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岡田斗司夫

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「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書) 新書 – 2007/6/5

岡田斗司夫 (著)

4.2 148個の評価

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本の長さ

190ページ
言語

日本語
出版社

筑摩書房
発売日

2007/6/5
ISBN-10

4480687629
ISBN-13

978-4480687623
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発売日 ‏ : ‎ 2007/6/5
言語 ‏ : ‎ 日本語
新書 ‏ : ‎ 190ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4480687629
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480687623

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岡田斗司夫

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1958年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立。代表取締役として「王立宇宙軍―オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」など数々の名作を世に送る。92年退社。「オタキング」の名で広く親しまれ、「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」のレギュラーとしても知られる。大阪芸術大学客員教授(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『遺言』(ISBN-10:4480864059)が刊行された当時に掲載されていたものです)

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１０００ピースマニア

世の中を定義している

2021年9月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

タイトルのテーマについての考察は、話として聞く分には、面白い。講演を聴いてる感じを受けます。個人的には、最終項で、現在を「定義」した箇所は、感銘を受けました。「オタク」の戯言と思うなかれ。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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blau Stein

読者を二人称として悪の主人公とする語り口の斬新さ

2022年10月4日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

この作品を読んで面白いと感じたのは

典型的な残虐さと世界を征服できうる能力を持ち合わせた組織というのは

有能な部下に恵まれていなくてはならないという

経済的な意味での収支概念と労働力といった

観点で作者ならではの冷徹な計算によって

滑稽さが突きつけられるところにあると思います。

それは、ここまで過酷な要求に応え続けた有能な幹部でさえ

失敗の後には必ず制裁が待っているといった描写などを

組織を保つ論理からして無理がありすぎるという当然の視点である…

ただ、税と年貢を同一視している行は、税財源論という誤解にもとづいた世界観となっており

このパラダイムは修正される事はなく

作者のYOUTUBEチャンネルでの番組や投稿内容でも一貫しているようなので

残念な印象を超えて、有害ではないかと考えてしまう。

論者としての切り口とユニークな人生観からの発信に付加価値があると思うので

アップデートされたオタキングを見てみたいという欲求でもある。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

amazonアマゾネス

まだ・・・・読みた本だけど時間がないわ。

2014年5月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

まだ、読んでません・・・・・忙しくて。汗

すみません。

読んだら、絶対に書きますね。　汗

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

n7

小学5年生の読書を次のステップに引き上げたきっかけの本

2019年11月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

もともと読書好きではあった小学5年男子。ジュニア空想科学読本シリーズを楽しそうに読んでいたので、「こんな本はどう？」とこの本をプレゼント。
イマドキの小学生ですから、岡田斗司夫の繰り出すネタはショッカーも北斗の拳もガミラスもレインボーマンもまったく知らないはずなのに、それなりに面白く読みきっていたようです。(マンガ・アニメの力恐るべし！)

で、ここからが本題。
「リアル世界の征服に興味はあるか？」と持ちかけてジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」を押し付けたところ、目論見どおり「スペイン人とインカ帝国の衝突」のくだりに気を引かれ人類史的な何かに俄然興味を持った様子。そのままの勢いでサピエンス全史とホモ・デウスを読破してしまいました。

ガミラス帝国もインカ帝国も子供からしたらどちらもファンタジーなのかもしれません。
それでも帝国の成立や帝国による征服に何かしらの現実味を感じたのかもしれません。

「空想科学読本 → 世界征服は可能か → 銃・病原菌・鉄」
珍しいパターンかとは思いますが、こんな読書のステップが実際にあったという事例のご紹介でした。
本書についてあらためて言うと、フィクションと現実を軽い語り口でつなげる良書。ですよ。

35人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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ワンリン

世界征服を検証するおバカな視点と真面目に掘り下げる努力に感服

2014年9月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

悪の秘密結社がたくらむ世界征服。
よくよく考えたら、それって無理がない…なんて視点で分析したもので、
読みながら大いに笑ってしまった。

数々の特撮やアニメにでてくるキャラクター設定をモデルにして
世界征服の目的は何か、どんなタイプがいるのかなど、
原作者もここまで考えていないだろうという部分に切り込む。
なんともおバカな企画だけど、
それを楽しみながらかつ真面目に検証しているので
読み応えがあり、読了後には別の世界があることを知ってしまったかのような気持ちが後を引く。

特に興味深いのは、実際に世界征服を企んでみたらという部分で、
人材確保の問題や運営費用、働く人のモチベーション向上など、
現実と仮想の間をつなげるような読み解きがユニーク。
まるで組織運営のハウツー本のよう。

