中沢は、東日本大震災後に、『日本の大転換』という本を書いた。
この本は、いわば、その建築版である。
中沢によれば、建築は、本来、それが建つ土地と結びついていなかればならないが、近代以降の建築においては、土地の上に、それと無関係な”もの”を置いているだけ、だという。
建築家の伊東豊雄も、そうした中沢の考えに賛同している。伊東の建築は、これまでの近代主義的な建築に対する批判でもあるという。
中沢は、伊勢神宮やボロブドゥールの仏塔を例に、土地と一体となった建築の姿を論じている。
建築とは何かという本質的な問いを問いかける、興味深い本だ。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,980¥1,980 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥1,980¥1,980 税込
発送元: Amazon.co.jp
販売者: Amazon.co.jp
¥164¥164 税込
配送料 ¥256 6月13日 木曜日にお届け
発送元: 【土日祝も毎日発送】すけだちBOOKS。 販売者: 【土日祝も毎日発送】すけだちBOOKS。
¥164¥164 税込
配送料 ¥256 6月13日 木曜日にお届け
発送元: 【土日祝も毎日発送】すけだちBOOKS。
販売者: 【土日祝も毎日発送】すけだちBOOKS。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
建築の大転換 単行本 – 2012/2/23
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥1,980","priceAmount":1980.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,980","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"lSXMTHwF5U9vB2rMXmi6UsOduJqjGMBZPIl27Oh1XXwVL2DCvHmL8YEbNd5dsV%2B5ns0Y8saUKlXcrfnLZfE4WW%2BYf9BVEQlKwMxTkLdxWeOF5n4%2FviQ6%2BBTzS5prAfCJeygdaEwoke0%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥164","priceAmount":164.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"164","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"lSXMTHwF5U9vB2rMXmi6UsOduJqjGMBZ0QPtnJy0p6DJpsEQCmDD4JLdx8PN2g119t3T%2FXBsXWdBuhm3Qk8%2FIp5fexUSahzkrUDwMpuhrdlYtsgYLhE6Mx7PAInr31amc3PR05A8Z1IjaUNaNU6rZjZvkegsC6d6SqEd5s7bAM3yisp0%2FlVS%2F5aMUwJZnekB","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
3・11後の建築は、ここからはじまる!
自然と敵対しない建築とは? 10万年スパンでみた人の営みとは?
最前線で生きる2人が、建築と日本の未来を説き尽くす!
現代社会において自然から祝福される建築のあり方とはどのようなものだろうか。
3・11以降、この言葉の持つ意味は重い。
――伊東豊雄
大震災、原発事故、TPP問題と、続けざまに日本人に襲いかかっている危機……
ここを切り抜けることができなければ、おそらく日本の文明は滅びの道に入ってしまう。
――中沢新一
自然と敵対しない建築とは? 10万年スパンでみた人の営みとは?
最前線で生きる2人が、建築と日本の未来を説き尽くす!
現代社会において自然から祝福される建築のあり方とはどのようなものだろうか。
3・11以降、この言葉の持つ意味は重い。
――伊東豊雄
大震災、原発事故、TPP問題と、続けざまに日本人に襲いかかっている危機……
ここを切り抜けることができなければ、おそらく日本の文明は滅びの道に入ってしまう。
――中沢新一
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2012/2/23
- ISBN-104480860762
- ISBN-13978-4480860767
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
伊東豊雄 (いとう・とよお)
建築家。一九四一年、京城市(現ソウル市)に生まれた後、父親の郷里の長野県へ戻る。伊東豊雄建築設計事務所代表。主な作品に、せんだいメディアテーク、TOD’S表参道ビル、多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)、二〇〇九高雄ワールドゲームズメインスタジアム(台湾)、今治市伊東豊雄建築ミュージアムなど。著書に、『風の変様体』『透層する建築』(いずれも青土社)他。
