古本の王者、文庫王ともいわれる岡崎先生の本は全部読んでいます。でもこの本は、断り書きをした上ではあるけど、ウィキペディアからの引用を連ねたりしてるのがちょっと残念……。それでもなお、大正〜昭和の雑本ガイドである本書の魅力には抗しきれないです。これぞ正しい「古本道」だと勝手に思います。
たとえば昭和六年の「新でかめろん叢書」の一冊、『肥満漢（デブ）の歎き』。イロモノじゃないんです。著者は一九二二年（大正十一）にゴンクール賞をとったアンリ・ベロー。読みたくないですか？ わたしは夜道に岡崎先生を襲ってでも（ウソ）読みたいです。
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