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るきさん 単行本 – 1993/6/1

4.3 5つ星のうち4.3 267個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 (1993/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 120ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480872248
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480872241
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 267個の評価

著者について

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高野 文子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きな作者。
いずれにしてもただただ褒めてしまうので…

各ページの下に掲載年月日が記入されてます。それを意識して読むのも楽しいです。
世代差無く読めてサザエさんのようであり、
その時代の今と違った文化、わからない単語や流行。それでも生活を楽しむ人間の感覚は今と同じ。未知の優しい空気感を楽しむ、これは異世界ファンタジー。 (過言と偏見)
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高野さんの「春ノ波止場デウマレタ鳥ハ」を発表当時(1983年)に雑誌で読み、美しい絵本のような少女漫画を描く漫画家がいるのだとびっくりした。最初は、上品な絵柄に目がとまり、さらには、簡潔な描線と変幻自在なアングルに魅了された。「美しき町」(『棒がいっぽん』所収)などでは、スクリーントーンの濃淡の使い分けに技巧が凝らされる。『黄色い本』の各作品となると、ラフで断定的な描線がリアリズムを超越した強い説得力を持つ。だから、高野さんの漫画はただ単に絵を眺めるだけでも楽しい。けれども、「ストーリーとかはどんな感じなの?」と聞かれたら、たちまち説明に窮する感じがする。結末らしい結末がなく、しばしば、最後のページで不条理に投げ出される。そのわりに、人間関係を結ぶ厳しさに触れたような手応えがある。主題は「無垢な幼児性の孤独」だと解釈したこともあった。そして、本書『るきさん』を読んで、高野さんの特質が少しわかった気がした。

『るきさん』は、高野さんの作品では珍しい16コマの短篇漫画集だ。ほかの本格的な作品の絵とは、彫琢の質が全然違う。コミカルで力を抜いた軽いタッチには、古典的漫画の「フイチンさん」(上田トシコ著)の影響がみられるらしい。主人公・るきさんのキャラも、ヘアスタイルが特徴的な昭和的人物として造形される。けれど、るきさんはひとり暮らしで、もう大家族の団欒が存在しない。しかも、『るきさん』の笑いは、四コマ漫画風なオチを狙わないから、読者には勝手がわかりにくい。おそらく、この漫画の笑いは性格喜劇に分類されると思う。クスッと笑えそうなシーンは、ファッションや食生活、恋愛などで、るきさんが想定外の発想を口にしたり、それを実行に移し、まわりの人々が引いたシーンだ。古風な彼女には、最新の流行に自分を合わせるという発想がないし、ズレへの自意識がない。唯一の友人のえつこさんは、毎回、るきさんの言動に困惑し、イラッとさせられる。その間も、るきさんはずっと笑顔で上機嫌だ。

そんなわけで、たまには、えつこさんがヘソを曲げてもよさそうだが、そうはならない。ひとつには、るきさんの言動がとても穏やかだからだ。羽目を外しても、おしとやかさを失わない。もうひとつの理由は、えつこさんが、自分の違和感にスイッチが入っても、良好な人間関係のために我慢するからだ。相手に悪気がないから、なおさらクレームがいえない。言い換えれば、『るきさん』という漫画は、えつこさんをもうひとりの主人公とし、彼女の内心に発生したさざ波のような葛藤を主題としている。その微細な動きは、客観的な観察眼なしには発見しにくい。高野さんの描く人間関係は、いつもサラッと淡白なもので、第三者的に突き放される。もともと、漫画の基本は「線画」であり、漫画家が描く個性的な描線は、その鋭敏な感受性を表現するものだ。『るきさん』は、コミカルな外見で装われても、高野さんのほかの作品と同じように、冷静な人間観察に裏打ちされた漫画なのだと思う。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年3月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
巻末を見ると自分が生まれた年の連載で、ああ、となった。 「えっちゃん」と呼ばれている女の人……というのを自分は、生活・創作を含め、この漫画でほんとうに久々に見た。

子どもの頃って、親戚か近所のおねえさんに一人は「えっちゃん」がいたものだ。 同世代の読者それぞれに、それぞれで思い浮かべられる個別の「えっちゃん」がいるのではないか。

