著者は書く。
「過去にこだわる」というのは、どういうことかというと、かつて自分に加えられた不正には目をつぶらない、平たくいうと、不正を憎む、ということです。(p.114)
これに続けて、アメリカの原爆投下について、
・・・不正をはたらかれた側には、その不正を糾弾し、その不正に抗議し続ける責務があるんじゃないか・・・
と語る。
このことがどうして大事かといえば、
・・・他国の人間が、自分の国の行なった不正に敏感であることに共感をもつうえで、必要なこと・・・
だからである。
思考と感情とは別のものではない。深く考えることは、頭でっかちになることではない。
加藤さんの本を読んでいると、あたりまえのことをあらためて大切にしようという気持ちになる。
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考える人生相談 単行本 – 2007/3/1
加藤 典洋
(著)
- 本の長さ213ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104480842748
- ISBN-13978-4480842749
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 213ページ
- ISBN-10 : 4480842748
- ISBN-13 : 978-4480842749
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,089,088位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,935位倫理学入門
- - 99,470位ビジネス・経済 (本)
- - 290,974位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年6月14日に日本でレビュー済み
たまたま書店で目について(黄色が目立つ)購入。
これまでも「日本の無思想」や「敗戦後論」等、加藤氏の著作を
読んできたが、本作は比較して非常に柔らかい内容になっている。
編集部が用意した60あまりの問い
(「お酒について」「誘惑について」「夢について」)
に対し、氏が答える人生相談の形式がとられる。
回答は良い意味で力が抜けていて、人生相談初心者(というのか分からないが)
でも緊張せずに問題を共有できる。敷居が低いと思った。
Aという問いに対し答えBを提供するのではなく、
Aに対する見方・処し方のようなものを教えてくれる。
つまり、問いをどのように受け止め、どのようにつきあっていくかという
ことである。この本は姿勢に関する本である。
私は本書を読んで心が軽くなった。
大学時代から氏の講義を受けていたので、身内のひいきもあるかも
しれないが、星5点である。
これまでも「日本の無思想」や「敗戦後論」等、加藤氏の著作を
読んできたが、本作は比較して非常に柔らかい内容になっている。
編集部が用意した60あまりの問い
(「お酒について」「誘惑について」「夢について」)
に対し、氏が答える人生相談の形式がとられる。
回答は良い意味で力が抜けていて、人生相談初心者(というのか分からないが)
でも緊張せずに問題を共有できる。敷居が低いと思った。
Aという問いに対し答えBを提供するのではなく、
Aに対する見方・処し方のようなものを教えてくれる。
つまり、問いをどのように受け止め、どのようにつきあっていくかという
ことである。この本は姿勢に関する本である。
私は本書を読んで心が軽くなった。
大学時代から氏の講義を受けていたので、身内のひいきもあるかも
しれないが、星5点である。
2008年3月15日に日本でレビュー済み
雑多な人生相談に著者が短い文章で答えていく形式となっている。
このようなスタイルでは町田康や村上春樹のものも読んだことあるが、いずれも、順序など気にせず、気の向いたページから読むことかできて、肩の凝らない読み物となっている。
どうでもいいような質問や回答も多いが、強く印象に残る回答に一つでも出会うことが出来れば、読んだ価値があるといえるのではないだろうか。
本書でも、「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問に対する著者の誠実な回答が強く印象に残った。
このようなスタイルでは町田康や村上春樹のものも読んだことあるが、いずれも、順序など気にせず、気の向いたページから読むことかできて、肩の凝らない読み物となっている。
どうでもいいような質問や回答も多いが、強く印象に残る回答に一つでも出会うことが出来れば、読んだ価値があるといえるのではないだろうか。
本書でも、「なぜ人を殺してはいけないのか」という質問に対する著者の誠実な回答が強く印象に残った。