私は、前作「ルピナス探偵団の当惑」で登場人物4人(わけありお姉ちゃんも康午さんも好き)に恋してしまった。この作品は待ちわびていた続編だ。
主な登場人物は4人。同じ高校の同級生。前作を終えて、次作を楽しみに待っていたのだが、最初から思いもしなかった残酷な展開となり動揺した。
作者に言いたい!!もっともっと、この4人で高校時代の話を書いてほしかった!お願いだから書いてほしい!!
「ルピナス探偵団」というものの、血なまぐさい事件を颯爽と解決するような話ではない。作者がミステリーと思って書いているかも疑問だ。もちろん事件も起きるし、彼らなりの解決もある。しかし一般的なミステリー作品とは別のカテゴリーに入るのかもしれない。
おしゃれな会話、センスの良いユーモア。素敵な友情。そしてゆるいようで志の高さを感じるとても魅力的な若者たち。
最後は涙が溢れたが、どうかこれが最後になりませんようにと祈るばかりです。

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ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ) 単行本 – 2007/12/1
津原 泰水
(著)
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2007/12/1
- ISBN-104488012256
- ISBN-13978-4488012250
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2007/12/1)
- 発売日 : 2007/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 246ページ
- ISBN-10 : 4488012256
- ISBN-13 : 978-4488012250
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,560,373位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 253,989位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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津原泰水(津原やすみ)
TSUHARA Yasumi
■1964年、広島市生まれ。広島県立広島観音高等学校、青山学院大学国際政治経済学部卒。
■1989年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。
■1997年より現名義にて幅広いジャンルを網羅する執筆活動をおこなう。
■2006年発表の自伝的青春小説『ブラバン』がベストセラーとなる。
■2012年、短篇集『11』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。
■2014年、短篇「五色の舟」がS-Fマガジン “オールタイム・ベストSF” 国内短編部門1位に選出される。同年、マンガ化されていた同作(漫画:近藤ようこ)が第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
きちゃったんだろう」親友の死。25歳でも 時は流れるという、もう戻れない。当たり前ですが、やはり身近な人の死は そんな風に思います。誰しも思います。
切ない始まりでしたが 、第1作よりはかなり楽しく読めました。やはり1作目では、あまり活躍する場面がない 摩耶が 本作では 活躍しますよ〜♪ 切なかった分 楽しくもありました(^^) ラストのお話しは本当に、やば、目頭熱い、、(笑)摩耶から始まった 本作なのでね 。そしてラストのお話しはね ルピナス学園はキリスト教です。生徒である探偵団は、クリスチャンではないでしょう。シスター達はクリスチャンですね もちろん。宗教の戒律に従って生きるのは ある意味 、俗世で生きるより 狭い世界であり 悩み苦しむことから 逃げの場にもなりがちかと思います。だからこその事件でした。
1作目では すごいキャラで登場していた彩子のお姉さんである刑事の不二子の出番は少なくなり それが逆に探偵団の、その後から 時を遡っていく4話がより その後の探偵団を 意識しました。本格推理を求める方には 突っ込み所が かなりあるでしょうし、その前に読まないか(笑)
