経済学の歴史の入門書であり、12人の経済学者が魅力的に描かれている。
1人につき大体30ページ前後であるため、一人ひとりさらっと読むことができる。
内容としては、経済学を学んだ人だったら理解も容易なのかなと思うが、経済学部生でない僕の場合、ところどころ理解しきれない部分があった。
しかし、一人一人その魅力が伝わるように書かれており、経済学者であるというより、一人の偉大な人としての魅力が十分に伝わってきた。
著者の解説を全て鵜呑みにしてはいけないが、各経済学者の考えを知るきっかけにはとても良い本であり、経済学史を探求していく上での最初に触れる本として、とても良いと思う。
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経済学の歴史 単行本 – 1998/10/1
根井 雅弘
(著)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104480867031
- ISBN-13978-4480867032
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
現代経済学における理論と思想の関連を「知性史」の観点から追究、ケネーからガルブレイスまで、12名の経済学者を取り上げる。10年来の経済思想史研究の成果を問う渾身の書き下ろし。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1998/10/1)
- 発売日 : 1998/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4480867031
- ISBN-13 : 978-4480867032
- Amazon 売れ筋ランキング: - 606,365位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 602位経済思想・経済学説 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
詳しい説明が書いてあった
2020年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
土塀にペンキを塗りその上に上等なニスを再度塗り込むことが可能になる本。経済学、会計学、経営学の「そもそも論」が丁寧に解説されています。
フランソワ・ケネー、アダム・スミス、ディビッド・リカード、ジョン・ステュアート・ミル、カール・マルクス、カール・メンガー、レオン・ワルラス、アルフレッド・マーシャル、ジョン・メイナード・ケインズ、ヨゼフ・アロイス・シュンペーター、ピエロ・スラッファー(*)、ジョン・ケネス・ガルブレイス(*)をさまざまな古今東西の文献や論考から煮込んで抽出した一冊。
フランソワ・ケネー、アダム・スミス、ディビッド・リカード、ジョン・ステュアート・ミル、カール・マルクス、カール・メンガー、レオン・ワルラス、アルフレッド・マーシャル、ジョン・メイナード・ケインズ、ヨゼフ・アロイス・シュンペーター、ピエロ・スラッファー(*)、ジョン・ケネス・ガルブレイス(*)をさまざまな古今東西の文献や論考から煮込んで抽出した一冊。
2013年10月22日に日本でレビュー済み
経済学史はふつう、経済学部の基礎カリキュラムでは扱われない。しかし今日のいわゆるミクロ経済学・マクロ経済学がどのような変遷を経ていまの形にたどり着いたかを知ることは興味深く、時に新たな発見に気付かせてくれる。例えば数学に対するワルラスの過度な思い入れやケインズのトライポスでの成績不振など、理論整然とし過ぎて無味乾燥にも思える経済学にちょっとだけ人間くさい(?)一面を照らしてくれる。
本書はアダム・スミスからポストケインジアンまでを含む主な経済学者の生涯および思想のエッセンスを網羅的に扱っており、経済学の変遷を俯瞰できる本としては体系的かつコンパクトである。特に今日ではほとんど扱われなくなったマルクス経済学の一部や「価値」および「効用」をめぐる議論とその変遷については読んでいてとても面白い。
なお、著者は大学時代の師である菱山泉氏から影響を受けており、マーシャルやスラッファ、シュンペーターの項にまたがる費用論争や大規模生産の利益、外部節約および内部節約に関しては、菱山泉 『近代経済学の歴史 』(講談社学術文庫) により詳しく書かれている。
本書はアダム・スミスからポストケインジアンまでを含む主な経済学者の生涯および思想のエッセンスを網羅的に扱っており、経済学の変遷を俯瞰できる本としては体系的かつコンパクトである。特に今日ではほとんど扱われなくなったマルクス経済学の一部や「価値」および「効用」をめぐる議論とその変遷については読んでいてとても面白い。
