内容の基本は、ピアノを弾くにあたっての体の姿勢・腕の使い方その他の技術的なことです。
弾ければ良いというやみくもなアプローチでは体を壊すし、良い音も出ない。
それに対してどうしたらよいのか、総論的に具体的な細部を指摘しています。
その辺りは他の教則本にも書かれているものですが、もう一つ大切なことが書いてある。
音の響きの大切さ。
日本では石造りの建物は少ないので、普段、音の響きを気にする機会があまりない。
このことの演奏への影響と、演奏の良否を分ける要因について前段20ページほどを割いて、コルトーや著者を指導したマグダ・タリアフェロなどの言葉をもとに解説されています。
この部分だけでも読む価値が高い。
オーディオにお金をかける人は多いですが、実際のホールの響きを知らずに鑑賞している人も少なくないでしょう。
セッティングの参考になると思われます。
今まで聞こえなかった音が聞こえるようになる。
偶然手にした本ですが、一読をお薦めします。
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ピアニストへの基礎: ピアノの詩人になるために 単行本 – 1990/8/1
田村 安佐子
(著)
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- 本の長さ140ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1990/8/1
- ISBN-104480871500
- ISBN-13978-4480871503
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1990/8/1)
- 発売日 : 1990/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 140ページ
- ISBN-10 : 4480871500
- ISBN-13 : 978-4480871503
- Amazon 売れ筋ランキング: - 384,116位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 115位演奏家・指揮者・楽器の本
- - 17,624位楽譜・スコア・音楽書 (本)
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2020年3月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は大人のやり直しピアノ初心者です。
タイトルが、ピアニストへの基礎と書かれていたので、
プロ養成読本なのかと思って読んでおりませんでしたが、
ピアノをはじめる前に、誰でも読んでおいた方がいい本だと思いました。
肩、腕、手首の柔軟運動、テクニックの基礎や、
ハーモニーの響きに重点をおいた練習方法などがかかれていて、
終章の「しあげはバッハで」では、
バッハを子どもの頃から学ぶことの重要性が書かれていました。
バッハの曲はそれぞれにきちんとした主題があり、
それを展開させてゆく、小さな動機がしだいに拡大され、
各声部が美しく流れる中に、和声的な響きが調和し一つの音楽をつくり出していて、
バッハ自身、曲の速さや強弱、指使いなどの記号は一切標示せずに、
演奏者の想像力と独創性にまかせているので、
バッハを演奏することは想像力を養ってくれると思う、という内容でした。
テクニックとは、どんな性格や意味を持った音色をどうすればつくり出せるか、
自分の音楽が単なる技巧のみに支配されないテクニックが本当のテクニックだと。
長く練習する上で、
とても大切なことが書かれていると思いましたので、
読めて良かったですし、たくさんの人に読んで欲しいと思いました。
タイトルが、ピアニストへの基礎と書かれていたので、
プロ養成読本なのかと思って読んでおりませんでしたが、
ピアノをはじめる前に、誰でも読んでおいた方がいい本だと思いました。
肩、腕、手首の柔軟運動、テクニックの基礎や、
ハーモニーの響きに重点をおいた練習方法などがかかれていて、
終章の「しあげはバッハで」では、
バッハを子どもの頃から学ぶことの重要性が書かれていました。
バッハの曲はそれぞれにきちんとした主題があり、
それを展開させてゆく、小さな動機がしだいに拡大され、
各声部が美しく流れる中に、和声的な響きが調和し一つの音楽をつくり出していて、
バッハ自身、曲の速さや強弱、指使いなどの記号は一切標示せずに、
演奏者の想像力と独創性にまかせているので、
バッハを演奏することは想像力を養ってくれると思う、という内容でした。
テクニックとは、どんな性格や意味を持った音色をどうすればつくり出せるか、
自分の音楽が単なる技巧のみに支配されないテクニックが本当のテクニックだと。
長く練習する上で、
とても大切なことが書かれていると思いましたので、
読めて良かったですし、たくさんの人に読んで欲しいと思いました。
2016年3月14日に日本でレビュー済み
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ピアノ専攻の音大の方々や音大受験生にとっては、当たり前の内容かもしれませんが、素人で独学でピアノを趣味として弾いている小生にとっては、この本は、「ピアノ演奏にとっての脱力とは何か。基礎は何か」を、改めて見直すきっかけとなりました。無理やり速く弾くことができるだけでは、音がぎこちなくなり、頭打ちになることが、想定されていました。この本で、姿勢、脱力とは?と、原点に立ち返ることが大切、と感じました。勿論、この本を読むだけでは、理解したことにならず、それを実践してみることが必須です。ピアノ演奏を趣味とされている方にとっても良い本、と思います(満点にしなかったのは、あくまでも素人である小生の立場からみての判断なので・・・)。
2018年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の頃習ったきり、再開した時にこんなにも弾けないものかと思いました。
習い直したくても「大人のピアノ教室」では「楽しく弾ければいい」ような感じで、子供が習うような教えはなかなか受けられません。
この本は子供の頃のレッスンを思い出させてくれます。
背後で見ていた主人が「体の使い方がはっきり変わって驚いた」と言ったくらいです。
弾きたいけれど、とためらっている方に強くお薦めします。
習い直したくても「大人のピアノ教室」では「楽しく弾ければいい」ような感じで、子供が習うような教えはなかなか受けられません。
この本は子供の頃のレッスンを思い出させてくれます。
背後で見ていた主人が「体の使い方がはっきり変わって驚いた」と言ったくらいです。
弾きたいけれど、とためらっている方に強くお薦めします。
2019年4月30日に日本でレビュー済み
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ピアノ教室ではなかなか教えてもらえない内容ですが読んだら確実にレベルアップします。私の場合、ピアノタッチがすごく安定しだしました。もともと読んで理解するための本ではなくエクササイズ中心なのでまだ半分しか読んでいません。あとは難しい曲を練習しながら並行して読んでいくつもりです。
2018年11月6日に日本でレビュー済み
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結構薄い本だったので、すぐ読めましたが やはり 自分の内から 曲の奥深さを表現できる必要性と対策を教わった感じがしました。
2009年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
テクニックだけでなくフランスなどのヨーロッパの国々と日本では、
ピアノを弾く環境がかなり違うことも書かれています。日本の家屋は
木造が多くて、ピアノの響きにも鈍感になりやすいことがわかります。
大量生産でないヨーロッパ製のピアノの音色の良さにも触れられています。
こういった知識もテクニックを身に着けるためには必要なことだと思います。
一年ほど前にこの本を購入しましたが、一年前に比べてかなりピアノの
演奏が楽になりました。脱力の練習によって音色も変化しました。
良い音色のためのテクニック本をお探しの方には一読をお勧めします。
ピアノを弾く環境がかなり違うことも書かれています。日本の家屋は
木造が多くて、ピアノの響きにも鈍感になりやすいことがわかります。
大量生産でないヨーロッパ製のピアノの音色の良さにも触れられています。
こういった知識もテクニックを身に着けるためには必要なことだと思います。
一年ほど前にこの本を購入しましたが、一年前に比べてかなりピアノの
演奏が楽になりました。脱力の練習によって音色も変化しました。
良い音色のためのテクニック本をお探しの方には一読をお勧めします。
2013年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
次世代の者に伝えたいという思いが伝わってきます。記載内容も、とても参考になりピアノの練習に励んでいます。