私な最近 本格推理を求めてないので たのしかったです。
切ない始まりでしたが 、第1作よりはかなり楽しく読めました。やはり1作目では、あまり活躍する場面がない 摩耶が 本作では 活躍しますよ〜♪ 切なかった分 楽しくもありました(^^) ラストのお話しは本当に、やば、目頭熱い、、(笑)摩耶から始まった 本作なのでね 。そしてラストのお話しはね ルピナス学園はキリスト教です。生徒である探偵団は、クリスチャンではないでしょう。シスター達はクリスチャンですね もちろん。宗教の戒律に従って生きるのは ある意味 、俗世で生きるより 狭い世界であり 悩み苦しむことから 逃げの場にもなりがちかと思います。だからこその事件でした。
1作目では すごいキャラで登場していた彩子のお姉さんである刑事の不二子の出番は少なくなり それが逆に探偵団の、その後から 時を遡っていく4話がより その後の探偵団を 意識しました。本格推理を求める方には 突っ込み所が かなりあるでしょうし、その前に読まないか(笑)
私な最近 本格推理を求めてないので たのしかったです。
2014年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
送料を入れても通常古本屋で購入するより安くて、本も美品でした。梱包も丁寧で発送もはやく、とても満足しています。
2010年10月2日に日本でレビュー済み
『ルピナス探偵団の当惑』の続編。
しかし、前作から読んできたひとにとっては、かなりショッキングな内容だと思う。少なくとも、同じノリで読むことは出来ない。全編を通して残酷で暗い話だ。
やはり、少女小説家時代の作品とは違うということだろう。
物語としては、それなりに面白い。家族というものの持つ重さ、ゆがみ、すくわれなさなんかが巧みに描き出されている。
ミステリとしてはいまいち。驚き、カタストロフィ、納得といった感想は持ちにくい内容ばかりであった。脱力系というか、牽強付会というか。
しかし、前作から読んできたひとにとっては、かなりショッキングな内容だと思う。少なくとも、同じノリで読むことは出来ない。全編を通して残酷で暗い話だ。
やはり、少女小説家時代の作品とは違うということだろう。
物語としては、それなりに面白い。家族というものの持つ重さ、ゆがみ、すくわれなさなんかが巧みに描き出されている。
ミステリとしてはいまいち。驚き、カタストロフィ、納得といった感想は持ちにくい内容ばかりであった。脱力系というか、牽強付会というか。
2008年4月2日に日本でレビュー済み
『ルピナス探偵団の当惑』
の後日譚にあたる連作集。
収録された四つの短篇は、時を遡行する順に配列される
というたくらみに満ちた構成がなされています。
◆第一話「百合の木陰」
のっけから、主要人物の死というショッキングな幕開けの本作。
その人物が死の直前にした不可解な行動の真意を探っていきます。
論理的思考よりも、死んだ人物の人間性に即した推測のほうが
真実を言い当てるという所に彼女達の結びつきの深さを感じます。
また、本書全体が死んだ人物の人間像を確立
させていく営みでもあることにも気づかされます。
◆第二話「犬には歓迎されざる」
彩子の大学生時代の話。
ディレッタントが抱く特異な動機を
彩子は直感で言い当ててしまいます。
このように本シリーズは、論理的思考をする探偵役を補完
する形で他の人物が配置されているところが実に秀逸です。
◆第三話「初めての密室」
彩子がはじめて解決した事件に、
隠された真相があったことが判明する話。
犯人の歪んだ心理と哀しい境遇に同情
しながらも、毅然とした態度で突き放す摩耶。
これまでの話では窺えなかった彼女の本音が描かれます。
◆第四話「慈悲の花園」
高校の卒業式を舞台とした感動のフィナーレ。
冒頭の喪失感があるからこそ、
際立つ四人の「永遠」の誓い。
どれだけ時が移ろっても、決して色褪せ
ないものがあることに胸をつかれます。
収録された四つの短篇は、時を遡行する順に配列される
というたくらみに満ちた構成がなされています。
◆第一話「百合の木陰」
のっけから、主要人物の死というショッキングな幕開けの本作。
その人物が死の直前にした不可解な行動の真意を探っていきます。
論理的思考よりも、死んだ人物の人間性に即した推測のほうが