それくらいいた。

自分のお母さんよりは若く、

着ているものもなんというか「しとしと」としていて、 「つるつる」で、 夜なんかに近づくと「ぺちかぺちか」とはねる感じが香って、今の脳と言葉でその感じ、を言うなら「まだぜんぜん恋をしようとしてそう」な女の人が「えっちゃん」だった気がする。

十中八九、名前はえつこさんだろう。

漢字だと悦子さんだろう。

友だちのお母さん は美恵子か美津子か淳子さんで、飲み屋をしてる友だちのお母さん はアケミさんで、いろいろやってくれるやさしいおじさん はとしおさんかユキオさんだった時代に、「るき」という名付けは、当時の読者からとしてもとんでもないものだったんじゃないか。

そんな、キャラとしての〈飛びぐあい〉をあらかじめ期待されているような名前の「るきさん」は、決してヴィヴィッドではない塩梅で、サザエさんにも、白鳥麗子にも、アサリちゃんのお母さんにもならずに「るきさん」をしている。

わたせせいぞうや内田春菊や「東京ラブストーリー」のほうに近しい1988年においてよりかは、現代の『A子さんの恋人』あたりにいるほうがしっくりくる「るきさん」を、この時代の作品内に存在させられたことは、2023年の自分が思っているよりももっともっとすごいことなのかもしれないーーーーということを「るきさん」には思うことができる。

そしてこれは、そのまま、【るきさんのほうに大勢の味方がつく】ということでもある。【るきさんのほうに息のしやすさがある】ということである。【るきさんのように自分も生きられたら】と願うことである。
最後ああいうふうになることに心底驚いた。

るきさんが今後 誰からも完全に忘れられる、ということは起こりえないだろう。

だからこそ自分はこんなにえっちゃんに目がいってしまう。
るきさんはこうなったとして。
えっちゃんはこの後どうなるんだろう。

この漫画はえっちゃんがちょっとかなしい。

「るきさんを思い出す」とは、「端に少しだけえっちゃんが見えている」ということだ。

そしてやがて、「るきさんを思い出す」ということが、MPEGではない、ファイルを開くたびに劣化していく画像のように「えっちゃんを思い出さない」ということになっていく……このあたりの切なさに、ちょっとしつこくなりたくなった作品だった。

『あたしンち』のみかんには「しみちゃん」がいるし、野原みさえにはおケイさんがいる……ように、「るきさん」にはえっちゃんという、切ない、他人であり、私自身がいる。

そんなことに、誰のせいでもなく、かなしくなった。

本棚にあり続けるだろう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょい不思議系のるきさんの日常にくすりとできるのはもちろんだが、なにより絵がうまい。
少ない線だというのに、キャラの重心もわかる姿勢の描写が巧みだ。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同年代の女性が愛読書として紹介されていたので試しに買ってみましたが、老眼の私には文字が小さくて非常に読みにくく、拡大鏡を購入しました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
るきさんのゆるい日常に癒されています。
いつでも読み返せるように棚の一番手の届くところに置いています。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は面白い
本のサイズが小さくて字も小さくて読みづらい
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューをよく読むこともなく、新聞に載っていた書評の記憶のみで購入。 届いた本を見てびっくり!
漫画だったのですねぇ。 小説だと思っていたので、軽いショック。(基本的に漫画は読まないので)
主人公るきさんとお友達のえっちゃんが中心の内容で、るきさんの天然ぶりにほっこりさせられるお話。
年代的にるきさん達と同年代なのか?(ページ下に記載の日付をみたところ)「そうそう、あの頃って
そうだったよなぁ」と思い共感する部分もある反面、「うん? この話は、一体、何を言いたかったのか?
オチはなに?」と理解できないものもありました。 購入した本を読み返す習慣はないのですが、この本は、二回・三回と読み返せば、理解できなかったお話も理解できるようになるかな?と、想像してます。 夜、ベットに入り寝入る前に一話づつサッと目を通して、一日を締めくくる。 そんな日々を過ごすのは楽しかったです。 さて、もう一度、読み返してみますか!
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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