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ちくま日本文学012 中島敦 (ちくま文庫) 文庫 – 2008/3/10
中島 敦
(著)
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ゆるぎなく美しい文章で知的に構築された世界
解説:池澤夏樹 知性と南風
【目次】 名人伝/山月記/弟子/李陵/狐憑/木乃伊/文字禍/幸福/夫婦/マリヤン/盈虚/牛人/巡査の居る風景/かめれおん日記/悟浄出世/悟浄歎異/和歌でない歌/河馬
解説:池澤夏樹 知性と南風
【目次】 名人伝/山月記/弟子/李陵/狐憑/木乃伊/文字禍/幸福/夫婦/マリヤン/盈虚/牛人/巡査の居る風景/かめれおん日記/悟浄出世/悟浄歎異/和歌でない歌/河馬
- ISBN-104480425128
- ISBN-13978-4480425126
- 出版社筑摩書房
- 発売日2008/3/10
- 言語日本語
- 本の長さ480ページ
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商品の説明
出版社からのコメント
『ちくま日本文学』は、『ちくま日本文学全集』(一九九一〜九三年)を、いまの時代にあわせたセレクション、新しい装本で刊行するものです。安野光雅、池内紀、井上ひさし、鶴見俊輔、森毅の五氏を編集協力者に迎えた『ちくま日本文学全集』は、文学アンソロジーの一つの到達点として高い評価をいただきました。一人一巻、各作家の最適な入門書となる編集、バラエティに富んだ解説などが話題を呼び、累計二百五十五万部を超えました。
最近、名作を読み直したいという機運が高まり、読者から、復刊への要望がたくさん寄せられました。そこで、このたびコンパクトな文庫判、手に取りやすい価格で新装刊することにいたしました。
最近、名作を読み直したいという機運が高まり、読者から、復刊への要望がたくさん寄せられました。そこで、このたびコンパクトな文庫判、手に取りやすい価格で新装刊することにいたしました。
著者について
1909-1942年。東京四谷の漢学者の家系に生まれる。一高、東京帝大国文科にすすみ、横浜高女の教師となる。誠実な教師生活のかたわら創作につとめ、「狼疾記」「かめれおん日記」などを発表。昭和十六年、教師を辞職、南洋庁書記官としてパラオ島に赴任したが持病の喘息をこじらせて帰国。この間、「光と風と夢」が芥川賞の候補にのぼったが入賞せず、ほとんど無名のうちに死去。死後、再評価された。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2008/3/10)
- 発売日 : 2008/3/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 480ページ
- ISBN-10 : 4480425128
- ISBN-13 : 978-4480425126
- Amazon 売れ筋ランキング: - 41,725位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4位個人全集の全集・選書
- - 148位ちくま文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月10日に日本でレビュー済み
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難しいが惚れ惚れするような彫琢された文章に慣れれば、どれを読んでも面白い。全部面白い-勿論面白いだけではないが-というのは奇跡的だと思う。
2010年5月20日に日本でレビュー済み
中島敦集では一番おすすめです。
新潮文庫版 などには収録されていない、知られざる傑作の、「幸福」「文字禍」などを含む、中島敦の主要な作品がほとんど収録されています。
(「光と風と夢」などは分量から未収)
岩波文庫版 も比較的収録が多いですが、差別語問題からか、「幸福」が収録されていません。
「ちくま日本文学全集」の再発本で、活字も読みやすく、注も巻末ではなく本文の横に、他版より多く書かれていて、読みやすいです。
難解なので有名な「山月記」の冒頭などは、半ページほど注に割いています。
(中島敦が注なしだと、なかなか読むのは厳しい)
装丁は ちくま日本文学全集版 の方が、準ハードカバーのような感じで、ずっとよいので、古書で手に入らないか、探してみてもよいかもしれません。
ただ「弟子」は、少なくとも孔子の弟子に関しては「ていし」と読むのが正しいので、「でし」のルビは誤りです。
この本は青空文庫の底本になっており、ネット上で誤った読みが流布する原因になってしまっているのは残念です。
この点で-1としました。
新潮文庫版 などには収録されていない、知られざる傑作の、「幸福」「文字禍」などを含む、中島敦の主要な作品がほとんど収録されています。
(「光と風と夢」などは分量から未収)
岩波文庫版 も比較的収録が多いですが、差別語問題からか、「幸福」が収録されていません。
「ちくま日本文学全集」の再発本で、活字も読みやすく、注も巻末ではなく本文の横に、他版より多く書かれていて、読みやすいです。
難解なので有名な「山月記」の冒頭などは、半ページほど注に割いています。
(中島敦が注なしだと、なかなか読むのは厳しい)
装丁は ちくま日本文学全集版 の方が、準ハードカバーのような感じで、ずっとよいので、古書で手に入らないか、探してみてもよいかもしれません。
ただ「弟子」は、少なくとも孔子の弟子に関しては「ていし」と読むのが正しいので、「でし」のルビは誤りです。
この本は青空文庫の底本になっており、ネット上で誤った読みが流布する原因になってしまっているのは残念です。
この点で-1としました。
2022年4月8日に日本でレビュー済み
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主要作品が概ね網羅されているほか、注が見開き毎にあって親切。それにしても中島敦の文章は格調が高い。
2021年10月25日に日本でレビュー済み
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この時代(1930〜40年代?)に、こーゆーひと居たんだ⁉︎…みたいな感じ。太宰とこのひとが同時代に生きたってのはすごい事だね。
2021年6月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この方が、世に認められる前、三十三歳で亡くなられたことが残念でなりません。
戦前の教育・教養、特に漢文の素養に根差した作風・文体ともに、大好きな作家です。
もし未読でしたら、御一読の価値はあると思います。
戦前の教育・教養、特に漢文の素養に根差した作風・文体ともに、大好きな作家です。
もし未読でしたら、御一読の価値はあると思います。
2020年6月8日に日本でレビュー済み
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涙が出るほど感動した、天才以下凡人以上自命不凡の人たちには多少李徴に似ているでしょう。
2015年1月11日に日本でレビュー済み
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子供のために購入しました。本屋さんで探しても見つからずこちらでやっと見つけて購入しました。少し日焼けがありました。
2020年2月23日に日本でレビュー済み
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高校生の頃に読んだ、辺境の地で義と恩の間で心を揺れながらも一生を終えた漢の一将軍「李陵」の生き様がすり減ることなく半世紀以上経たいまも脳裏に残っている。その「李陵」をもう一度読んでみたくて本書を購入したが驚くなかれ、中島敦の作品のほとんどすべて(と思うが)が収録されていて本当に驚いた。肝心の内容であるが、詳しくはWikipediaなどを見て頂くとして、取り上げた二千年も前の時代の背景と心の動きを絶妙の「日本語」を用いていまに甦えらせている凄さを感じる。名著とは多分このような書物のことを指すだろう。