真実を言い当てるという所に彼女達の結びつきの深さを感じます。
また、本書全体が死んだ人物の人間像を確立
させていく営みでもあることにも気づかされます。
◆第二話「犬には歓迎されざる」
彩子の大学生時代の話。
ディレッタントが抱く特異な動機を
彩子は直感で言い当ててしまいます。
このように本シリーズは、論理的思考をする探偵役を補完
する形で他の人物が配置されているところが実に秀逸です。
◆第三話「初めての密室」
彩子がはじめて解決した事件に、
隠された真相があったことが判明する話。
犯人の歪んだ心理と哀しい境遇に同情
しながらも、毅然とした態度で突き放す摩耶。
これまでの話では窺えなかった彼女の本音が描かれます。
◆第四話「慈悲の花園」
高校の卒業式を舞台とした感動のフィナーレ。
冒頭の喪失感があるからこそ、
際立つ四人の「永遠」の誓い。
どれだけ時が移ろっても、決して色褪せ
ないものがあることに胸をつかれます。
2013年4月27日に日本でレビュー済み
「ルピナス探偵団の当惑」の続編で、四篇からなる連作短編ミステリ集。内容は一応は独立しているがぜひ前作から読んでいただきたい。また、できれば帯や扉の内容紹介文は目に入れないで本編を読んで欲しい。
前作から時間が経過し主人公たち四人は今や別々の道を歩んでおり、ある種ゆりかごに守られていたような前作の高校時代とは変わってそれなりの挫折や苦労もあったようだ。しかし安心してほしい、四人の友情は健在です。環境こそ変われどみんなの本質は、私の大好きな四人のままだ。また、前作で存在だけがほのめかされた事件の内容が明らかになったり、脇役の気になるその後に触れられているのも嬉しい。
構成としては最初の一話が一番"現在"側で、話数に従って時が遡り、第四話が前作の比較的直後になっている。この構成が非常にうまい。ちょっと変わった時系列の趣向というだけではもちろんなく、連作短編集として非常に有機的に機能しており、ある話で明かされる人物の内情やほのめかされた事項が、別な後の話で掘り下げられるというように物語の力がぐんぐん深まる仕掛けになっている。今作は全体に切なさや友情の温かさのような抒情的な基調があるのだが、それらさまざまな感情が四話を通して静かに積み重なっていき(時間軸を遡っているのにも関わらず、である)、感動的なラストシーンを迎える。このラストは本当に素晴らしくて、平たく言ってしまえば、感動してボロ泣きでした。私はこの四人が本当に大好きだ。傑作です。
前作から時間が経過し主人公たち四人は今や別々の道を歩んでおり、ある種ゆりかごに守られていたような前作の高校時代とは変わってそれなりの挫折や苦労もあったようだ。しかし安心してほしい、四人の友情は健在です。環境こそ変われどみんなの本質は、私の大好きな四人のままだ。また、前作で存在だけがほのめかされた事件の内容が明らかになったり、脇役の気になるその後に触れられているのも嬉しい。
構成としては最初の一話が一番"現在"側で、話数に従って時が遡り、第四話が前作の比較的直後になっている。この構成が非常にうまい。ちょっと変わった時系列の趣向というだけではもちろんなく、連作短編集として非常に有機的に機能しており、ある話で明かされる人物の内情やほのめかされた事項が、別な後の話で掘り下げられるというように物語の力がぐんぐん深まる仕掛けになっている。今作は全体に切なさや友情の温かさのような抒情的な基調があるのだが、それらさまざまな感情が四話を通して静かに積み重なっていき(時間軸を遡っているのにも関わらず、である)、感動的なラストシーンを迎える。このラストは本当に素晴らしくて、平たく言ってしまえば、感動してボロ泣きでした。私はこの四人が本当に大好きだ。傑作です。
2012年12月18日に日本でレビュー済み
この「憂愁」にはとても惹かれました。あっと言う間に読み終えて、読み終わるのが寂しくてしょうがなかった。
キャラは漫画的だし
悪ノリともとれるドタバタもちゃんとあるのに
何故全体を通してこんなに静かで美しい短編集なんだろう。
冒頭で主要人物がいきなり消えてるから感傷的に読んでしまうのか?文章や会話の妙か?
ともかく満足しました。読んでいる間とても幸せだった。
キャラは漫画的だし
悪ノリともとれるドタバタもちゃんとあるのに
何故全体を通してこんなに静かで美しい短編集なんだろう。
冒頭で主要人物がいきなり消えてるから感傷的に読んでしまうのか?文章や会話の妙か?
ともかく満足しました。読んでいる間とても幸せだった。