本書の3分の2はのページは著者の参加している「ヒッポファミリークラブ」の教育プログラムがどのようにプログラムを進化させてきたかに裂かれており、その部分が大変興味深い。
はじめは英語を教えていたが、スペイン語、韓国語が加わり、7カ国語までを同時に覚え始めるようになった。しかも、子供から大人まで同じように勉強しおり、家族全員で参加している事も多いという。
確かに、子供が急に英語で話し始めても、親が理解しない場合、子供は話すのをやめてしまうだろう。
3カ国語以上を同時に聞き始めると、それぞれの言語の音の特徴が聞き分けられるようになる。聴けるようになって、話せるようになってから、文字を読んだり書いたりするという順番が語学学習にとって有効であるようだ。
ことばを覚えるには、「音声の運ぶ意味を自分で見つける」、「多言語活動はおとなが幼児にかえる活動」というのが印象的だった。
終盤3分の1は著者の研究成果「母音と子音のことばの世界」や「言語の振る舞いと量子力学の世界」にまで広がっていて言語習得活動に役立つ内容からは少しずれるが読み応えがある。
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ことばを歌えこどもたち 増補改訂版 単行本 – 1989/10/1
榊原 陽
(著)
- 本の長さ218ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1989/10/1
- ISBN-104480822755
- ISBN-13978-4480822758
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1989/10/1)
- 発売日 : 1989/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 218ページ
- ISBN-10 : 4480822755
- ISBN-13 : 978-4480822758
- Amazon 売れ筋ランキング: - 206,456位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 596位言語学 (本)
- - 13,373位語学・辞事典・年鑑 (本)
- - 15,394位教育・学参・受験 (本)
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2016年5月15日に日本でレビュー済み
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2013年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
榊原さんの話はいつも深いな~としみじみ思います。確実な経験がそれを裏付けているんだと確信できる内容でした。内容とは関係ないですが、前に所有されていた方へのサイン付きで思わず「やった~」と叫んじゃいました。宛名は気にしません。この本も本の内容も大切にします。
2007年9月8日に日本でレビュー済み
「7ヵ国語を話す、日常がある。」という黄色い小冊子を街中でみたことはないだろうか。著者はその提唱者である。
「多言語」を同時に赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスで「自然習得」することが著者の提唱する語学学習方法である。学習方法と言った時点で多分間違っている(著者は「学習」という言葉を使っていない)のだが、そう書くのが一番わかりやすいと思う。
本書は多言語活動の実施した初期の苦労や、当該活動を通して得た筆者のひらめきとその実践等が描かれている。
例えば、二言語活動では片方の言語がやがて消えてしまうことと、三言語以上の習得をすると言語が共存的になることが書かれている。
また、「韓国語活動は奇跡の領域だった」の件は、多言語自然習得プロセスの確信を深める意味で非常に興味深い。ハングル文字を日本人は全く読むことができないので、韓国語はアルファベットからの学習方法が絶たれている。「おとなも物語テープを聴くことだけで、新しいことばに接近しなければならない」という自然習得以外に方法はないのである。
「すべての人間の言語音声は音楽のように美しいのである」という。「言語を言語音楽」として考える著者の理論は、魅力的であり説得力もある。
だからといって、20年以上従来の英語教育で洗脳されてしまった自分が、著者の理論や実践にすぐ切り替えられるのかというとまだその自信はない。星4つにしたのは、ひとえにその理由だけである。
「多言語」を同時に赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスで「自然習得」することが著者の提唱する語学学習方法である。学習方法と言った時点で多分間違っている(著者は「学習」という言葉を使っていない)のだが、そう書くのが一番わかりやすいと思う。
本書は多言語活動の実施した初期の苦労や、当該活動を通して得た筆者のひらめきとその実践等が描かれている。
例えば、二言語活動では片方の言語がやがて消えてしまうことと、三言語以上の習得をすると言語が共存的になることが書かれている。
また、「韓国語活動は奇跡の領域だった」の件は、多言語自然習得プロセスの確信を深める意味で非常に興味深い。ハングル文字を日本人は全く読むことができないので、韓国語はアルファベットからの学習方法が絶たれている。「おとなも物語テープを聴くことだけで、新しいことばに接近しなければならない」という自然習得以外に方法はないのである。
「すべての人間の言語音声は音楽のように美しいのである」という。「言語を言語音楽」として考える著者の理論は、魅力的であり説得力もある。
だからといって、20年以上従来の英語教育で洗脳されてしまった自分が、著者の理論や実践にすぐ切り替えられるのかというとまだその自信はない。星4つにしたのは、ひとえにその理由だけである。