中沢新一(なかざわ・しんいち)
思想家、人類学者。1950年、山梨県生まれ。明治大学野性の科学研究所所長。著書に『古代から来た未来人 折口信夫』(ちくまプリマー新書)、『緑の資本論』(ちくま学芸文庫)、『チベットのモーツァルト』『森のバロック』(以上、講談社学術文庫)、『カイエ・ソバージュ』全5巻(講談社選書メチエ)、『アースダイバー』(講談社)、『日本の大転換』(集英社新書)など。
建築家。一九四一年、京城市(現ソウル市)に生まれた後、父親の郷里の長野県へ戻る。伊東豊雄建築設計事務所代表。主な作品に、せんだいメディアテーク、TOD’S表参道ビル、多摩美術大学図書館(八王子キャンパス)、二〇〇九高雄ワールドゲームズメインスタジアム(台湾)、今治市伊東豊雄建築ミュージアムなど。著書に、『風の変様体』『透層する建築』(いずれも青土社)他。
中沢新一(なかざわ・しんいち)
思想家、人類学者。1950年、山梨県生まれ。明治大学野性の科学研究所所長。著書に『古代から来た未来人 折口信夫』(ちくまプリマー新書)、『緑の資本論』(ちくま学芸文庫)、『チベットのモーツァルト』『森のバロック』(以上、講談社学術文庫)、『カイエ・ソバージュ』全5巻(講談社選書メチエ)、『アースダイバー』(講談社)、『日本の大転換』(集英社新書)など。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2012/2/23)
- 発売日 : 2012/2/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 288ページ
- ISBN-10 : 4480860762
- ISBN-13 : 978-4480860767
- Amazon 売れ筋ランキング: - 921,691位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 10,202位建築 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、多摩美術大学芸術人類学研究所所長。思想家。著書に『チベットのモーツァルト』(サ ントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)、『フィロソフィア・ヤポニカ』(伊藤整文学賞)など多数ある(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『カイエ・ソバージュ』(ISBN-10:4062159104)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年1月5日に日本でレビュー済み
2016年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで私の伊藤豊雄の建築のイメージは、見た目ヒラヒラ、ハタハタと風が吹けばどこかに飛んで行ってしまいそうな外観をしている建築が多く、何か頼りない希薄な印象を持って見ていた。しかし、せんだいメディアテークでは、外観から受けるイメージとは逆に、建築の重みも感じていたので、この本を読みたいと思い手にすることとなった。これからの建築を考えている人には参考になる書である。
中沢新一の補論「建築のエチカ」も重い。
中沢新一の補論「建築のエチカ」も重い。
2013年4月8日に日本でレビュー済み
著者二人の対談がメインになった本です。
4回の対談が収録されているのですが、その途中で東日本大震災が発生します。
東日本大震災の前後で対談のトーンが全然違うのがリアルですね。
そして、中沢新一さんの考え方がとてもユニークで刺激的でした。
特に巻末に掲載されていた「建築のエチカ」が印象的です。
内容は、チベット高原にある仏教建築の考察なのですが、自然や土地と、人工物である建築の関係性に迫る部分がとても考えさせられました。
建築は人間が作るものになるので、どうしても幾何学な構造体がデザインされがちなのですが、その中でいかに「自然との調和」を促すか?
大震災以降のとても大切なテーマになると思います。
もし、完全に自然と調和した建物が作れたとしたら、それは地面との関係というかバランスが絶妙に成り立っている。
私もそういった建物を設計したいものです。
4回の対談が収録されているのですが、その途中で東日本大震災が発生します。
東日本大震災の前後で対談のトーンが全然違うのがリアルですね。
そして、中沢新一さんの考え方がとてもユニークで刺激的でした。
特に巻末に掲載されていた「建築のエチカ」が印象的です。
内容は、チベット高原にある仏教建築の考察なのですが、自然や土地と、人工物である建築の関係性に迫る部分がとても考えさせられました。
建築は人間が作るものになるので、どうしても幾何学な構造体がデザインされがちなのですが、その中でいかに「自然との調和」を促すか?
