アマゾンのジャングルに浮かぶ先住民ヤノマミの円形大家屋(21家族、107人が暮らしている)の上空からの写真(25頁)は実に美しいが、実は、自然から見れば寄生虫である。現代人はその伝でいうなら癌若しくはウィルスである。
アンデスの農耕は、文明を発生させた。支配・被支配も。
アマゾンで必要な数字は三迄である。それ以上は必要としないからである。アンデスでは、何千であり全ては必要から生まれる。
科学は、かなり特殊な「知」である。西洋で生まれて拡がったがその知を取り入れない場所は地球上に沢山ある。南米の先住民もそうである。ただ、かなりの普遍性を持っているかもしれない。科学は、未だモデルで示すことができる世界しか見えて来ない。現実の世界は未だ見えていない。モデル化出来ない「環境問題」等はお手上げである。
野生では、動物も植物も競争はない。(棲み分け)この非競争の論理=アニミズムの世界は共生と循環の世界である。アマゾンの先住民は獲物を分配する。
農耕・牧畜革命による「競争」の最先端に恐らくキリスト教やイスラム教が誕生した。未来という観念も。執着の観念も。
これに対し、狩猟採集民は、「いま、ここ」に生き楽しむ。足るを知る。生きがいも目的も無縁である。(まるで、禅だ)
二択でなく、表裏一体である。(余談であるがモンゴル語には家畜を「殺す」という言葉がないそうである)
20世紀初頭アメリカもソ連も先住民の文化を徹底的に弾圧した。1980年代に文化を取り戻そうとする運動が始まったがもう残っていなかった。一度失ったものを取り戻すのは難しい。
民族の移動は、弱い人が追われる。より良い場所を探してそこが住み良かったとすると、そこから動かない。そうすると人が増えて、弱い人が追い出される。今度は別なところから「あ、いい土地があるぞ」って入ってくる。そうやって弱い人が追い出されていく。その突出しが続く。そうやって自分の住処をなんとか見つけて生きてきた。
個人によるグレートジャーニーという壮大なスケールの旅についての対談集で自然、人間、文明、文化とは何かについてワクワクする洞察が語られている。
白黒の写真が力強く美しい。(リアリティがある)
サポートした応援団の人々も偉い。
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関野吉晴対談集: グレ-トジャ-ニ-1993~2007 単行本 – 2007/6/1
関野 吉晴
(著)
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- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社東海教育研究所
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104486031946
- ISBN-13978-4486031949
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登録情報
- 出版社 : 東海教育研究所 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 270ページ
- ISBN-10 : 4486031946
- ISBN-13 : 978-4486031949
- Amazon 売れ筋ランキング: - 718,098位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 749位論文集・講演集・対談集
- - 90,205位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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2012年8月20日に日本でレビュー済み
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2008年1月1日に日本でレビュー済み
テレビでも長い間放映された「グレートジャーニー」の主人公関野吉晴氏が、旅に出る前から様々な方と対談をされ、その数々の対談記録を1冊にまとめたというのがこの本。対談相手には、池澤夏樹氏、西木正明氏、恵谷治氏、島田雅彦氏、宮沢和史氏、椎名誠氏、龍村仁氏など、豪華面々が並んでおり、その他にも数々のプロフェッショナル、専門家などとの話が収録されている。旅に出る前の心境や、出てからの環境の変化などをうかがい知るのも楽しいが、やはり何より、それぞれの相手と実に様々な種類の奥深い話を展開しているのが実に興味深い。それはある種の文化人類学的な面白さでもあり、異国の文化や習慣などに興味を持つ人、また環境問題などに関心がある人にも特に面白く読んでもらえるだろうと思う。旅好き、冒険好き、海外好き、そして文化人類学好きにもぜひ読んでもらいたいような、他に類を見ない素晴らしく貴重な1冊。