようがない。ありがたいことである。
そして、その掛軸1本ごとの解説は、まさに縦横無尽で、その中でさらにたくさんの禅語が取り上げられ、
随所にユーモアもまじえての薀蓄の深さには、いつもながら感心するばかりである。
この本は、とても意図を持った構成で編集されており、よく考えられている。
1月から12月まで順番に二つずつの掛軸が選択されており、最後に無季の掛軸が何本か取り上げられている。
ちなみに掛軸というのは、生け花と同じで、季節を少しだけ先取りしたものを選ぶのが粋なのだそうである。
近頃では、床の間のある座敷を持つような家は、なかなか探しても少ないであろうから、掛軸を収集するのを趣味とされている人も、あまりいないのかもしれない。
これだけの様々な掛軸を所有されているというのは、さずがに素晴らしいお寺だと思う次第ではある。
白黒ではあるが、その選択された掛軸の実際の写真も載っているので、鑑賞ができるのもよい。
そして「禅的生活」と同様に、巻末に禅語索引が作成されているのも、とても役に立つものだ。
またこの1月から12月まで順番に取り上げられている趣向は、読者が順々に心境を練っていき、また最後の無季においては、それらを踏まえてさらに心境を進められるように考えられているようだ。
何かと細かいところまで構成の行き届いた本だとしか言いようがない。ありがたいことである。
そして、その掛軸1本ごとの解説は、まさに縦横無尽で、その中でさらにたくさんの禅語が取り上げられ、
随所にユーモアもまじえての薀蓄の深さには、いつもながら感心するばかりである。
2010年7月18日に日本でレビュー済み
本書、禅語を春夏秋冬の季節ごとに紹介、解説していく、「禅語読本」のようなもの。新年、一月から始まって、二月、三月、...十二月、と著者の判断で相応しいものが選んである。こういった禅語の解説書、解説自体が平明であっても、構成が辞書的なものが多く、月ごとに配列してあるのはありがたい。通読することで、禅の四季が味わえるという面白さもさることながら、どのような掛け物を選んだらよいのか困る場合でも、本書は良い手引きとなるであろう。墨跡の写真も交え、季節とかかわらず愉しめる「無季」という章も設け、しかも最後には、登場する語の索引・出典一覧がかなり詳細に載っているので、掛け物の好きな人には心憎い編集となっている。特に出典に関しては、本文の解説も含めて、著者の該博な知識が十分に生かされており、本書全体の魅力の一つとなっている。
本書、本文に関しても、かなりユニーク。禅語の解釈書は、生真面目な解説のものが殆どで、読み物としては今一つのものが多いのであるが、本書はさすが、縦横無尽。ある時は背景をふまえた正攻法の説明、ある時は人生について、禅についての真摯な呼び掛け、またあるときは上質のエッセイ、そして全体を特徴づける、著者独特の飄々としたユーモアが素晴らしい!
禅の本にあって、著者のような質のユーモアは、空前、そしておそらくは絶後であろう。それが、プロの作家としての圧倒的な文章力のなせる技であることはもちろんであるが、忘れてはならないことは、そうした文章の力も、遷り変わり行く四季に対しての鋭敏さと、美しい自然に対する慈しみの心、そして人間に対しての繊細で、敏感な感性があってのものだということである。くだけた語り口においても、これほど品位を感じさせる人は、ただ者ではない。本の性格上、ちょっと難しい部分もあるものの、この手の本を読んだことのない人にも、お薦め!
本書、本文に関しても、かなりユニーク。禅語の解釈書は、生真面目な解説のものが殆どで、読み物としては今一つのものが多いのであるが、本書はさすが、縦横無尽。ある時は背景をふまえた正攻法の説明、ある時は人生について、禅についての真摯な呼び掛け、またあるときは上質のエッセイ、そして全体を特徴づける、著者独特の飄々としたユーモアが素晴らしい!
禅の本にあって、著者のような質のユーモアは、空前、そしておそらくは絶後であろう。それが、プロの作家としての圧倒的な文章力のなせる技であることはもちろんであるが、忘れてはならないことは、そうした文章の力も、遷り変わり行く四季に対しての鋭敏さと、美しい自然に対する慈しみの心、そして人間に対しての繊細で、敏感な感性があってのものだということである。くだけた語り口においても、これほど品位を感じさせる人は、ただ者ではない。本の性格上、ちょっと難しい部分もあるものの、この手の本を読んだことのない人にも、お薦め!
2020年6月25日に日本でレビュー済み
『禅語遊心』(玄侑宗久)自然と禅との密接な関係性が理解できる一冊。こんなに素晴らしい本に出合ったことがない。
禅語が月ごとに散りばめられ、高僧の墨跡、俳句、都々逸、哲学、科学を援用して、難解な禅語をわかりやすく説明している。玄侑氏の莫大な知識に脱帽。
出版社はこの本を再販すべきである。
禅語が月ごとに散りばめられ、高僧の墨跡、俳句、都々逸、哲学、科学を援用して、難解な禅語をわかりやすく説明している。玄侑氏の莫大な知識に脱帽。
出版社はこの本を再販すべきである。
2006年6月22日に日本でレビュー済み
禅語は難しいので、各章のタイトルになっている禅語を読んでも、何の事やらわからないものがほとんどであるが、玄侑さんは、それをわかり易く解説されている。
しかし、書かれていることを実践するとなると、かなり難しい。
この本は、10年後にもう一度読むと、もっと深く理解できるのだろうと思えるような内容である。
しかし、書かれていることを実践するとなると、かなり難しい。
この本は、10年後にもう一度読むと、もっと深く理解できるのだろうと思えるような内容である。