大震災以降のとても大切なテーマになると思います。
もし、完全に自然と調和した建物が作れたとしたら、それは地面との関係というかバランスが絶妙に成り立っている。
私もそういった建物を設計したいものです。
2018年5月20日に日本でレビュー済み
これからの建築のあるべき姿は何かを問う。
自然に相対する建築ではなく、自然とどう溶け込み合うか。
力の誇示ではなく、しなやかに環境に調和してある建築とは。震災を機に新たなフェーズへと転換していくのか、これまで以上に自然と対峙した強固なものとなるのか。
建築はもとより、人の行き方を問う命題を語り合っている印象を受ける。
対談形式で読みやすいが、建築や宗教の予備知識があるとより入ってきやすいのでは、と思う。
自然に相対する建築ではなく、自然とどう溶け込み合うか。
力の誇示ではなく、しなやかに環境に調和してある建築とは。震災を機に新たなフェーズへと転換していくのか、これまで以上に自然と対峙した強固なものとなるのか。
建築はもとより、人の行き方を問う命題を語り合っている印象を受ける。
対談形式で読みやすいが、建築や宗教の予備知識があるとより入ってきやすいのでは、と思う。
2012年4月10日に日本でレビュー済み
建築家というクリエーターと宗教学者が対談の中で、震災後の再建を契機に見えてきた建築ほんらいのありかたを語ってゆく二章までの部分が、具体的でおもしろく、かつスリリングでした。
建築とは自然である土地に「人間が頭で考えた人工物をのせる」ものではない。
被災者との対話の中で見えてきた、自然に対して開かれた建物。
対談に一部参加している建築家の藤森照信が、自作の美術館が模型のように見えてしまった、という経験から、土地と交感する建物、生えてくる建物を語ったり、中沢が大地の女神は渦巻くものであり、その上にいかに線形構造の寺院を建てるかという、人類の無意識ともいうべきものを指摘したり、伊藤が(外と内を)分けない建築を実際に仙台に実現した話、それに中沢が「キアスム」(交叉)という概念を入れたり、と、たいへん活発で刺激的な対談が続いてゆきます。
不動産屋と金融資本が考える土地と、ほんらいの神話的な土地、自然の土地は違うのだ、というところへ両者の議論が一致してゆくのが印象的でした。
建築家の創造性の混沌やひらめきに、中沢が言葉を与えてゆくというか、そういう構造です。
こうしたシャーマン的なコメンテーターとしての中沢の魅力が堪能できる二章が、特にお勧めです。気がつかなかったのに、言われてみると、はっとなり、人類の無意識の古層をタップされた気がする、そんな発言に満ちています。
三章「エネルギーと建築の大転換」は、これまでも中沢が語ってきた贈与や交換の歴史、「エネルゴロジー」論で、それまでの二章に比べると抽象的、まとめあげすぎている感じで、あまりぴんと来ませんでした。中沢自身が154ページで述べているように、「世界はこういう風にしてできているというビジョンがつかめたら、それをまずイメージで一種の彫刻作品のように削りだしてみる。それからそれを言語に変えていく作業に取りかかる」書き方なのだとしたら、彼の場合、言語に(というか概念に)変える前までの直感ビジョンが一番心に届くという気がします。
その意味で『アースダイバー』好きな読者にお勧めしたい一冊です。
建築とは自然である土地に「人間が頭で考えた人工物をのせる」ものではない。
被災者との対話の中で見えてきた、自然に対して開かれた建物。
対談に一部参加している建築家の藤森照信が、自作の美術館が模型のように見えてしまった、という経験から、土地と交感する建物、生えてくる建物を語ったり、中沢が大地の女神は渦巻くものであり、その上にいかに線形構造の寺院を建てるかという、人類の無意識ともいうべきものを指摘したり、伊藤が(外と内を)分けない建築を実際に仙台に実現した話、それに中沢が「キアスム」(交叉)という概念を入れたり、と、たいへん活発で刺激的な対談が続いてゆきます。
不動産屋と金融資本が考える土地と、ほんらいの神話的な土地、自然の土地は違うのだ、というところへ両者の議論が一致してゆくのが印象的でした。
建築家の創造性の混沌やひらめきに、中沢が言葉を与えてゆくというか、そういう構造です。
こうしたシャーマン的なコメンテーターとしての中沢の魅力が堪能できる二章が、特にお勧めです。気がつかなかったのに、言われてみると、はっとなり、人類の無意識の古層をタップされた気がする、そんな発言に満ちています。
三章「エネルギーと建築の大転換」は、これまでも中沢が語ってきた贈与や交換の歴史、「エネルゴロジー」論で、それまでの二章に比べると抽象的、まとめあげすぎている感じで、あまりぴんと来ませんでした。中沢自身が154ページで述べているように、「世界はこういう風にしてできているというビジョンがつかめたら、それをまずイメージで一種の彫刻作品のように削りだしてみる。それからそれを言語に変えていく作業に取りかかる」書き方なのだとしたら、彼の場合、言語に(というか概念に)変える前までの直感ビジョンが一番心に届くという気がします。
その意味で『アースダイバー』好きな読者にお勧めしたい一冊です。