「三人目の幽霊」に次ぐ落語シリーズ。
前作は短編集でしたが、
今回は嵐のせいで孤立した山奥の集落が舞台の長編でした。
(著者初らしい)
舞台となる旅館の間取り図もあり、登場人物一覧もあり、
次々に死体が見つかり、薄味の横溝正史風味でした。
購入前にストーリーを確認していなかったので、
扉に書かれた概略を読んでいて驚きました。
横書きで書かれている文章は日本語なのに
読点(、)ではなく、カンマ(,)でした。
出版元が東京創元社だったので、そうなってしまうのでしょうか。
本編にはまったく関係ありませんが。
解説は力み過ぎて読み疲れました。
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七度狐 (創元クライム・クラブ) 単行本 – 2003/7/1
大倉 崇裕
(著)
落語誌編集生活二年目、春華亭古秋一門会を取材するため僻村に赴いた間宮緑。折からの豪雨に鎖され陸の孤島と化した村に見立て殺人が続発する。牧編集長が推理する真相とは? 著者初長編の書き下ろし本格ミステリ。
*第4位「2004 本格ミステリ・ベスト10」/国内本格ミステリランキング
*第4位「2004 本格ミステリ・ベスト10」/国内本格ミステリランキング
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2003/7/1
- ISBN-104488012922
- ISBN-13978-4488012922
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
名跡継承を巡って開かれる落語一門会の取材に、僻村を訪れた間宮緑。折からの豪雨で孤立した村に見立て殺人が突発、頼みの牧編集長が到着できない状況下で第二の事件が…。
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2003/7/1)
- 発売日 : 2003/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 269ページ
- ISBN-10 : 4488012922
- ISBN-13 : 978-4488012922
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,171,759位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 294,184位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年6月20日に日本でレビュー済み
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個人的にも好きな作家だが、本格的な長編推理小説として、推薦できると思う。
2014年5月6日に日本でレビュー済み
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大倉作品の中で,
残酷さNo.1
読んでいて,ついていけない自分がいました。
大倉さん,さようなら(二度と彼の作品を
読まないでしょう)
残酷さNo.1
読んでいて,ついていけない自分がいました。
大倉さん,さようなら(二度と彼の作品を
読まないでしょう)
2021年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白かったです、一気に読了しました。最後まで結末がわからないオーソドックスなミステリーで、散りばめられた過去からの伏線も最後に回収されました。月桂冠大倉社長の新聞での書評でこの本を知りました(作者とは従兄弟同士との事です)。短編が多い作者のようですが、このような仕掛けのある長編を発表して貰えればと個人的には思います。
2003年8月31日に日本でレビュー済み
傑作短編集『三人目の幽霊』の続編にして、待望の長編作品。非現実的な舞台設定やメタ推理などの過度な<実験作>が跋扈する中、あくまで古風な「ものがたり」にこだわり、『獄門島』を彷彿とさせる昔ながらの、しかし新鮮なミステリを書き上げた著者に、心からの敬意と感謝を表したい。
2010年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学卒業後、希望の出版社に就職できたものの、今まで無縁だった落語に関する専門誌「季刊落語」編集部に配属され、毎日が修行に明け暮れることになった間宮緑。突然、上司の牧に春華亭古秋一門会の取材を命ぜられ、静岡の杵槌村に向かう。とてもとても辺鄙な村だ。その1軒どうにか残った宿で、名人古秋とその息子の落語家3人の一門会が行われ、雑音に惑わされることなく、跡取りを決めるのだという。宿で行なわれている稽古の緊張感は半端ではない。ところが、会の開始直前、村は豪雨に襲われて文字通りの陸の孤島と化してしまう。そして、雨の中、1人目の惨殺死体が発見される。村の駐在は頼りないことこの上なく、緑はどうにか通じる電話で牧に事情を説明して指示を仰ぐのだが、そんな中、2人目の犠牲者がでて、これは見立て殺人ではないか?と、緑たちは恐怖に震える。犯人は?
そして
作者のデビュー作「三人目の幽霊」は、緑と牧が、寄席でおきた不思議な出来事や、生活に密接した事件を解き明かしていく、どちらかといえば楽しいミステリー短編集でしたが、本作品は、何人も惨殺される本格ミステリーとなっています。横溝作品をも髣髴とさせるシーンもあり、また落語がきちんとキーになっていて、非常に満足できました。
私は落語に詳しくなく、落語についての知識がないのが非常に悔やまれますが、知識がなくても十分楽しめる推理小説だと思います。変な言い方になりますが、本格推理小説には、文脈の流れを断ち切るように突然辞書にもでてこないような難解な単語が使われていたりして、時に日本語のぎこちなさを感じるものが多いのですが、作者の日本語はとてもスムーズに流れ、とても読み易いです。
そして
作者のデビュー作「三人目の幽霊」は、緑と牧が、寄席でおきた不思議な出来事や、生活に密接した事件を解き明かしていく、どちらかといえば楽しいミステリー短編集でしたが、本作品は、何人も惨殺される本格ミステリーとなっています。横溝作品をも髣髴とさせるシーンもあり、また落語がきちんとキーになっていて、非常に満足できました。
私は落語に詳しくなく、落語についての知識がないのが非常に悔やまれますが、知識がなくても十分楽しめる推理小説だと思います。変な言い方になりますが、本格推理小説には、文脈の流れを断ち切るように突然辞書にもでてこないような難解な単語が使われていたりして、時に日本語のぎこちなさを感じるものが多いのですが、作者の日本語はとてもスムーズに流れ、とても読み易いです。
2011年1月9日に日本でレビュー済み
2003年に出た単行本の文庫化。
落語シリーズの第2弾となる長編ミステリである。
今回のモチーフはタイトルのとおり「七度狐」。これを見立て殺人にしていくのだが、ストーリー構成やトリックと緊密に絡み合った「謎」となっており、最後まで楽しめる一冊であった。
もうひとつポイントとなっているのは、落語という「芸」にかける執念である。登場する落語家たちがみな異常なほどで、ここまでやるかという感じ。
落語好きにはもちろん、良く知らないというひとにも楽しめる佳篇と思う。
落語シリーズの第2弾となる長編ミステリである。
今回のモチーフはタイトルのとおり「七度狐」。これを見立て殺人にしていくのだが、ストーリー構成やトリックと緊密に絡み合った「謎」となっており、最後まで楽しめる一冊であった。
もうひとつポイントとなっているのは、落語という「芸」にかける執念である。登場する落語家たちがみな異常なほどで、ここまでやるかという感じ。
落語好きにはもちろん、良く知らないというひとにも楽しめる佳篇と思う。
2014年7月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
犯人くさい人間がそのまま犯人。
シチュエーションイが不自然だし、後味が悪い。
おどろおどろしく落語のもつ世界観と合っていないような...。
シチュエーションイが不自然だし、後味が悪い。
おどろおどろしく落語のもつ世界観と合っていないような...。