無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
18世紀パリ市民の私生活: 名高くも面白おかしい訴訟事件 単行本 – 2001/6/1
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社東京書籍
- 発売日2001/6/1
- ISBN-104487795974
- ISBN-13978-4487795970
商品の説明
商品説明
裁判記録など無味乾燥でつまらないというのは、我々の思い込みである。そこには人生の諸相、人間の喜怒哀楽がたっぷりと詰め込まれているからだ。
若い踊り子に入れあげてスッカラカンになった貴族は、愛人の不実を恨んで訴訟を起こす。だがこれは原告敗訴。一方、5歳で盲人となったが、幸い親が下着を売る店をやっていたので、これを首尾よく継いだ男は、店の雇い人の娘を娶ったはいいが、これがとんでもない食わせ物。結婚するや本性をあらわにして、わがままのし放題、8年目には一緒に寝るのもいやだと言い出す。この結婚でこうむった損害を、夫は妻に請求し、めでたく勝訴となる。さらに豚肉加工組合は、菓子職人を訴える。「ハムのパイ皮包み焼き」を売り出したのは、他の職業集団の権益侵害にあたるというのだ。これも原告勝訴…といった具合に、250年前のパリ市民生活のひとコマが、裁判記録を通じて生き生きと浮かび上がるのだから、これほどおもしろい読み物はない。
これを発掘して執筆編纂したのが19世紀のジャーナリスト・歴史家で、彼は『往年の私生活』なる27巻の大著を発表したという。その抄訳が本書だが、ゴシップとスキャンダルにまみれたパリの市民生活が、練達の翻訳によってよみがえった。この分野に関しては鹿島茂という大家がいるが、ひょっとして彼のすぐれた書物のネタ本の1つは、これなのだろうか。それにしてもやっぱりフランス人、恋愛のもつれと食べ物が大きな位置を占めている。(小林章夫)
内容(「MARC」データベースより)
身分違いの結婚、迷惑な店子を訴えた家主、傲慢な妻を告発した盲人ほか、ルイ15世治下のパリっ子の耳目を集めた有名な訴訟事件を再現。ワイドショー的などたばた劇の向こうに、逞しくもしたたかな庶民の姿が見えてくる。
登録情報
- 出版社 : 東京書籍 (2001/6/1)
- 発売日 : 2001/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 243ページ
- ISBN-10 : 4487795974
- ISBN-13 : 978-4487795970
- Amazon 売れ筋ランキング: - 646,323位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 261位フランス史
- - 1,724位ヨーロッパ史一般の本
カスタマーレビュー
5つ星 | 0% | |
4つ星 | 0% | |
3つ星 | 0% | |
2つ星 | 0% | |
1つ星 | 0% |
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。