時間に追われると
大切なこと見失っちゃう。
ゆっくりでいい。
ゆっくりがいい。
出逢えて良かった。大切にしたい1冊
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「ゆっくり」でいいんだよ (ちくまプリマー新書 43) 新書 – 2006/9/5
辻 信一
(著)
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- 本の長さ175ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2006/9/5
- ISBN-104480687459
- ISBN-13978-4480687456
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2006/9/5)
- 発売日 : 2006/9/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 175ページ
- ISBN-10 : 4480687459
- ISBN-13 : 978-4480687456
- Amazon 売れ筋ランキング: - 285,981位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文化人類学者にして環境運動家である著書による、スローライ
フの実践を若者たちへ提唱している本です。
その平易で語り掛けるような素晴らしい文章は、岩波少年文庫
の海外ファンタジーのようであり、時に村上春樹のようであり、
ディストピア小説のようでもあります。
経済成長の弊害を、「時間泥棒」や環境破壊に見出だし、それ
にナマケモノや「引き算の教え」等々を対置することで、若者
たちへ、スローライフへの意識転換を促して行きます。
十年前に出版されたとは思えない、瑞々しさと刺激に満ちた本
でした。
フの実践を若者たちへ提唱している本です。
その平易で語り掛けるような素晴らしい文章は、岩波少年文庫
の海外ファンタジーのようであり、時に村上春樹のようであり、
ディストピア小説のようでもあります。
経済成長の弊害を、「時間泥棒」や環境破壊に見出だし、それ
にナマケモノや「引き算の教え」等々を対置することで、若者
たちへ、スローライフへの意識転換を促して行きます。
十年前に出版されたとは思えない、瑞々しさと刺激に満ちた本
でした。
2008年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「時間」って何だろう、と時々思う。
私は「仕事」をしている。そこでは、効率とかスピードが要求される。
いろいろな産業もそうだ。たとえば本書で、工場のように「生産 」される植物や動物について触れられる。
そこにはニワトリの時間やホウレンソウの時間は無視され、せっかちな人間の時間の都合だけがある。
この本の冒頭で、茨木のり子の詩が紹介されます。
人間だけが息つくひまなく
動きまわり
忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと落としてゆきます (十二月のうた より)
「大切なもの」とは何かは、人間がそれぞれよーく考えるべきことだろう。
私は「昔がよかった」などと言うつもりはない。
便利になったことは、とてもいいことではあるだろう。
ただ人間は便利さと引き換えに、なにかこう……あたたかさのようなものを無くしてきた気がする。
ゆっくりでいい、急がなくていい、なまけものでいい……そんなふうに言う著者の文章を読みながら、
少しだけゆっくり生きてみよう、休み休み生きてみようと思ってしまう本でした。
私は「仕事」をしている。そこでは、効率とかスピードが要求される。
いろいろな産業もそうだ。たとえば本書で、工場のように「生産 」される植物や動物について触れられる。
そこにはニワトリの時間やホウレンソウの時間は無視され、せっかちな人間の時間の都合だけがある。
この本の冒頭で、茨木のり子の詩が紹介されます。
人間だけが息つくひまなく
動きまわり
忙しさとひきかえに
大切なものを
ぽとぽとと落としてゆきます (十二月のうた より)
「大切なもの」とは何かは、人間がそれぞれよーく考えるべきことだろう。
私は「昔がよかった」などと言うつもりはない。
便利になったことは、とてもいいことではあるだろう。
ただ人間は便利さと引き換えに、なにかこう……あたたかさのようなものを無くしてきた気がする。
ゆっくりでいい、急がなくていい、なまけものでいい……そんなふうに言う著者の文章を読みながら、
少しだけゆっくり生きてみよう、休み休み生きてみようと思ってしまう本でした。
2007年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハッとする内容ばかり。
今日からどうしよう、明日からどうしよう、
そんなレベルじゃなく、人生そのものについて考えさせられる一冊。
