すごく興味深い内容で最後まで楽しく読めました。
少しでもクモに対して興味があるのでしたら読んで損はないはずです。
ただしちょっと生物を勉強していないと難しい内容が少し含まれているので予備知識を持っていた方がいいと思います。
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クモ学: 摩訶不思議な八本足の世界 単行本 – 2002/6/20
小野 展嗣
(著)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社東海大学
- 発売日2002/6/20
- ISBN-104486015894
- ISBN-13978-4486015895
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商品の説明
出版社からのコメント
クモは、どんなムシかを解説する 子供の頃、やさしい蜘蛛のお話である『シャーロットのおくりもの』(法政大学出版会)が家に一冊あった。別にその当時は蜘蛛に興味もなかったし、小さな字がぎっしり並んだ本だから、すぐに読むという気にはならなかった。ただ、蜘蛛のシャーロットはきれいに張った網に文字を描いて子豚を救うということだけが、頭の片隅に残っていた……
ゲジゲジの世界をマニアックに描いた『多足類読本』、うるさく飛び回るハエの多様性を解く『ハエ学』、蚊学情報からなる『蚊の不思議』、どちらかというと不快といわれている虫たちの世界を刊行してきた。残るはクモということになる。そこで企画したのが本書『クモ学』である。
「クモはどのような虫なの?」「クモはどうやって息をしているか?」「足はなぜ八本なのか?」「どうやってあんなにきれいなレース網を編むことができるのか?」などクモの摩訶不思議な世界を、生理学、生態学、形態学・生物地理学、進化学から解き明かす。「スパイダー入門」のための一冊。
内容(「MARC」データベースより)
クモはどうやってレース網を編むことができるの? タランチュラに咬まれると死ぬのか? クモ学の国際学会の日本代表委員を務める著者が、クモの生理、生態、形態、生物地理、進化、クモの人間学などについて詳解する。
登録情報
- 出版社 : 東海大学 (2002/6/20)
- 発売日 : 2002/6/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4486015894
- ISBN-13 : 978-4486015895
- Amazon 売れ筋ランキング: - 767,713位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
専門的な部分は少し難しい。。が十分、読み物としても通用します。特に「クモの生態学」の章は意外で家にいるクモを見つめてしまいました。
2009年6月11日に日本でレビュー済み
この著者は本当にクモが好きで、クモで生活を成り立たせている方である。そんな人の書いた本がおもしろくない訳が無い。
まず、「クモの息づかい」と題して第1章が始まる。そして、クモはなぜ女性に嫌われるのかの分析を軽くまとめ、軽い嘆息とともにクモ目線でおののく女性に対峙したクモの立場に立ってクモの行動と形態、生態へと筆を進める。第2章では「織り姫の履歴書]と題し、クモの糸の仕掛けと仕組み、第2章では「クモの一生」の題目通り生まれて死ぬまで、また生殖の特異性に付いて述べた後、続いて「クモの日常と非日常」で様々な交尾中の自殺的行為、集団での狩り、自分の巣に絡まないクモの訳などクモのおもしろ生態を披露する。続く5章,6章で形態学+生物地図、進化学を俯瞰し、7章ではクモの人間学として、タランチュラを題材に人が如何に偏見の眼差しで見るようになったのかを詳述する。
この著者のすごいところは、毒蜘蛛と曲解されているタランチュラがイタリアの南部の港町ターラントであることから、現地調査をしているところである。結果は読んでいただくとして、ターラントでの取材の経緯や鳥喰い蜘蛛のいわれを明らかにして行く。クモが人に毛嫌いされていることからの偏見に抗議しているかのようだ。
そして、第8章では記憶に新しい「セアカカゴケグモ事件」のドタバタ顛末をドタバタに巻き込まれた当事者として記し、最終章でクモ学への招待として一人でも多くの人にクモ好きになってほしいとメッセージが語られる。
読後感は、クモ好きのクモ研究者の書くクモの本はさすがに迫力があり、またこの一途さに笑ってしまう、なんとも爽やかな印象が残るのである。昆虫が好きな人も(多分読まないだろうけど)クモが嫌いな人にも、博物学的な、あるいは雑学的なことが好きな方、皆にお勧めする本である。イヤーおもしろかった。
