『忘れられた花園』が気に入ったので、値段に抵抗はあったものの読んでみました。
色々な評価をされている方がいますが、私には最近読んだ中でも、ダントツに心に響く物語でした。
現代を生きる人が家族の過去の謎と解いていくというパターンは同じでも、
今度の作品には別の味わいがありますし、全く別のストーリーとして楽しめます。
ロマンス色も強く、それだけに人物それぞれの気持ちが伝わってきて、切なさを強く感じました。
謎解きというより、苦しい中で必死で生きた人々の生き様を知ることがメインなのかな。
今回は特に、途中まで信じていたものが後でひっくり返り、
人によって見えるものは同じではないということを実感。
他の小説などでも使われる手法にすっかり騙されてしまいましたが、
それまで書かれていたのはこういうことだったのか、と感心。
ほんのわずか違っていたら絶望的な物語になりそうなのに、
希望が持てる話になっていたので救われました。
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秘密 下 単行本 – 2013/12/22
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購入オプションとあわせ買い
ある殺人事件の謎は、第二次大戦下と現在のロンドン、そしてのどかな田舎町に隠されていた。『忘れられた花園』に並ぶ傑作。オーストラリアABIA賞年間最優秀賞受賞!
- 本の長さ332ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2013/12/22
- ISBN-104488010091
- ISBN-13978-4488010096
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2013/12/22)
- 発売日 : 2013/12/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 332ページ
- ISBN-10 : 4488010091
- ISBN-13 : 978-4488010096
- Amazon 売れ筋ランキング: - 889,442位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,037位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
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2018年6月9日に日本でレビュー済み
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2022年1月18日に日本でレビュー済み
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最初は少しなんでもない物語が流れて
行くけど最後の数ページ
殆ど予想できませんでした
行くけど最後の数ページ
殆ど予想できませんでした
2014年2月12日に日本でレビュー済み
1961年夏、英国サフォークで暮らす16歳の少女ローレルは、突然現れた見知らぬ男を母ドロシーが刺し殺す場面を目撃してしまう。抱えていた幼い息子に男が手をかけようとしたから、と主張する母。事件は正当防衛として処理され、死んだ男も当時近在の人々を不安に陥れていた変質者と判断された。
それから半世紀。いまやイギリスを代表する性格俳優となったローレルは、余命いくばくもない老母のため故郷へ戻ってくる。そして思い出す。あのとき死んだ男は母をドロシーと名前で呼びかけていたことを。母と男は顔見知りだったのでは? それならば、母が男を刺した本当の理由とは…?
『 忘れられた花園 』のケイト・モートン、待望の新刊です。翻訳を待った甲斐がありました。『忘れられた花園』を上回る展開が読者である私を問答無用の力で牽引し続けました。ページを繰るのももどかしい書とはまさにこのことをいうのでしょう。
異なる時代と空間を交互に描きながら、薄皮を徐々にはぎとっていくかのように真相へとたどりつく物語構成。それは前回の『忘れられた花園』を踏襲したものです。ですが、前作以上に時代が現在に近いせいか、真相解明の途上でインターネットの検索作業が登場するなど、物語はより身近な印象を与えます。
実は私は、母ドロシーの抱えていた<秘密>がどんなものであるか、下巻に入ったあたりでおおよそ予想がつきました。類似の<秘密>を抱えた小説は決して珍しくないからです。