今年のベスト3に入る。
そして、
「星のおうじさま」は、いろんな人に影響を与えているンだと、
再認識した。
・忙しさとひきかえに 大切なものを ぽとぽとと 落としてゆきます
・休みの日くらい丸1日、時計を見ないで過ごしてみたらどうだろう
・ゆっくり歩けば歩くほど、はやくすすみます
・待つことには時間がかかる
・時間節約の魔法をかけることはできても、その止め方は知らない
・経済時間、が、自然時間、を追い越してしまっているのが現代
・バランスを取り戻すためには、何百年もかかる
・愛とは、相手のために時間をむだにすることだ
・人生には、はぶけないし、はぶいてはいけない時間があるんだ
・「ナマケモノ倶楽部」
・必要なもの以上は要らない
・いきものにはそれぞれの「生き物時間」がある
・スローライフ、とは上手に待つこと
・GHP=国民総幸福(ブータン)
・幸せとは、・・・。
・時間は使い果たしてしまうものじゃなくて、いつもやってくるものなのよ
・道具と自分の手をつかって物をつくる
今日からどうしよう、明日からどうしよう、
そんなレベルじゃなく、人生そのものについて考えさせられる一冊。
今年のベスト3に入る。
そして、
「星のおうじさま」は、いろんな人に影響を与えているンだと、
再認識した。
・忙しさとひきかえに 大切なものを ぽとぽとと 落としてゆきます
・休みの日くらい丸1日、時計を見ないで過ごしてみたらどうだろう
・ゆっくり歩けば歩くほど、はやくすすみます
・待つことには時間がかかる
・時間節約の魔法をかけることはできても、その止め方は知らない
・経済時間、が、自然時間、を追い越してしまっているのが現代
・バランスを取り戻すためには、何百年もかかる
・愛とは、相手のために時間をむだにすることだ
・人生には、はぶけないし、はぶいてはいけない時間があるんだ
・「ナマケモノ倶楽部」
・必要なもの以上は要らない
・いきものにはそれぞれの「生き物時間」がある
・スローライフ、とは上手に待つこと
・GHP=国民総幸福(ブータン)
・幸せとは、・・・。
・時間は使い果たしてしまうものじゃなくて、いつもやってくるものなのよ
・道具と自分の手をつかって物をつくる
2009年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「速さ」ばかりが追い求められているような現代社会、どんどん進化するモノについていけなくて、
心が疲れやすい私は、「世の中、なんか変だな」とこの20年余り首をひねることが多いです。
辻さんのご本を読んで、そういうことだったのか…と理解を深めることができました。
反論される方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の生き難さをなんとかするためには、もっと
「ゆっくり」に目を向けることは重要ですね。
読んでいて、ものすごく悲しくなったことがあります。
ゆっくり読めないのです。
ある行を読んでいるはずなのに、目は2〜3行先を捉えようとあくせくしているのです。
本すらゆっくり読めなくなっている自分に愕然としました。
「ゆっくり」でいいんだよ…自分にも言い聞かせ、子どもたちにもそういう眼差しを向けてやりたい、
心からそう思っています。
心が疲れやすい私は、「世の中、なんか変だな」とこの20年余り首をひねることが多いです。
辻さんのご本を読んで、そういうことだったのか…と理解を深めることができました。
反論される方もいらっしゃるかもしれませんが、最近の生き難さをなんとかするためには、もっと
「ゆっくり」に目を向けることは重要ですね。
読んでいて、ものすごく悲しくなったことがあります。
ゆっくり読めないのです。
ある行を読んでいるはずなのに、目は2〜3行先を捉えようとあくせくしているのです。
本すらゆっくり読めなくなっている自分に愕然としました。
「ゆっくり」でいいんだよ…自分にも言い聞かせ、子どもたちにもそういう眼差しを向けてやりたい、
心からそう思っています。
2020年11月15日に日本でレビュー済み
無いものねだりから
有るものさがしへ
捉えようによっては、どちらも同じ意味に取れる。
その捉え方を、良い意味として理解するか。
それとも。
良い意味として捉えることが出来た人。
もしそんな人たちが『時間が幾ら在っても足りない』と、
そう思ってる人は、是非一読を薦める。
丁寧に生きるためのちょっとした、
だけどとても大事な気付きを与えてくれる一冊。
有るものさがしへ
捉えようによっては、どちらも同じ意味に取れる。
その捉え方を、良い意味として理解するか。
それとも。
良い意味として捉えることが出来た人。
もしそんな人たちが『時間が幾ら在っても足りない』と、
そう思ってる人は、是非一読を薦める。
丁寧に生きるためのちょっとした、
だけどとても大事な気付きを与えてくれる一冊。
2008年5月11日に日本でレビュー済み