まず、「クモの息づかい」と題して第1章が始まる。そして、クモはなぜ女性に嫌われるのかの分析を軽くまとめ、軽い嘆息とともにクモ目線でおののく女性に対峙したクモの立場に立ってクモの行動と形態、生態へと筆を進める。第2章では「織り姫の履歴書]と題し、クモの糸の仕掛けと仕組み、第2章では「クモの一生」の題目通り生まれて死ぬまで、また生殖の特異性に付いて述べた後、続いて「クモの日常と非日常」で様々な交尾中の自殺的行為、集団での狩り、自分の巣に絡まないクモの訳などクモのおもしろ生態を披露する。続く5章,6章で形態学+生物地図、進化学を俯瞰し、7章ではクモの人間学として、タランチュラを題材に人が如何に偏見の眼差しで見るようになったのかを詳述する。
この著者のすごいところは、毒蜘蛛と曲解されているタランチュラがイタリアの南部の港町ターラントであることから、現地調査をしているところである。結果は読んでいただくとして、ターラントでの取材の経緯や鳥喰い蜘蛛のいわれを明らかにして行く。クモが人に毛嫌いされていることからの偏見に抗議しているかのようだ。
そして、第8章では記憶に新しい「セアカカゴケグモ事件」のドタバタ顛末をドタバタに巻き込まれた当事者として記し、最終章でクモ学への招待として一人でも多くの人にクモ好きになってほしいとメッセージが語られる。
読後感は、クモ好きのクモ研究者の書くクモの本はさすがに迫力があり、またこの一途さに笑ってしまう、なんとも爽やかな印象が残るのである。昆虫が好きな人も(多分読まないだろうけど)クモが嫌いな人にも、博物学的な、あるいは雑学的なことが好きな方、皆にお勧めする本である。イヤーおもしろかった。
2015年3月6日に日本でレビュー済み
先日、本書の著者が講師となったセミナーを聴く機会があり、面白かったので読んでみた。子供の頃からクモは苦手だったが、先生の話ではクモは毒蛇のように人間を襲うことはなく、基本的に逃げようとするが、目が悪いため、こちらに向かって来るように思える時があるとのこと。これでだいぶ安心した。
さて、どのクモにも毒牙はあるが、歯がないので、餌にかみついたまま、口のなかで消化して、液状になったものを飲んでいるとのこと。ムシャムシャ食べているわけではない。
また、007ドクターノオでタランチュラが出てくる場面があるが、タランチュラは見かけは恐ろしいが、性格は比較的穏やかで、人間が死ぬほどの毒もないこと(牙が大きいので、出血はかなりあるらしい)。危険なのは小さなセアカゴケグモである。
巣の張り方を見るとクモの種類を見分ける手がかりになる。ジョロウグモは渦巻き模様の巣を垂直方向に張るし、水平方向に張る種類、モヤモヤと不整形の巣をつくるクモもいる。場所に応じて臨機応変に張り方を変えるのではなく、自分の張り方に合った場所を選んでいるのだ。
本書を読むと、クモの巣を見つけると、観察するようになる。するとジョロウグモは確かにきれい(美女)だと気づく。ちなみにジョロウグモの巣の真ん中にいるのは全部メスで、時々、小さなクモが脇にいればそれがオスである(交尾に失敗して食べられることもあるとのこと。ツライねえ)
巣を張らずに、地上を歩く種類のクモも沢山いるし、それら地上型のクモも糸を出しながら歩いているらしい。
読めば「ヘー、本当?」とか「なるほど」ということがいろいろ書かれている。
さて、どのクモにも毒牙はあるが、歯がないので、餌にかみついたまま、口のなかで消化して、液状になったものを飲んでいるとのこと。ムシャムシャ食べているわけではない。
また、007ドクターノオでタランチュラが出てくる場面があるが、タランチュラは見かけは恐ろしいが、性格は比較的穏やかで、人間が死ぬほどの毒もないこと(牙が大きいので、出血はかなりあるらしい)。危険なのは小さなセアカゴケグモである。
巣の張り方を見るとクモの種類を見分ける手がかりになる。ジョロウグモは渦巻き模様の巣を垂直方向に張るし、水平方向に張る種類、モヤモヤと不整形の巣をつくるクモもいる。場所に応じて臨機応変に張り方を変えるのではなく、自分の張り方に合った場所を選んでいるのだ。
本書を読むと、クモの巣を見つけると、観察するようになる。するとジョロウグモは確かにきれい(美女)だと気づく。ちなみにジョロウグモの巣の真ん中にいるのは全部メスで、時々、小さなクモが脇にいればそれがオスである(交尾に失敗して食べられることもあるとのこと。ツライねえ)
巣を張らずに、地上を歩く種類のクモも沢山いるし、それら地上型のクモも糸を出しながら歩いているらしい。
読めば「ヘー、本当?」とか「なるほど」ということがいろいろ書かれている。