ちょっと評論する対象(演奏・音楽家)が古くなってしまっているのかなあ。 吉田秀和は全ての本を Kindle版で出して欲しいと思うのですが ...
名曲〇〇曲選なんて本は今でも出ているのでしょうか。 しかし吉田秀和がよくこんな企画の本を書いたと思います。(若くてお金がなかったのかも) 元々はLP300選という題名で出ていたものです。でも,この本は演奏家についても書いているけれど,西洋音楽史的に名曲を選択しているので,今でも十分に読める本だと思います。 わたしもシューマン好きなので「シューマンについては甘くなる」なんて書いてあると嬉しくなってしまいます。 現代音楽の古典までをカバーしています。
この人,語学の天才,音楽教養の巨人ですし,ここで選ばれている名曲も十分に納得のゆくものなので,音楽好きの方に広くお勧めしていいかと思います。
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名曲三〇〇選 (ちくま文庫 よ 20-5 吉田秀和コレクション) 文庫 – 2009/2/1
吉田 秀和
(著)
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- 本の長さ357ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2009/2/1
- ISBN-104480425756
- ISBN-13978-4480425751
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2009/2/1)
- 発売日 : 2009/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 357ページ
- ISBN-10 : 4480425756
- ISBN-13 : 978-4480425751
- Amazon 売れ筋ランキング: - 287,152位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 83位クラシック音楽論・理論
- - 1,201位ちくま文庫
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2016年7月27日に日本でレビュー済み
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2022年3月2日に日本でレビュー済み
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80年代の大学生の頃、新潮文庫で「LP300選」という題名で出ていた本は擦り切れるくらい読んで非常に影響を受けたけど余計な偏見も身につけてしまった。
この本ですごい馬鹿にされてるから「シェヘラザード」とか長い間聴かず嫌いだったけど聴いてみたらすごく良い曲じゃん!時間を返せよという感じ。まあ権威ある評論家の言葉を鵜呑みにした俺自身のせいだけど。
官能より理論で音楽を評価するタイプなのかなあ。独断と偏見による個人的な趣味を遠慮なく出してて読んでて面白くはあるけど功罪ある本だとは思う。それにしても日本人向けの日本語の本だと何でも書き放題だよなあ、お前何様だよという感じ。面白いけどw
この本ですごい馬鹿にされてるから「シェヘラザード」とか長い間聴かず嫌いだったけど聴いてみたらすごく良い曲じゃん!時間を返せよという感じ。まあ権威ある評論家の言葉を鵜呑みにした俺自身のせいだけど。
官能より理論で音楽を評価するタイプなのかなあ。独断と偏見による個人的な趣味を遠慮なく出してて読んでて面白くはあるけど功罪ある本だとは思う。それにしても日本人向けの日本語の本だと何でも書き放題だよなあ、お前何様だよという感じ。面白いけどw
2017年12月5日に日本でレビュー済み
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私には、読みずらい吉田秀和の著書のうち、この本は、比較的読みやすかったので、短期間で一読しました。吉田秀和の著書では唯一この本が残しておこうという気になった本です。
2014年5月5日に日本でレビュー済み
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新潮文庫版「名曲三〇〇選」は高校時代に買って、ボロボロになるまで読みました。「どの曲が名曲で、こんな演奏家のレコードが良いよ」という、易しい推薦・解説本だと思って買ったら甘かった。完全に「音楽史」……グレゴリオ聖歌以前、中世も含めた、西洋音楽の歴史の全部の中から、聴くべき曲を三〇〇曲選択していたのです。これは……範囲が膨大すぎる(++)
