この発明家と、そうでない私とは何が違うのだろう。
この本を眺め、読み、自分にはない時間の過ごし方を思った。
四次元階段など誰のためになるのか。何のために考えるのか。
何のために描くのか。
「~のために」というプラグマティズムでいっぱいの私には、この本は新鮮な清涼剤だ。
私はこの画集を見ることで、頭のなかの知識の凝結を少し溶かすのだ。
著者の発想が現実のものとなっている。このことにはさほど関心がない。
空想に遊ぶ自由な心の動きと、細密な美の技術(アート)とが結晶している。
そして髣髴する昭和という時代。
しかし、この文章のほどよい簡潔さとキレは何だろう。
どうして二次元から多次元へと遊ぶ感性と、線形の言語の才能を兼ね備えられるのだろう。
世代はちがっても羨望を感ずる
昭和の一つの高踏な精神を示している。
リベラリズム、お洒落、科学によって拓かれる未来、そして……
などと芸術から遠くはなれた私は考えた。
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超発明: 創造力への挑戦 (ちくま文庫 ま 47-2) 文庫 – 2014/3/10
真鍋 博
(著)
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- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2014/3/10
- ISBN-104480431470
- ISBN-13978-4480431479
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2014/3/10)
- 発売日 : 2014/3/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 221ページ
- ISBN-10 : 4480431470
- ISBN-13 : 978-4480431479
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,314位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,089位ちくま文庫
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月11日に日本でレビュー済み
原著は1971年に講談社から刊行された。
星新一作品の挿画やハヤカワミステリ文庫旧版のクリスティーの装丁などで知られる真鍋博の画文集。
著者も関わった大阪万博直後の科学技術の発展が人類を幸福にするだろうという楽観性と、公害や冷戦などの暗い未来像が相まった世相を背景に、イマジネーション豊かに発想された仮想技術や発明の数々が上品なユーモアとエスプリ溢れる文章と美しい描線のイラストレーションとコラージュで綴られる。いわば「懐かしい未来」へとタイムスリップ出来る一冊。昭和40年代に育った者にはことさら魅惑的に感じられる。
もちろん若い世代にも著者の想像力のたくましさと愉しさに示唆されることは多いはず。
欲を言えば大判で復刊してもらいたかった。
星新一作品の挿画やハヤカワミステリ文庫旧版のクリスティーの装丁などで知られる真鍋博の画文集。
著者も関わった大阪万博直後の科学技術の発展が人類を幸福にするだろうという楽観性と、公害や冷戦などの暗い未来像が相まった世相を背景に、イマジネーション豊かに発想された仮想技術や発明の数々が上品なユーモアとエスプリ溢れる文章と美しい描線のイラストレーションとコラージュで綴られる。いわば「懐かしい未来」へとタイムスリップ出来る一冊。昭和40年代に育った者にはことさら魅惑的に感じられる。
もちろん若い世代にも著者の想像力のたくましさと愉しさに示唆されることは多いはず。
欲を言えば大判で復刊してもらいたかった。
2014年3月15日に日本でレビュー済み
真鍋博(1932年7/3~2000年10/319)さんは、愛媛県生まれ、シャープで繊細な独特な画風のイラストレーターとして知られています。
私たちの年代の人間は、星新一さんの文庫本のカヴァー・イラスト、挿絵、アガサ・クリスティーの文庫本のカヴァー・イラスト(早川書房)、
レンズマン・シリーズのカヴァー・イラスト(東京創元社) などでおなじみです。
本書は、1971年に講談社から出版されましたが、長い間絶版で手に入れることが出来ませんでしたが、
このたびちくま文庫から目出度く復刻されました。
本書では、一見実現可能に思えるものから、ちょっと首をかしげたくなるような珍発明まで真鍋さんが頭の体操として考え、
あたため、育てた夢の発明品129個が例のシャープで繊細なイラスト、少し皮肉っぽい解説と共に紹介されています。
中には、レーザー銃、振り子ポット(電子レンジ)、三次元鉛筆(3Dプリンター)、立体幻燈顕微鏡、音声標識(カーナビ)
蘇生性指(ips細胞)、音声印字、パーソナル把手・・・等既に実現しているもの、実現しかけているものも少なくありません。
そういう事態を見越してか、真鍋さんは、数年後のための予告広告まで出しておられます・・・多分ユーモアだと思いますが・・・
また、本書の復刻を記念して、トーク・イベントも開催されるようです。
本書は、川田十夢さんが言っておられるように、真鍋さんんのアーティストとクリエイターの2つの本領が堪能できる稀有な1冊だと思いま す。ただもう少し大判で贅沢な装丁で復刻して欲しかったように思います。
私たちの年代の人間は、星新一さんの文庫本のカヴァー・イラスト、挿絵、アガサ・クリスティーの文庫本のカヴァー・イラスト(早川書房)、
レンズマン・シリーズのカヴァー・イラスト(東京創元社) などでおなじみです。
本書は、1971年に講談社から出版されましたが、長い間絶版で手に入れることが出来ませんでしたが、
このたびちくま文庫から目出度く復刻されました。
本書では、一見実現可能に思えるものから、ちょっと首をかしげたくなるような珍発明まで真鍋さんが頭の体操として考え、
あたため、育てた夢の発明品129個が例のシャープで繊細なイラスト、少し皮肉っぽい解説と共に紹介されています。
中には、レーザー銃、振り子ポット(電子レンジ)、三次元鉛筆(3Dプリンター)、立体幻燈顕微鏡、音声標識(カーナビ)
蘇生性指(ips細胞)、音声印字、パーソナル把手・・・等既に実現しているもの、実現しかけているものも少なくありません。
そういう事態を見越してか、真鍋さんは、数年後のための予告広告まで出しておられます・・・多分ユーモアだと思いますが・・・
また、本書の復刻を記念して、トーク・イベントも開催されるようです。
本書は、川田十夢さんが言っておられるように、真鍋さんんのアーティストとクリエイターの2つの本領が堪能できる稀有な1冊だと思いま す。ただもう少し大判で贅沢な装丁で復刻して欲しかったように思います。