なお、著者は大学時代の師である菱山泉氏から影響を受けており、マーシャルやスラッファ、シュンペーターの項にまたがる費用論争や大規模生産の利益、外部節約および内部節約に関しては、菱山泉 『近代経済学の歴史 』(講談社学術文庫) により詳しく書かれている。
2010年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フランソワ・ケネーから始まって、アダム・スミス、J.S.ミル、マルクス、マーシャル、ケインズ、シュンペーター、そしてガルブレイスなど12人の経済学者の経済理論を解説し、経済学史の流れを非常にコンパクトに分かりやすくまとめた渾身の書。
それぞれ小伝が紹介されているので、当時の時代背景と生い立ちから、12人の経済理論はもちろんのこと、彼らの思想、哲学の核となる部分まで辿ることができる。
筆者の言うとおり、「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する危険性を防ぐ」ということが、経済学の歴史を学ぶ理由の一つであり、本質を発見できることも一つの大きな魅力なのではないかと思う。
また、12人の経済学者としての才能に留まらない教養、知性、人間性から、J.S.ミルをはじめ、「名文家」として通ったガルブレイスなどの著者としての作品も興味をそそられる。
それぞれ小伝が紹介されているので、当時の時代背景と生い立ちから、12人の経済理論はもちろんのこと、彼らの思想、哲学の核となる部分まで辿ることができる。
筆者の言うとおり、「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する危険性を防ぐ」ということが、経済学の歴史を学ぶ理由の一つであり、本質を発見できることも一つの大きな魅力なのではないかと思う。
また、12人の経済学者としての才能に留まらない教養、知性、人間性から、J.S.ミルをはじめ、「名文家」として通ったガルブレイスなどの著者としての作品も興味をそそられる。
2012年11月3日に日本でレビュー済み
私は経済学部出身でありながら学生時代全然勉強しなかったので、肩身が狭く、それを克服するために、社会人になってから経済学の教科書や本を読んでいます。この本は、数式など一部難しい部分もありますが、時間をかけて読めば何とか理解できるところが多いので、最後まで読み通すことをお薦めします。特に、マルクス、シュンペーター、ガルブレイズといった少し異端的な人の章が特に興味をそそられます。
2005年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
代表的な経済学者12名を中心に、経済学の歴史を紹介し、キーとなる思想、学説についても的確にまとめられていて非常にわかりやすい。経済学史の入門書として、最適な一冊。
2008年3月28日に日本でレビュー済み
「経済学の歴史を学ぶ理由の一つは」と、根井氏は語る。
「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する
危険を防ぐことにある」と。
本書ではフランソワ・ケネーにはじまり、スミス、マルクス、ケインズ等を経由し、
ジョン・ガルブレイスに至るまで、延べ12人の重要人物を取り上げる。全編で400ページ弱、
つまり一人あたりに割り当てられるのは30ページ程度。しかし、一介の概説書とは完全に
一線を画した密度を有しているのがこの一冊。
彼らが生きた時代を把握させるための小伝にはじまり、彼ら自身のことばを引用しつつ、
各々の思想の核となる部分を的確に披露してみせている。これはひとえに筆者の群を抜いた
能力ゆえになしうる仕事。ただの解説に留まらず、端々に力強いメッセージも覗かせる。
一読を薦める。氏の言葉の通り、経済学の歴史はまさしく「宝の山のようなもの」。
「宝の山」の「宝の山」たる所以、その底力を思い知らされる一冊。
「現代経済学の背後に隠されている古の哲学や思想の痕跡を再発見し、現代理論を盲信する
危険を防ぐことにある」と。
本書ではフランソワ・ケネーにはじまり、スミス、マルクス、ケインズ等を経由し、
ジョン・ガルブレイスに至るまで、延べ12人の重要人物を取り上げる。全編で400ページ弱、
つまり一人あたりに割り当てられるのは30ページ程度。しかし、一介の概説書とは完全に
一線を画した密度を有しているのがこの一冊。
彼らが生きた時代を把握させるための小伝にはじまり、彼ら自身のことばを引用しつつ、
各々の思想の核となる部分を的確に披露してみせている。これはひとえに筆者の群を抜いた
能力ゆえになしうる仕事。ただの解説に留まらず、端々に力強いメッセージも覗かせる。
一読を薦める。氏の言葉の通り、経済学の歴史はまさしく「宝の山のようなもの」。
「宝の山」の「宝の山」たる所以、その底力を思い知らされる一冊。