と閉口しながらも、読み始めると吉田翁の独特な文体リズムに、中毒的に引き込まれて行くんです。すごい学識とすごい論理で目が回りながらも、「音楽的な文章」でテンポ良く読めてしまう。結局は繰り返し繰り返しひもとくことになり、一番面白く役にも立ったのですね。思春期とか特に、変にこねくり回した文学に憧れたりする「イヤな高校生」だった私は(笑)当時新潮文庫で出ていた氏の他の著作も、ずいぶん読み、氏のアドヴァイス通りに、クラシックのレコードを買って行ったものでした。フルトヴェングラー指揮のベートーベンとか、アルゲリッチのショパンのレコードとかですね。
現在のこの版には「推薦CD一覧」はついていない。なんたることと私も思います。が、それでも、下手な西洋音楽史入門等を買うなら、こっちを買えと言いたい。高踏的な、いかにもアカデミックな音楽評論だけれども、やっぱりメインストリームだと思いますので。
と閉口しながらも、読み始めると吉田翁の独特な文体リズムに、中毒的に引き込まれて行くんです。すごい学識とすごい論理で目が回りながらも、「音楽的な文章」でテンポ良く読めてしまう。結局は繰り返し繰り返しひもとくことになり、一番面白く役にも立ったのですね。思春期とか特に、変にこねくり回した文学に憧れたりする「イヤな高校生」だった私は(笑)当時新潮文庫で出ていた氏の他の著作も、ずいぶん読み、氏のアドヴァイス通りに、クラシックのレコードを買って行ったものでした。フルトヴェングラー指揮のベートーベンとか、アルゲリッチのショパンのレコードとかですね。
現在のこの版には「推薦CD一覧」はついていない。なんたることと私も思います。が、それでも、下手な西洋音楽史入門等を買うなら、こっちを買えと言いたい。高踏的な、いかにもアカデミックな音楽評論だけれども、やっぱりメインストリームだと思いますので。
2013年12月5日に日本でレビュー済み
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これを読んでクラシックの入門書にしようと考えることは止めたほうがいい。わたしには全然参考にならなかった。吉田本人がどこに軸足をおいて、だれ(何)を対象に執筆したのかも不明である。名曲300という数も多すぎたのかもしれない。ただだらだらと感想らしきものが並べ立てられ、ときどき思い出したように、うんちくや推薦の言葉が記述される。しかし、音楽の楽しみを教えてくれる入門書がないのは不思議である。良質な音楽評論家がいないということか。実際にはアマゾンのレビューを読んでいたほうが、よほどましである。時代はもっと若くて感性に優れた著作者を求めている。
2009年3月24日に日本でレビュー済み
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新潮文庫版のLP300選という本の題名にどうも違和感をもっていた。巻末に推薦レコード(LP)があるから間違っているということではないが、本の内容は吉田秀和が選ぶ名曲選なのである。さらにいうとモーツァルトのK.563などは吉田秀和が愛する曲に対する想いを綴った文章になっている。だから名曲300選という題名がふさわしいと思う。新潮文庫がボロボロになってしまったのでちくま文庫での再刊を喜んでいます。
2012年12月28日に日本でレビュー済み
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晩年の融通無碍でしなやかで軽やかな「吉田文体」とは違う、いかにも壮年期らしい覇気と客気にあふれた文章が楽しい。
ただ、他の方たちも指摘しているように、推薦ディスク表を削除したのはなんとも惜しい。
ただ、他の方たちも指摘しているように、推薦ディスク表を削除したのはなんとも惜しい。
2009年2月26日に日本でレビュー済み
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レコード表がバッサリ割愛されたのはなんとも残念である。たしかに、著者あとがきの通り、現時点で新しいレコード表を作るとすれば選曲から見直さねばならず(ことにバロック以前と現代曲では80年代以降の録音で当時と全く状況が変わっている)、そうすると新潮文庫の旧版とは別の新しい本ということになり、「吉田秀和コレクション」の一冊としてはふさわしくないだろうし、なにより著者にその気力・体力がなければ不可能な話であるが、それならば新潮文庫版の忠実な復刻として当時のレコード表をそのまま収録してもらいたかったものである。これを買うくらいならば古書で新潮文庫版を入手した方がよいだろう。