2人の著者のイタリア旅行体験が、カラフルなイラストを添えて語られています。
ただこれは初版が1997年なので、実際の旅はもっと前。ホテルの料金や電話番号、食事の値段まで細かく記載されていますが、残念ながら2023年現在ではあまり役立ちそうにありません。
紀行文と言うか旅行記と思って読むのが良いと思います。
内容も、芸術に関する感想に、美術系の著者らしい感性がうかがえます。
ただ、気になった点がありますので以下に挙げます。
まず、金額がすべてL(リラ)で書かれ、当時のレートが不明な事。
銀行での体験を書いたページに「1万リラ(千円くらい)」とあるので、おそらくその位とは思いますが、ここは読み手に対して不親切では?と感じました。
もうひとつ、やけにイタリア「上げ」、日本「下げ」をしている点です。
ハンディキャッパー用のポストをとりあげ「日本より進んでいる。日本も見習うべき」とコメントするのは序の口で、階段に設置された車いす用のリフトに対し「こんな事に感心するのは福祉後進国日本の民ゆえだろうな」などと書いています。
また街中に設けられたゴミ箱にゴミを捨てる人を見て「空缶を平気でポイ捨てする日本人との大きな違いだろう」とコメントするのです。
まあ確かに四半世紀過去の日本は今ほど街はきれいではなかったでしょうけど、そこまで言うほどだったでしょうか?そしてイタリアは全国民がポイ捨てしないのでしょうか?せめて比較して検討するくらいのことはしても良いのでは?と思います。
イタリア上げについては「イタリアはこわくない。ジプシーの幼女に財布を盗まれかけたり、釣銭をごまかされたり、押し売りにしつこく言い寄られたりしたけど」こわくないと。
さらにひったくりにあった経験を書いたページでは「1カ月滞在してたった1回」とイタリアを擁護します。いや、そこは違うでしょ。じゃああなた日本で何十年も生活して、ひったくりに何回遭ったの?
1カ月に2回以上、ずっとひったくりを経験していないと、イタリアを擁護することはできないのでは?
私個人の経験を挙げますと、日本で半世紀以上生活してて、ひったくりに遭った経験はゼロです。
なのにたった1カ月滞在しただけで1回経験してしまうなんて、やっぱりイタリアは怖いでしょう。
そこはイタリアを擁護するのではなく「日本とは違う、こういう怖いところがあるので皆気をつけようね」とするべきではなかったでしょうか。
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すっごくイタリア (新ヨーロッパ・イラスト紀行 1) 単行本 – 1997/4/1
〈おとぎの国見聞録〉三部作から想も新たに、相も変わらぬ名コンビの貧乏旅行記がスタート。描いて撮って、食べて笑って、訊いてあわててどこまでも二人の珍道中は続きます。密度も楽しさも倍増の新シリーズ第一弾!
- 本の長さ125ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日1997/4/1
- ISBN-104488014135
- ISBN-13978-4488014131
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
大好評のメルヘン三部作に続く新シリーズ第一弾は、迷コンビによるイタリア貧乏旅行。ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ベネツィア、ナポリ、そして沢山のいなか町。イラスト数百点に写真も満載の楽しい本。
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (1997/4/1)
- 発売日 : 1997/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 125ページ
- ISBN-10 : 4488014135
- ISBN-13 : 978-4488014131
- Amazon 売れ筋ランキング: - 942,948位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年11月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者のイラストや手書きの文字で、
ふたりの旅がつづられています。
自分にとっては、旅に出たい!と思ったとき、
その気にさせてくれるし、心温まる、笑えるエピソードも満載で
現実逃避(海外旅行に行った気分)させてくれる本です。
ただ、高級ホテルに泊まったりとかではなく
著者曰く、あくまで貧乏旅行。
それゆえの人との出会いや、経験、街歩きの醍醐味など
とても感性豊かにつづられていて、とにかくこの場所に行きたいなーと思わされました。
ガイドブックとしてというよりも
「ここ素敵なんだ」「こんなところがあるんだ」「旅って楽しい」
そんなことを感じさせてくれる本だと思います。
ふたりの旅がつづられています。
自分にとっては、旅に出たい!と思ったとき、
その気にさせてくれるし、心温まる、笑えるエピソードも満載で
現実逃避(海外旅行に行った気分)させてくれる本です。
ただ、高級ホテルに泊まったりとかではなく
著者曰く、あくまで貧乏旅行。
それゆえの人との出会いや、経験、街歩きの醍醐味など
とても感性豊かにつづられていて、とにかくこの場所に行きたいなーと思わされました。
ガイドブックとしてというよりも
「ここ素敵なんだ」「こんなところがあるんだ」「旅って楽しい」
そんなことを感じさせてくれる本だと思います。
2006年12月15日に日本でレビュー済み
この本はどちらかというと個人でイタリアに行く人に薦めます。
絵も素晴らしいし読みやすいが情報はそれほど多くないと思います。
イタリアに行き前よりも行った後の方が楽しめる本です。
絵も素晴らしいし読みやすいが情報はそれほど多くないと思います。
イタリアに行き前よりも行った後の方が楽しめる本です。