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とりつくしま (ちくま文庫) 文庫 – 2011/5/10
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読後、最初に思い浮かんだ顔が
あなたの一番大切な人です
死んでしまったあと、モノになって大切な人の近くにいられるとしたら……。あなたは何になりますか?
亡くなった人に、「とりつくしま係」が問いかける。この世に未練はありませんか。あるなら、なにかモノになって戻ることができますよ、と。
日記になって妻の日常を見守る夫。野球で使うロージンになって、ピッチャーの息子の試合を見届ける母……。
すでに失われた人生が凝縮してフラッシュバックのように現れ、切なさと温かさと哀しみ、そして少しのおかしみが滲み出る短篇小説集。
5分に1回キュンとしたりじーんとしたり。短く美しい言葉で紡がれた魔法のような11話。
好きな人に会えずに淋しくてしかたがないとき、仕事や家事に疲れてため息をもらしちゃったとき、大切な人と喧嘩をしてやるせなくなってしまったとき、この物語に救われるかもしれません。
【11のとりつくしま】
●ピッチャーの息子を見守るため、野球の試合で使うロージンになった母
●夫のお気に入りのマグカップになった妻
●いつも遊んでいた大好きなジャングルジムになった男の子
●敬愛する書道の先生の扇子になった女性
●ひそかに見ていた図書館司書の名札になった老人
●母の補聴器になった娘
●妻が綴る日記になった夫
●最後の大きな買い物だったマッサージ器になった父親
●憧れの先輩が使うリップクリームになった少女
●孫にねだられたカメラになった祖母
●髪の毛を一本、裏庭のびわの樹の下に埋めて欲しいという一人娘
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2011/5/10
- 寸法10.7 x 0.8 x 14.8 cm
- ISBN-104480428291
- ISBN-13978-4480428295
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出版社より
大事な人の表情を見れば気持ちがわかる。そんな愛し方のあなたが共感できるのは、「息子の野球道具のロージンになった母」が主人公の「ロージン」
「ほんの少し、一緒にいられるだけでいいんです」
私は相談するように言った。
「せめて、中学校最後の軟式野球の公式戦を見届けられるくらいに、一緒にいられれば」
(「ロージン」P.18より)
大事な人と分かり合えない。だけど、嫌いにもなれない。そんな愛し方のあなたが共感できるのは、「母のほちょう器になった娘」が主人公の「ささやき」
強引で、身勝手で、迷惑だった、ママ。
なのに、なんでまたわたしはわざわざ会いにいこうとしているのだろう。そう思いながら、係の人に言われるままに、その紙にむけて息を吹きかけた。
(「ささやき」P.110より)
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キス、か。
(「くちびる」P.165より)
商品の説明
出版社からのコメント
「つらいことがあった時に、友達にすすめられて読みました。気づいたら、やさしさに包まれながら号泣していました。」 40代 女性
「普段あまり本を読まない自分でも読みやすく、ぐいぐい引き込まれて、一気読みでした。こんな夢中になれる本があったなんて知らなかった! 」 30代 男性
「子育てに忙しくて最近なかなか好きな小説を読めずにイライラしていましたが、短篇ならと思って読み始めると、1話読むごとに涙と愛情があふれてきました。大切な人のそばにいられることって、なんて幸せなんだろう! とあらためて思いしらされました。また、がんばれそうです。」 30代 女性
「わたしだったら何にとりついて、誰のそばにいたいんだろう? 読んでいる最中に、無意識に隠していた自分の本当の気持ちに出会いました。やっぱりあの人のことが好き、今なら素直に言えそうです。」 10代 女性
「もしかして、この湯呑み茶碗は亡くなった母なのかも? 何気なく普段使っていたものがふと愛おしく思えてきました。今までの人生の中で悲しいさようならがいくつもありましたが、大切な人たちひとりひとりの顔を思い出し、温かい気持ちになることができました。」 60代 男性
著者について
1963年生まれ。歌人・作家。歌集に『春原さんのリコーダー』『青卵』『東直子集』『十階』など。06年に『長崎くんの指』(のちに文庫『水銀灯が消えるまで』)で小説デビューし、以後、『とりつくしま』『さようなら窓』『ゆずゆずり』『薬屋のタバサ』『らいほうさんの場所』『キオスクのキリオ』『晴れ女の耳』ほか多数の小説作品や、エッセイ集『七つ空、二つ水』などを発表。共著に『回転ドアは、順番に』『短歌があるじゃないか。』『鼓動のうた』などがある。1996年に歌壇賞、2016年に『いとの森の家』で坪田譲治文学賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2011/5/10)
- 発売日 : 2011/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 224ページ
- ISBN-10 : 4480428291
- ISBN-13 : 978-4480428295
- 寸法 : 10.7 x 0.8 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 94,303位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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とりつくしま係にそんな風に問いかけられたりしたら、果たしてどう答えるだろう。彼女が日中、画像処理の仕事で覗いているパソコンの画面だろうか。
若い頃、失恋した。どのくらいその人を好きだったかと言えば、その人そのものになってしまいたいくらい好きだと感じていたのだ。
この連作短篇集のなかに『名前』という作品がある。主人公はホームレスの老人。彼は、大好きな図書館司書の小雪さんのネームプレートに生まれ変わった。
ネームプレートだから、愛しい人の顔を見ることができるのは、彼女が昼休みに歯磨きしながら、鏡に写っている時だけ。それでも、彼女のふくよかな胸を感じていられるだけで嬉しいのだ。
ホームレスの男が抱く「好きな相手そのものになってしまいたい」という願望は「命を持たない物にしか生まれ変われない」規則からは逸脱していた。
それにしても、女性の作者に、こんなに男の気持ちがわかるのだということに少し驚いている。すごい。
東さんの歌集も詩集も随筆も読み、これで小説も読んだことになるが、散文はやさしい言葉を使っているのに巧いのだ。
『名前』には、嬉しい結末が待っていた。できれば生きて幸せになりたいとも強く感じた。
毎日を大切に過ごさなければと思いました。
中学生の息子を残して旅立つ母や、新婚の夫と交通事故で死別してしまう女性、アナフラキシーショックで亡くなった男の子、実は有り得ないようなファンタジックな設定ながらもそれを現実のようにサクサクと受け入れて読み進む事ができます。
この世から去る心残りの気持ち、家族や愛する人を思う気持ちは誰の心をも揺さぶるのだなぁと改めて思い出させてくれる短編集です。
ラストのお話は芥川っぽくてこの本の余韻をますます引き立てているなと、唸りました。
流石歌詠み人ですね。
死後の話でもあるので少し悲しく、そして切ない。
「日記」「マッサージ」では思わず涙が。
とても静かに読める本です。
読んでよかった。
考え付くと思うのですが、ほとんどの話で主人公の視点と主人公が見ている
対象の日常を描くことに終始していて、悪い意味で普遍的な作品になっている感じです。
あまり詩的でも無く・・・・アイデアのみで勝負でグッドデザイン賞をもらっちゃう
商品のような・・・
話によって、触覚があったり無かったりするのも、統一してほしいところ。
モノになる必然が欲しかったです。