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悪と日本人 単行本 – 2009/12/18
山折 哲雄
(著)
日本人にとって悪とは何なのか。
国民参加の裁判員制度実施に伴い,
人は何を基準に人を悪人と決めるのか,
悪の軽重はどこで決まるのか,
そもそも,人はなぜ悪を犯すのか,
法曹界のみならず,宗教界をも巻き込んだ議論は尽きない。
ここには,日本人の宗教の根幹が問われている。
罪と罰の問題,親鸞と悪人正機の問題,オウム事件と日本宗教の問題など,現代人がついに直面した諸問題の解決を徹底的に追究する。
日本を代表する宗教学者・山折哲雄がこの難題に立ち向かう。
吉本隆明,島田裕巳,平野啓一郎との世代を超えて,核心に迫った対談も収録。
国民参加の裁判員制度実施に伴い,
人は何を基準に人を悪人と決めるのか,
悪の軽重はどこで決まるのか,
そもそも,人はなぜ悪を犯すのか,
法曹界のみならず,宗教界をも巻き込んだ議論は尽きない。
ここには,日本人の宗教の根幹が問われている。
罪と罰の問題,親鸞と悪人正機の問題,オウム事件と日本宗教の問題など,現代人がついに直面した諸問題の解決を徹底的に追究する。
日本を代表する宗教学者・山折哲雄がこの難題に立ち向かう。
吉本隆明,島田裕巳,平野啓一郎との世代を超えて,核心に迫った対談も収録。
- 本の長さ239ページ
- 言語日本語
- 出版社東京書籍
- 発売日2009/12/18
- ISBN-104487801818
- ISBN-13978-4487801817
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登録情報
- 出版社 : 東京書籍 (2009/12/18)
- 発売日 : 2009/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 239ページ
- ISBN-10 : 4487801818
- ISBN-13 : 978-4487801817
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,250,232位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,312位宗教学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年2月17日に日本でレビュー済み
レビューアーは専門家でも研究者でもありませんので、一般読者の視点ということを先ずおことわりします。著者を存じ上げず、悪源太やスサノオノミコト系、またはローレンツの「攻撃 悪の自然誌」系展開かと勝手に想像していましたが、いきなり「恩讐の彼方」「大菩薩峠」の展開には不意をつかれました。因果応報、宗教観、歴史、時代背景を通じて日本人の悪行の概念をまず述べています。この展開はなかなか興味深い。次にオウム教団その他の最近の犯罪の心理にも言及。当然次は親鸞だなということで中段の展開。専門的でレビューアーには少しきつくなってきた、ここで一旦止めるか、と思うタイミングで識者、小説家等との対談に入ります。実体験など含みここからわかりやすく面白い。それを通じて日本(著者の言葉を借りると感じる宗教)と欧米その他(ロジックに基づく絶対一神教型)の基本的考え方の差異等へと少し内容がかわってきます。この部分は理解しやすい。この流れを念頭において再読しても良いかなと思いました。文中に「蠅の王」が実際の実験にヒントを得たものであること(知りませんでした)、また人間、特に子供は本来悪との欧州的認識があることなど言及あり。自然状態ではない状況におかれた動物が異常行動を呈するのはやむを得ず、それを称して元々の性癖といわれても話が逆ではと気になりました。(ホールの「隠れた次元」などに出ています)
2014年4月28日に日本でレビュー済み
まず歎異抄の話かな?と想像できます。勿論、親鸞についても語られますが、冒頭でまず登場するのは、菊池寛の「恩讐の彼方に」と「
ある抗議書」の二つ。恥ずかしながら私は、後者についてはまったく知りませんでした。そして、次に登場するのが、大佛次郎の「大菩薩峠」
。これらの三つの小説を対比させながら、(八代亜紀の舟歌も登場)いつしか、善悪二元論、日本人の宗教観、人間観、世界観に話は進ん
でいきます。
かなり難しい内容にもかかわらず、その文章は明解でとてもわかりやすい。特に、日本人の持つ「明るい無常観」という下りは、すんなり納得できました。また、日本と他の国々との比較で、「感じる宗教」と「信じる宗教」というのは、まさに的を射た表現ではないでしょうか。
本の後半は、島田裕巳、吉本隆明、平野啓一郎、3氏との対談で占められていますが、これがまた興味深い。それぞれの方々の著作を再
度、読んでみたくなりました。
ある抗議書」の二つ。恥ずかしながら私は、後者についてはまったく知りませんでした。そして、次に登場するのが、大佛次郎の「大菩薩峠」
。これらの三つの小説を対比させながら、(八代亜紀の舟歌も登場)いつしか、善悪二元論、日本人の宗教観、人間観、世界観に話は進ん
でいきます。
かなり難しい内容にもかかわらず、その文章は明解でとてもわかりやすい。特に、日本人の持つ「明るい無常観」という下りは、すんなり納得できました。また、日本と他の国々との比較で、「感じる宗教」と「信じる宗教」というのは、まさに的を射た表現ではないでしょうか。
本の後半は、島田裕巳、吉本隆明、平野啓一郎、3氏との対談で占められていますが、これがまた興味深い。それぞれの方々の著作を再
度、読んでみたくなりました。