凝ったつもりが空回り、というのが一番適切な表現でしょうか。
例えば、普段目にしないような難しい言葉を使って凝った文章にしたかったのかもしれませんが、普通の文章に難しい単語をちりばめただけなので、一生懸命、類義語辞典を参照しながら書いたのか?という感じです。
本文にはありませんが、例えば、「トイレに行ってくるといって席を立った」という文章を「雪隠に行くといって席を立った」と書き換えたからって、格調高くなったいうのは難しいのと同じです。
やたらと捻りすぎてそもそも何がこの小説内の謎なのかもはっきりしないストーリー、容易に予想がつく語りの仕掛けなど、ミステリとしての作りもいまひとつでした。
一番うまくできているのは、宣伝で使われた煽り文句でした。
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騙し絵の館 (創元クライム・クラブ) 単行本 – 2007/3/1
倉阪 鬼一郎
(著)
- 本の長さ279ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104488012248
- ISBN-13978-4488012243
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 279ページ
- ISBN-10 : 4488012248
- ISBN-13 : 978-4488012243
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,836,134位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 319,927位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年1月28日、三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。三重県立上野高校、早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。
在学中に幻想文学会に参加、1987年、短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は230冊を超える。俳句、短歌、散文詩の短詩型文学、翻訳、油絵、作曲なども手がける。
[受賞歴]第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫書き下ろしシリーズ賞(2021年)。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月8日に日本でレビュー済み
面倒くさ。と思う事しきり。
リリカルなラビリンスに誘われたい人にはいいかも知れないが、「思わせぶってないではっきり言いなさい!はっきり!」と言いたくなった感じ。
ほのめかしから現実に変わるトコでいきなり「リリカルラビリンス」が、「4畳半和室、畳ケバ立ってます」的生活臭に満ちちゃった感じも好みじゃない。
リリカルなラビリンスに誘われたい人にはいいかも知れないが、「思わせぶってないではっきり言いなさい!はっきり!」と言いたくなった感じ。
ほのめかしから現実に変わるトコでいきなり「リリカルラビリンス」が、「4畳半和室、畳ケバ立ってます」的生活臭に満ちちゃった感じも好みじゃない。
2007年6月30日に日本でレビュー済み
猟奇的な事件の経過が描かれ、作家・金原が犯人の「額縁の中の男」の正体を
暴くために、謎めいた館の周囲を探っていき、犯人を告発することよりも、
いわくありげなお嬢様と執事、金原の秘密の謎解きが少しずつ明かされて行くのが
この作品の本題になっているようである。
つまり、幻想的な舞台の内で巧みにぼかされた表現による伏線に騙され、
最後に金原の秘密が判るのが面白いと思えれば、楽しめる作品である。
一方、猟奇殺人の結末の方に関心を抱いてしまうと、少々物足りない。
特に、はっきり書かれていないために、登場人物の関係などが良く判らず、
犯人も唐突に登場してきたような印象が否めないし、猟奇殺人としても
犯行動機や犯人像などもありきたりで単に残酷だとしか思えない点が、
私には残念に思えた。
暴くために、謎めいた館の周囲を探っていき、犯人を告発することよりも、
いわくありげなお嬢様と執事、金原の秘密の謎解きが少しずつ明かされて行くのが
この作品の本題になっているようである。
つまり、幻想的な舞台の内で巧みにぼかされた表現による伏線に騙され、
最後に金原の秘密が判るのが面白いと思えれば、楽しめる作品である。
一方、猟奇殺人の結末の方に関心を抱いてしまうと、少々物足りない。
特に、はっきり書かれていないために、登場人物の関係などが良く判らず、
犯人も唐突に登場してきたような印象が否めないし、猟奇殺人としても
犯行動機や犯人像などもありきたりで単に残酷だとしか思えない点が、
私には残念に思えた。
2009年10月4日に日本でレビュー済み
これはやはりミステリーなのでしょうか?
何かモノローグの断片を読まされているような。ちょっとミステリーとしてはズルいかなと。
連続犯は何か突然いきなり現れ、おまけにわかった時には既に逮捕!今まで正直かなりのミステリーを読み漁りましたが、こんな唖然とした作品はなかった。
それに人物が描かれてなかったですね。生きている魅力的な存在が一人もいなかった。独り善がりの比喩的な表現も多すぎて…。作者の意図が良く分からなかったです。私の理解力の無さ?結末は殆ど半ばでわかってしまいましたし。連続犯意外は。
再読は…したいと思わないです。本当に面白いものなら例えストーリーがわかっていても読みたいものですけど…。何か読んでいて疲れたミステリーって久しぶり…。
説明の多すぎる作品も結構ウンザリですが、無さすぎるのもミステリーとしてはどうなんでしょうね。本当に面白いと思ったのは最後の最後だけでした。星3つはその最後だけに付けました。
何かモノローグの断片を読まされているような。ちょっとミステリーとしてはズルいかなと。
連続犯は何か突然いきなり現れ、おまけにわかった時には既に逮捕!今まで正直かなりのミステリーを読み漁りましたが、こんな唖然とした作品はなかった。
それに人物が描かれてなかったですね。生きている魅力的な存在が一人もいなかった。独り善がりの比喩的な表現も多すぎて…。作者の意図が良く分からなかったです。私の理解力の無さ?結末は殆ど半ばでわかってしまいましたし。連続犯意外は。
再読は…したいと思わないです。本当に面白いものなら例えストーリーがわかっていても読みたいものですけど…。何か読んでいて疲れたミステリーって久しぶり…。
説明の多すぎる作品も結構ウンザリですが、無さすぎるのもミステリーとしてはどうなんでしょうね。本当に面白いと思ったのは最後の最後だけでした。星3つはその最後だけに付けました。