ですが、そのことが私の読書の興を削ぐことは一切ありませんでした。確かにこの小説はミステリーの部類に分けられるものでしょうし、東京創元社というミステリーの老舗出版社から出ていることもあって、謎解きの醍醐味を味わいたいという読者が数多く手にすることでしょう。とはいえ、謎が明らかになった後に、この上下巻あわせて600頁を超える大部の物語で、女性たちの抱えた悲しい歴史を思い返し、こぶしを握り、奥歯をかみしめる思いを抱くことこそが、この小説が与えてくれる真の醍醐味だと思うのです。
そして決して忘れてはならないのは、前回に続いてほれぼれするような日本語でこの物語を届けてくれた訳者・青木純子氏の存在です。
『忘れられた花園』のレビューで私は、青木氏がsurvivorという単語にあてた「へこたれない子」という訳語に強く眼を惹かれました。そして今回、同じsurvivorに氏は「頑張り屋さん」(上巻56頁および同176頁)という言葉を当てています。そう、このように日本語ではなかなか決まりの訳語を見出しづらいsurvivorこそが、前回と今回の小説の肝の部分なのです。登場する女性たちがいかに過酷な時代と社会をsurvive、つまり<へこたれることなくがんばって生き抜いた>か、そのことを思い切り味わい、登場人物たちとともに歩む小説、それがケイト・モートンの作品なのです。
大変見事な小説でした。
*訳者をほめておきながらこう書き添えるのも気がひけますが、上巻の169頁に若い娘が「whatever」と書かれたTシャツを着ているという場面の翻訳だけが気になりました。青木氏はこのTシャツの文字を<なんなりと>と訳していますが、現代の若者が使う「whatever」は<別にぃ><どうでもいいけどぉ>という、ちょっと世の中をなめた感じのニュアンスがあり、大人が顔をしかめる言葉として知られているものだと思います。ですからあたかも執事が主人に申し上げるような<なんなりと>という訳語はふさわしくないと感じました。
それから半世紀。いまやイギリスを代表する性格俳優となったローレルは、余命いくばくもない老母のため故郷へ戻ってくる。そして思い出す。あのとき死んだ男は母をドロシーと名前で呼びかけていたことを。母と男は顔見知りだったのでは? それならば、母が男を刺した本当の理由とは…?
『 忘れられた花園 』のケイト・モートン、待望の新刊です。翻訳を待った甲斐がありました。『忘れられた花園』を上回る展開が読者である私を問答無用の力で牽引し続けました。ページを繰るのももどかしい書とはまさにこのことをいうのでしょう。
異なる時代と空間を交互に描きながら、薄皮を徐々にはぎとっていくかのように真相へとたどりつく物語構成。それは前回の『忘れられた花園』を踏襲したものです。ですが、前作以上に時代が現在に近いせいか、真相解明の途上でインターネットの検索作業が登場するなど、物語はより身近な印象を与えます。
実は私は、母ドロシーの抱えていた<秘密>がどんなものであるか、下巻に入ったあたりでおおよそ予想がつきました。類似の<秘密>を抱えた小説は決して珍しくないからです。
ですが、そのことが私の読書の興を削ぐことは一切ありませんでした。確かにこの小説はミステリーの部類に分けられるものでしょうし、東京創元社というミステリーの老舗出版社から出ていることもあって、謎解きの醍醐味を味わいたいという読者が数多く手にすることでしょう。とはいえ、謎が明らかになった後に、この上下巻あわせて600頁を超える大部の物語で、女性たちの抱えた悲しい歴史を思い返し、こぶしを握り、奥歯をかみしめる思いを抱くことこそが、この小説が与えてくれる真の醍醐味だと思うのです。
そして決して忘れてはならないのは、前回に続いてほれぼれするような日本語でこの物語を届けてくれた訳者・青木純子氏の存在です。
『忘れられた花園』のレビューで私は、青木氏がsurvivorという単語にあてた「へこたれない子」という訳語に強く眼を惹かれました。そして今回、同じsurvivorに氏は「頑張り屋さん」(上巻56頁および同176頁)という言葉を当てています。そう、このように日本語ではなかなか決まりの訳語を見出しづらいsurvivorこそが、前回と今回の小説の肝の部分なのです。登場する女性たちがいかに過酷な時代と社会をsurvive、つまり<へこたれることなくがんばって生き抜いた>か、そのことを思い切り味わい、登場人物たちとともに歩む小説、それがケイト・モートンの作品なのです。
大変見事な小説でした。
*訳者をほめておきながらこう書き添えるのも気がひけますが、上巻の169頁に若い娘が「whatever」と書かれたTシャツを着ているという場面の翻訳だけが気になりました。青木氏はこのTシャツの文字を<なんなりと>と訳していますが、現代の若者が使う「whatever」は<別にぃ><どうでもいいけどぉ>という、ちょっと世の中をなめた感じのニュアンスがあり、大人が顔をしかめる言葉として知られているものだと思います。ですからあたかも執事が主人に申し上げるような<なんなりと>という訳語はふさわしくないと感じました。