また細部まで検証していくと、作品の質が見えてくるというのも新鮮だった。
たとえば、ドラゴンボールの「レッドリボン軍」や、レインボーマンの「死ね死ね団」などは、
もちろん嘘の組織だけど、現実味を感じさせるキャラクターと台詞で、
リアリティが宿っているのがわかるし、それに関心してしまう。

世界征服はよくある設定として、
違和感なく読み飛ばしていたけれど、
きちんと掘り下げてみるとわkるおもしろみ、視点のずらし方に感服した。

7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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nacamici

まさかのオチだが本質を突きまくっている。

2021年1月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ふざけているようで常に「本質」にズバッと斬り込むのが岡田斗司夫流。この本でも「世界征服にはその労力に見合ったうまみがない」という一言で資本主義の「金があれば勝ち」という単一のルールが世界中に行き渡ったことを言い尽くしている。その結果、昔の貴族のような特権階級は形骸化し、どこぞの王室も一発屋の芸能人もライフスタイルにそれほどの違いはなくなった。最近読んだだ山口周の『ビジネスの未来』でいうところの「高原社会」は、岡田に言わせると（特権）階級がなくなり（経済的）階層だけになった社会である。それをもたらしたのが「世界中にいる中途半端な小金持ちや貧乏人からもれなくお金を取ろうという動き」つまり資本主義の原動力であるところの自由主義経済だ。意欲や能力のある者が開かれた市場でしのぎを削るからこそより美味しいもの、美しいもの、楽しいもの、便利なものがどんどん生まれる。一方でネットの出現により、かつて特権階級がその特権のよりどころとしていた知識や情報がタダで手に入るようになった。その結果、「支配者階級」のためだけにつくられる「贅沢」が、大衆社会の「金で買える贅沢」よりも場合によってはショボいものになってしまった。だから現代において世界支配で栄華を極めたければ「富を独占するのではなく、市場を活性化して、みんなが豊かな世界をつくること」がもっとの確実な方法である。なるほどそうきたか。でもそれって結局資本主義が世界を救うみたいな話でないの？と思ったが、そこで話は終わらない。

わたしたちはいま「自由経済主義とネットによる情報の自由化」によって階級社会が瓦解した「革命が終了してしまった世界」に生きている。そこでわれわれを支配しているのは「気分」である、と岡田は言う。「誰も支配はしていません。ブームになったり無視されたり、祭りの中心になって叩かれたりするだけです」。そんな攻撃しようのない「気分」に支配された世界を征服するには「自由経済とネット社会を破壊」するしかない――これが本書の最終メッセージだ。強者を礼賛し弱者を切り捨てるのが自由経済の根本的欠陥であり、個人から新年や価値観や考える力を奪い、「祭り」のみに没入させるのが情報自由化の暗黒面である。「いま、私たちが『悪』を考えるなら、この二つを敵とするしかありません。なぜって、『悪』というのは、『その時代の価値・秩序基準を破壊すること』なんですから」。そう、「世界征服を目指す人とは、現状を否定する人のこと」なのだ。いまの世の中における「悪」とは「人にやさしく、環境にやさしく、良識と教養のある世界」を目指すことである。まさかのオチでけむに巻かれたような気持ちになるがこれが岡田斗司夫のすごさだ。「脱成長コミュニズム」とか「コンサマトリーな社会」とか最近の論者が言っていることの本質を10分の1くらいの文字数で書いている。しかも14年も前に。第1章と第2章ではアニメや戦隊ヒーロー番組の悪者分析が続くので「ああこういう本ね」とそこで投げたしてしまう人がいるかもしれないのが残念。自分にとっては3章と4章だけでじゅうぶん読む価値があった。

19人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Amazon カスタマー

面白かった

2016年12月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

酒を飲みながら酔った勢いで購入してしまったのですが、買って良かった。
もう一度読み直したい本です。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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まるちゃん

■最後のまとめが、なるほど、って感じだった。

2011年12月6日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

世界征服をしたいので読んでみた。

もっと面白おかしく、SF系のロジックが展開されているのかなーと思ったけど、
層ではなく、途中まではまともに静かに展開。

時折、ネタチックなのが面白いものの、そこまで内容にとがっているところはなかったので、
ああこんなもんなのかなーって思っていたら、
最後の20ページ当たりのまとめが、秀逸というか、一番伝えたかったことなんだろうと思った。

これはぜひ読んでもらいたい。

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