プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
遠野物語へようこそ (ちくまプリマー新書 127) 新書 – 2010/1/5
購入オプションとあわせ買い
『遠野物語』は、ものすごくゆたかで鮮やかな世界を秘めている。河童の子を産む女に、馬と恋に落ちた女、狼との死闘、神隠し、座敷わらし、山男、臨死体験、姥捨て…。不思議な物語を読み解き、そのおもしろさの秘密に迫る。一番分かりやすい入門書。
【目次】
はじめに 『遠野物語』の誕生
第1章 始まりを語る神話
第2章 山からの呼び声
第3章 神隠し
第4章 家の盛衰
第5章 鉄とメスオオカミの一騎討ち
第6章 河童の子を産む女
第7章 山中のマヨイガに行く
第8章 馬と女との恋物語
第9章 魂のゆくえ
第10章 姥捨て
おわりに 物語を豊饒に読みほどくために
- 本の長さ175ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2010/1/5
- 寸法10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- ISBN-104480688277
- ISBN-13978-4480688279
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2010/1/5)
- 発売日 : 2010/1/5
- 言語 : 日本語
- 新書 : 175ページ
- ISBN-10 : 4480688277
- ISBN-13 : 978-4480688279
- 寸法 : 10.8 x 1.3 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 305,682位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
1946年、三重県美杉村(現・津市)生まれ。成城大学文芸学部卒業、同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学、千葉大学を経て、立正大学教授。古代文学を専攻し、伝承・昔話や地方の言語などを多岐にわたり研究。『村落伝承論』(五柳書院、1987)を著し第五回上代文学会賞受賞。2002年に古老の語り口調で訳した『口語訳古事記』(文藝春秋)で第一回角川財団文芸賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『古代研究 列島の神話・文化・言語 (ISBN-10: 4791766709)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
「始まりを語る神話」「神隠し」「家の盛衰」「河童の子を生む女」「魂の行方」「姥捨て」など全10章から構成されている。
たとえば姥捨てなら、111話のデンデラ野伝承が扱われ、姥捨てが本当にあったのか、その地名は何を意味するのか、死者や墓地との関係、『楢山節考』との比較などが行われている。
より豊か、かつ客観的に『遠野物語』を理解できるようになっている。
また、柳田が原話にどれくらい手を入れたかといったことも指摘があり、日本民俗学の近代を再考させられる。
まずひとつ目。
本書には、
「遠野の地勢については、第一話の冒頭に次のようにあります。地図を診ながら確認していただくと、このあと読む話がわかりやすくなるでしょう
。
一 遠野郷は今の陸中上閉伊郡の西の半分、山々に取り囲まれたる平地なり。新町村にては遠野、土淵、附馬牛、松崎、青笹、上郷、小友、綾織、鱒沢、宮守、達曾部の一町十ヶ村に分かつ。…」(21頁)
とある。しかし本書の「遠野周辺地図」(10頁)には、土淵、上郷の名が記されておらず、地理が分かりにくい。インターネットなどを使えば遠野郷の地理を表したものが見つかるので調べるのは容易ではあるものの、本書の掲載の仕方はいささか不親切と感じた。
ふたつ目。
原典『遠野物語』には女神と、早池峰、六角牛、石神について次のようにある。
「大昔に女神あり、三人の娘を伴ひてこの高原に来たり、今の来内村の伊豆権現の社ある処に宿りし夜、今夜よき夢を見たらん娘によき山を与ふべしと母の神の語りて寝たりしに、夜深く天より霊華降りて姉の姫の胸の上に止まりしを、末の姫眼覚めてひそかにこれを取り、わが胸の上に載せたりしかば、ついに最も美しき早池峰の山を得、姉たちは六角牛と石神とを得たり。」
つまり、
母の女神は「今夜よき夢を見た娘に、最もよい山をあげよう」と三人の女神たちに語ってやすみました。夜が更けて、天より霊華(神の聖なる華)が降りて、姉の女神の胸の上に止りました。末の女神がその華(はな)に気づき、こっそりとりあげ自分の胸の上にのせてやすみましので、最も美しい早池峰山をもらうことになりました。
(日本鑑定 遠野物語 第1話 三人の女神のはなし - 日本鑑定トップ www.jrea.co.jp › monogatari › Tono_002 より引用)
ということだ。
ところが本書では、
「夜中に目覚めた姉娘が、いちばん下の娘の胸に置かれた「霊華」をひそかに取り…」、
「「盗み」という悪事をはたらいた姉娘がもっともすばらしい早池峰山を手に入れる…」(31頁)
とある。姉娘と末の娘の役割が逆転してしまっている。この点については筑摩書房のホームページで訂正が明らかにされているが、『遠野物語』を入門書として読んだ人は誤った知識を身につけてしまうだろうと思った。
こうしたことから、個人的には本書を『遠野物語』の入門書として読むことは適切でないと考えた。これが評価が低くなってしまった理由である。
余談であるけれども、個人的には
・『口語訳 遠野物語』(河出書房新社)。現代語訳してあるので読みやすいし、脚注も豊富。
・『遠野物語remix 付・遠野物語』(角川ソフィア文庫)。京極夏彦氏が遠野物語を語ったものを読むことが出来るし、原典の遠野物語も併載されている。
・『図説 遠野物語の世界』(河出書房新社)。遠野物語の出版の経緯や、遠野郷の風習や文化を写真付きで見ることが出来る。
をお薦めします。図書館や書店で内容をみて、良さそうなものがあれば一読されるのも良いかも知れません。以上、長文失礼しました。
(以下、
筑摩書房からのお知らせ / INFORMATION&TOPICS http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/archives/2010/01/
より引用)
お詫びと訂正『遠野物語へようこそ』
『遠野物語へようこそ』のなかで以下の間違いがありました。
たいへん申し訳ございませんでした。
お詫びして訂正させていただきます。
11ページ 地図
(誤)土宮守
(正)上宮守
(誤)二里山
(正)二郷山
31ページ 後ろから4行目~
(誤)夜中に目覚めた姉娘が、いちばん下の娘の胸に
(正)夜中に目覚めた末娘が、姉娘の胸に
31ページ 最終行
(誤)悪事をはたらいた姉娘が
(正)悪事をはたらいた末娘が
32ページ 初めから4行目
(誤)妹の胸にあった「霊華」は、
(正)姉の胸にあった「霊華」は、
33ページ 後ろから6行目~
(誤)花は妹のほうに咲いたが、先に目覚めた姉が横取りして、
(正)花は姉のほうに咲いたが、先に目覚めた末娘が横取りして、
そんな私にとって、見事に体系立てて「遠野物語」を解説してくれていて、非常に参考になりました。
そして、民俗学と文学の狭間にあるこの作品の位置づけも良く解ったように思います。
それと共に、この100年を迎える作品の持つ「温かさ」を感じました。
そこには、確かに「人間」がおり、それは「自然」と共に共生しています。
今の時代にあって、そうしたことを忘れがちな現代人は、もう一度この「遠野物語」に生きる人々を思い出す必要があるのかも知れません。
素晴らしい本でした。