現代は便利になったのに日々ゆとりがなくなっていくのはなぜだろう。いったい私たちはもっと忙しくなるために生活しているのだろうか。その理由は本書を読んでみて腑に落ちると思う。辻氏は次のように述べる。
「経済が成長するということと、時間を省いてより短い時間ですませるということは、切り離すことができない」(p44)
これはつまり、私たちの価値観が根底から覆らない限りいつまでたっても時間に追われ、ゆとりを感じられない状態は続くということを示唆している。この価値観を変えるのが本書の試みである。
「豊かさを計るはずのGNPというこのモノサシの中には、社会に害となることも、自然に害になることも、一緒くたに混じりこんでいるのだ。(経済成長のためには戦争も環境破壊もしかたない)などというめちゃくちゃな考え方が、ここにも顔をのぞかせている」というものだ。
例えば、工業や農業による水の大量消費で
「深刻な水不足に80カ国の11億人が悩み、苦しんでいる。2050年までに地球上の全人口の70%にあたる70億人が、水不足に直面するといわれている」(p48)
さらに日本が貿易立国であるがゆえの問題である
「自然環境に特に大きな悪影響を与えることで知られる牛肉やエビの最大の輸入国だ」(p111)
という指摘や
「日本は、25倍もの広さをもつアメリカよりも多くのコンクリートを使って、世界一のペースで自然のデコボコを人工的で平らな平面に変えてきた国だ」(p140)
という事実には愕然とさせられる。
著者は次のように重要な発言を残している。
「売り手は、だから、人々に満足や喜びを供給しているように見えて、実は欲求不満をこそばらまいているのだ」(p123)
後半では、価値観の転換へのアドバイスや究極の省エネ動物ナマケモノの生態系に触れられており、こどもの環境教育やゆとりのない生活を送っている大人たちが読むべき本だ。
同じテーマを扱ったほんとしてダクラス・ラミス氏の本もおすすめである。
「経済が成長するということと、時間を省いてより短い時間ですませるということは、切り離すことができない」(p44)
これはつまり、私たちの価値観が根底から覆らない限りいつまでたっても時間に追われ、ゆとりを感じられない状態は続くということを示唆している。この価値観を変えるのが本書の試みである。
「豊かさを計るはずのGNPというこのモノサシの中には、社会に害となることも、自然に害になることも、一緒くたに混じりこんでいるのだ。(経済成長のためには戦争も環境破壊もしかたない)などというめちゃくちゃな考え方が、ここにも顔をのぞかせている」というものだ。
例えば、工業や農業による水の大量消費で
「深刻な水不足に80カ国の11億人が悩み、苦しんでいる。2050年までに地球上の全人口の70%にあたる70億人が、水不足に直面するといわれている」(p48)
さらに日本が貿易立国であるがゆえの問題である
「自然環境に特に大きな悪影響を与えることで知られる牛肉やエビの最大の輸入国だ」(p111)
という指摘や
「日本は、25倍もの広さをもつアメリカよりも多くのコンクリートを使って、世界一のペースで自然のデコボコを人工的で平らな平面に変えてきた国だ」(p140)
という事実には愕然とさせられる。
著者は次のように重要な発言を残している。
「売り手は、だから、人々に満足や喜びを供給しているように見えて、実は欲求不満をこそばらまいているのだ」(p123)
後半では、価値観の転換へのアドバイスや究極の省エネ動物ナマケモノの生態系に触れられており、こどもの環境教育やゆとりのない生活を送っている大人たちが読むべき本だ。
同じテーマを扱ったほんとしてダクラス・ラミス氏の本もおすすめである。
2009年10月17日に日本でレビュー済み
日本に生きる以上、時間やお金に縛られるのは仕方のないことだが、自分の価値観を見直すきっかけになる。
勤め人にとっては少々きれいごとに感じる点もあったが、忘れていた大切なことを示唆してくれる。
景気が良かろうと不景気だろうと、自分も周りもいつも忙しい。心も満たされないし、何かおかしいと思っている人におすすめしたい。
この本を読むときには、電車の中とかではなく、時間を気にせず部屋でゆっくり読むのがいいと思う。
読んでいるうちに時間の流れが緩やかになってきて、ほっとする。
次の心理学者のコメントが印象に残った。
「幸福とは欲しいものを手に入れることではなく、すでに持っているものを手に入れることなのだ」(デヴィッド・マイヤーズ)
勤め人にとっては少々きれいごとに感じる点もあったが、忘れていた大切なことを示唆してくれる。
景気が良かろうと不景気だろうと、自分も周りもいつも忙しい。心も満たされないし、何かおかしいと思っている人におすすめしたい。
この本を読むときには、電車の中とかではなく、時間を気にせず部屋でゆっくり読むのがいいと思う。
読んでいるうちに時間の流れが緩やかになってきて、ほっとする。
次の心理学者のコメントが印象に残った。
「幸福とは欲しいものを手に入れることではなく、すでに持っているものを手に入れることなのだ」(デヴィッド・マイヤーズ)