私は高校生ではなく後期高齢者だが、『高校生のための小説案内』(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博編、筑摩書房)のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました。
●『野ぶどうを摘む』(中沢けい著)
こう紹介されています。「若く弾む身体(からだ)の中で樹木のようにざわめいているものがある。それは愛と呼ぶものの萌芽か、あるいは男と女を衝き動かす性の欲望なのか。はっきりと名づけられぬまま、名づけぬまま、大人への入り口にさしかかった若い二人がお互いを呼び合い、求め合う」。
この後に、6ページに亘って作品の一部が収載されています。
●『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著)
「時のたつのも忘れるほど楽しい会話がある。そこに言葉が介在していることさえ忘れてしまうほど。しかし、その生き生きとした時間は、たしかに言葉が作っているのだ」。
●『忘れられた日本人』所収の『土佐源氏』(宮本常一著)
「『かわいがったおなごのことぐらいおぼえているといいなさるか?・・・遠い昔のことじゃのう』と言いながら、盲目の老人は語り始めた。ここは高知県檮原村。橋の下に小屋掛けしただけの粗末な住まいである。筆者の訪問が老人を回想の世界へと導いてゆく」。
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高校生のための小説案内 単行本 – 1988/4/1
梅田 卓夫
(編集)
付属資料:別世界への扉(68p)
- ISBN-104480917098
- ISBN-13978-4480917096
- 出版社筑摩書房
- 発売日1988/4/1
- 言語日本語
- 本の長さ228ページ
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (1988/4/1)
- 発売日 : 1988/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4480917098
- ISBN-13 : 978-4480917096
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5 星
本書のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました
私は高校生ではなく後期高齢者だが、『高校生のための小説案内』(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博編、筑摩書房)のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました。●『野ぶどうを摘む』(中沢けい著)こう紹介されています。「若く弾む身体(からだ)の中で樹木のようにざわめいているものがある。それは愛と呼ぶものの萌芽か、あるいは男と女を衝き動かす性の欲望なのか。はっきりと名づけられぬまま、名づけぬまま、大人への入り口にさしかかった若い二人がお互いを呼び合い、求め合う」。この後に、6ページに亘って作品の一部が収載されています。●『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著)「時のたつのも忘れるほど楽しい会話がある。そこに言葉が介在していることさえ忘れてしまうほど。しかし、その生き生きとした時間は、たしかに言葉が作っているのだ」。●『忘れられた日本人』所収の『土佐源氏』(宮本常一著)「『かわいがったおなごのことぐらいおぼえているといいなさるか?・・・遠い昔のことじゃのう』と言いながら、盲目の老人は語り始めた。ここは高知県檮原村。橋の下に小屋掛けしただけの粗末な住まいである。筆者の訪問が老人を回想の世界へと導いてゆく」。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月8日に日本でレビュー済み
私は高校生ではなく後期高齢者だが、『高校生のための小説案内』(梅田卓夫・清水良典・服部左右一・松川由博編、筑摩書房)のおかげで、読みたい小説が3冊見つかりました。
●『野ぶどうを摘む』(中沢けい著)
こう紹介されています。「若く弾む身体(からだ)の中で樹木のようにざわめいているものがある。それは愛と呼ぶものの萌芽か、あるいは男と女を衝き動かす性の欲望なのか。はっきりと名づけられぬまま、名づけぬまま、大人への入り口にさしかかった若い二人がお互いを呼び合い、求め合う」。
この後に、6ページに亘って作品の一部が収載されています。
●『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著)
「時のたつのも忘れるほど楽しい会話がある。そこに言葉が介在していることさえ忘れてしまうほど。しかし、その生き生きとした時間は、たしかに言葉が作っているのだ」。
●『忘れられた日本人』所収の『土佐源氏』(宮本常一著)
「『かわいがったおなごのことぐらいおぼえているといいなさるか?・・・遠い昔のことじゃのう』と言いながら、盲目の老人は語り始めた。ここは高知県檮原村。橋の下に小屋掛けしただけの粗末な住まいである。筆者の訪問が老人を回想の世界へと導いてゆく」。
●『野ぶどうを摘む』(中沢けい著)
こう紹介されています。「若く弾む身体(からだ)の中で樹木のようにざわめいているものがある。それは愛と呼ぶものの萌芽か、あるいは男と女を衝き動かす性の欲望なのか。はっきりと名づけられぬまま、名づけぬまま、大人への入り口にさしかかった若い二人がお互いを呼び合い、求め合う」。
この後に、6ページに亘って作品の一部が収載されています。
●『なんて素敵にジャパネスク』(氷室冴子著)
「時のたつのも忘れるほど楽しい会話がある。そこに言葉が介在していることさえ忘れてしまうほど。しかし、その生き生きとした時間は、たしかに言葉が作っているのだ」。
●『忘れられた日本人』所収の『土佐源氏』(宮本常一著)
「『かわいがったおなごのことぐらいおぼえているといいなさるか?・・・遠い昔のことじゃのう』と言いながら、盲目の老人は語り始めた。ここは高知県檮原村。橋の下に小屋掛けしただけの粗末な住まいである。筆者の訪問が老人を回想の世界へと導いてゆく」。
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2013年6月26日に日本でレビュー済み
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小説の選び方・読み方をこんなにうまくまとめた本はない。大人でも感心する本である。
2011年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
普段本をあまり読まない高校生のために作られたアンソロジー三部作だけあって、とにかく読みやすいものばかりである。普段本を読まれる方にも、あまり活字が得意でない方にもおすすめできる。多くの著名な作家や普段偏りがちなために出会わなかった方々まで多くの名文を堪能することができる。一つ一つの作品が、数ページでつづられており、本当に苦手な方でも、興味のある分野から読み通せるようになっているのも魅力。詳しい作品解説や考察するための冊子もついており、読書力を上げたい、中学生や高校生にもおおいに勧められる。
2003年9月21日に日本でレビュー済み
読書好きほど読むジャンル、好む文体が偏ってくるようである。自分が気づかなくとも、この学生のために編まれた『高校生のための』三部作に目を通していると思い知らされる。「こんなに多様なテーマ、文体があったのか」と自分が井戸の中の蛙ではなかったかと身震いがしてくるほどである。本書はもともと学生のためのものであるが、多忙で自分の好む、あるいは必要な本しか読めない社会人にとっても、短文読み切りで手軽に紐解くことができ、日本語が本来持っている豊かな表現力、多様な文体の可能性を体感させてくれる役立つアンソロジーである。『小説案内』に収録されている40編の代表的な書き手を掲げると、中島敦、スタンダール、野上弥生子、金石範、宮沢賢治、三島由紀夫、二葉亭四迷、ヘミング㡊ウェイ、井伏鱒二、シートン、佐藤春夫、トーマス・マン、谷崎潤一郎、島崎藤村、大江健三郎らである。編者の小文である【手帖】も一読に値する。