雲、売ります。
古めかしい紅みがかった紙に印刷されたその文面の写真が本の第一ページ。
その次から、昭和九年の雲を売ろうとした男のはなし、著者であるクラフト・エヴィング商會の先代で祖父の吉田博次郎が残した旅行鞄より読み解かれる謎の国、アゾットの旅行記と数々の品が発見されます。
読み手である私も、ここから先へ進めばいつの間にやらアゾットへ辿り着いています。
旅行記の中の吉田傅次郎と同一となって旅をして出会う奇妙な人々とアゾットの各エリアで振舞われる個性ある酒達。
雲を追ってどこか違う所へ行ってみたい――先代クラフト・エヴィング商會はそう考えてこの物語を紡いだのか。それともこれは本当の話…?
雲を掴む様な話が好きな人なら、この旅行記はきっと気に入ると思います。
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クラウド・コレクター: 雲をつかむような話 単行本 – 1998/11/1
クラフト・エヴィング商會
(著)
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日1998/11/1
- ISBN-104480872965
- ISBN-13978-4480872968
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
クラフト・エヴィング商会の先代、吉田伝次郎が遺した10冊の手帳。それは「アゾット行商旅日記」なる、空想旅行の記録だった。この日記をもとに、様々な架空の「おみやげ」を加え、すぐそこの遠い場所・アゾットを再構成する。
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1998/11/1)
- 発売日 : 1998/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 187ページ
- ISBN-10 : 4480872965
- ISBN-13 : 978-4480872968
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,243位アート・建築・デザイン (本)
- - 24,196位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年12月20日に日本でレビュー済み
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2022年5月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絶版となっているので、中古品で出回っているものの中から今回こちらを購入させていただきましたが 思っていたよりも状態が良く綺麗で、普通に通読できました。本の内容も、装丁込みで楽しめました。
2016年9月10日に日本でレビュー済み
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装丁、内容全てが僕好みでした。素敵、正にそう形容するのが相応しい本です。作者のお二人に感謝と敬意を。
2014年7月26日に日本でレビュー済み
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カバーにやや薄汚れがありましたが、古い本なので苦情言うほどのものではなく、書きこみのない良品でした。満足しています。
2002年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あるはずの無い世界なのに、どこかにありそうだと錯覚させる不思議な世界。
ページをめくる度にこの世界に惹きこまれてゆく。
緻密に計算された世界(物語)の成り立ちがすばらしく、
頷いたり、納得したり、感心したりとまず飽きる事が無いです。
が、不思議と読み終えて真実を知ってしまうのが惜しくなります。
また、手帳の挿絵や酒壜、パンフレット等の小道具も見逃せません。
そして、あとがきを読み、もう一度読み返したくなりました。本当に「見事」としか言いようがありません。
姉妹作品の「すぐそこの遠い場所」もオススメです。
ページをめくる度にこの世界に惹きこまれてゆく。
緻密に計算された世界(物語)の成り立ちがすばらしく、
頷いたり、納得したり、感心したりとまず飽きる事が無いです。
が、不思議と読み終えて真実を知ってしまうのが惜しくなります。
また、手帳の挿絵や酒壜、パンフレット等の小道具も見逃せません。
そして、あとがきを読み、もう一度読み返したくなりました。本当に「見事」としか言いようがありません。
姉妹作品の「すぐそこの遠い場所」もオススメです。
2004年11月1日に日本でレビュー済み
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最初に読んだときは、不思議な世界観と美しい写真に圧倒され、それから何度も読み返すうちに、どんどん引き込まれていきました。
まるで仕掛け絵本。次から次へと「えっ、そんなこと書いてあったっけ?」とページを戻らなければいけない(しかもそれが苦痛でないのです)事実が発覚し、しまいに私はメモを取りながら読んだりもしました。
あるはずのないもの、わすれてしまったもの、そしてたいせつなもの。
そんなものたちを感じさせてくれる、静かで落ち着いたいつでもひもときたい物語です。ぜひぜひ、「過客」となって遠国アゾットへ訪れてはいかがでしょう?
まるで仕掛け絵本。次から次へと「えっ、そんなこと書いてあったっけ?」とページを戻らなければいけない(しかもそれが苦痛でないのです)事実が発覚し、しまいに私はメモを取りながら読んだりもしました。
あるはずのないもの、わすれてしまったもの、そしてたいせつなもの。
そんなものたちを感じさせてくれる、静かで落ち着いたいつでもひもときたい物語です。ぜひぜひ、「過客」となって遠国アゾットへ訪れてはいかがでしょう?
2004年2月13日に日本でレビュー済み
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AZOTHというちょっと不思議な世界を旅した人の日記です。
ファンタジーや幻想の世界のような全くの別の世界ではなくて、
現実に近いけれど少し違う、ちょっと不思議な世界です。
同じクラフト・エヴィング商會著の
『すぐそこの遠い場所-AZOTH-』の中でAZOTHの21のエリアひとつひとつを
細かく説明しているので、両方あるとより楽しめると思います。
ちょっと気になったのは『クラウド・コレクター』でははじめの冒頭文で
同著者が前に書いたらしい本の引用?(「○○の中で書きましたが…」等)
が頻繁に登場し、その引用に用いられている本を読んでいなかった私は、
不完全な感じがして不満に感じました。
その後は日記形式でお話が進むので、問題なく楽しむことができました。
ちょっと日常に疲れてしまった方、空想旅行などいかがでしょうか?
ファンタジーや幻想の世界のような全くの別の世界ではなくて、
現実に近いけれど少し違う、ちょっと不思議な世界です。
同じクラフト・エヴィング商會著の
『すぐそこの遠い場所-AZOTH-』の中でAZOTHの21のエリアひとつひとつを
細かく説明しているので、両方あるとより楽しめると思います。
ちょっと気になったのは『クラウド・コレクター』でははじめの冒頭文で
同著者が前に書いたらしい本の引用?(「○○の中で書きましたが…」等)
が頻繁に登場し、その引用に用いられている本を読んでいなかった私は、
不完全な感じがして不満に感じました。
その後は日記形式でお話が進むので、問題なく楽しむことができました。
ちょっと日常に疲れてしまった方、空想旅行などいかがでしょうか?
2003年6月9日に日本でレビュー済み
ファンタジーが好きな方。とっても好きな方。
子供の頃授業中に雲を眺めたり、空想にふけったりして先生に注意されたことがある方。
「オズの魔法使い」「アルケミスト」の世界観が好きな方。
自分は紳士、淑女であるという方。
ビールよりもワインが好きという方。また、ビールよりも日本酒が好きな方。
自分は体育会系よりも芸術系であるという方。
小学校中学年までサンタクロースは家にやってくると思っていた方。また、そのような素晴らしい家庭に育っている方。
大正ロマンに興味がある方。また、ハイカラという言葉に抵抗が無い方。
挿絵が入ってる本が好き。また、それが独創的であればあるほど心惹かれるという方。
新しいもの好きな方。独創的なものが好きな方。
本を見た目で!買ったことがある方。
とにかく素敵な本が読んでみたい方。
これのどれかに当てはまる方。お勧めです。
これは、斬新な21世紀型の本です。空想の世界を旅する架空のお話。
上品で洗練された、素晴らしい本。歴史的作品と言ってもいいでしょう。
現代ファンタジーの大傑作!!
このレビューで興味を持った方。他の方々のレビューも参考にしましょう。
子供の頃授業中に雲を眺めたり、空想にふけったりして先生に注意されたことがある方。
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上品で洗練された、素晴らしい本。歴史的作品と言ってもいいでしょう。
現代ファンタジーの大傑作!!
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