かなり初期の作品ですが、その分
【本格トリック】が施されてていて
面白い。しかも話の中で十分に伏線も
生きていて、思わずニンマリしてしまう。
私は最初から、あれじゃん、あれだよね?
そうだよね。と自問自答してました。
パラグライダーが出てくる意味は
気がつきませんでしたが。
とにかく面白いのでおすすめです。
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館島 (ミステリ・フロンティア) 単行本 – 2005/5/30
東川 篤哉
(著)
- 本の長さ318ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2005/5/30
- ISBN-104488017142
- ISBN-13978-4488017149
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登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2005/5/30)
- 発売日 : 2005/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 318ページ
- ISBN-10 : 4488017142
- ISBN-13 : 978-4488017149
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,101,215位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 290,621位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
3 星
豪快なトリックも本格ミステリの醍醐味
孤島モノ。孤島の館で階段から転落死ではなく、墜落死した建築家。その一年後、館に集まった関係者の前で再び事件が起こる。コミカルなタッチで書かれているから読み易い反面、読者の選り好みが出るかな。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月10日に日本でレビュー済み
少し前に出た「仕掛島」を読むにあたり、久しぶりに読み返したのですが、やっぱり面白くて一気読みしてしまった。
最初に手にしたとき、この作者の作品は、古い映画の題名をもじったような洒落た題名という印象があったので、「館島」という素っ気ない題名から、初期の頃に書かれたコメディ路線ではない本格かと想像したのですが、中身はしっかりコメディ路線の本格。
奇想天外なトリックを軸にしながら、登場人物の行動を上手く当てはめて張られた伏線が最後に回収されていく様は見事というしかなく、なんといっても、登場人物のボケのなかにまで伏線が張られているところが全く油断ならないです。
コメディ仕立てなので、登場人物のやや誇張された性格や行動をついつい見過ごしてしまうというところを逆手に取られました。
最初に手にしたとき、この作者の作品は、古い映画の題名をもじったような洒落た題名という印象があったので、「館島」という素っ気ない題名から、初期の頃に書かれたコメディ路線ではない本格かと想像したのですが、中身はしっかりコメディ路線の本格。
奇想天外なトリックを軸にしながら、登場人物の行動を上手く当てはめて張られた伏線が最後に回収されていく様は見事というしかなく、なんといっても、登場人物のボケのなかにまで伏線が張られているところが全く油断ならないです。
コメディ仕立てなので、登場人物のやや誇張された性格や行動をついつい見過ごしてしまうというところを逆手に取られました。
2024年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネタバレあり、注意ください。
登場人物の軽いノリや会話については好き嫌いが分かれると思うが、これ自体は作者の特色でありさほど問題ではないです。
実際、謎解きはディナーのあとで、などは楽しく読めましたしね。
誰が犯人かを考えながら読むと思いますが、これは種明かしパートに入った途端に読む気が無くなりました。”黒いトランク”などの現実的にあり得るトリックではなく、ファンタジートリックなので、ミステリだと思って読むとがっかりすると思います。
問題なのはそのトリックの作り方。本格と評価するには無理がある設定で、建物を動かすのであればその構造上必ず”動く”事は現実的に考えれば建物を見れば分かります。例えば床と壁の間にわずかな隙間があるとか(隙間がない状態で壁と床を動かせば摩耗し耐久力が下がる)。建設基準法にも抵触するでしょうし。
そういった点をすべて否定して建物が動くことが最後まで分からない状態で話が進むので、あり得ない設定上のファンタジーという感想です。
登場人物の軽いノリや会話については好き嫌いが分かれると思うが、これ自体は作者の特色でありさほど問題ではないです。
実際、謎解きはディナーのあとで、などは楽しく読めましたしね。
誰が犯人かを考えながら読むと思いますが、これは種明かしパートに入った途端に読む気が無くなりました。”黒いトランク”などの現実的にあり得るトリックではなく、ファンタジートリックなので、ミステリだと思って読むとがっかりすると思います。
問題なのはそのトリックの作り方。本格と評価するには無理がある設定で、建物を動かすのであればその構造上必ず”動く”事は現実的に考えれば建物を見れば分かります。例えば床と壁の間にわずかな隙間があるとか(隙間がない状態で壁と床を動かせば摩耗し耐久力が下がる)。建設基準法にも抵触するでしょうし。
そういった点をすべて否定して建物が動くことが最後まで分からない状態で話が進むので、あり得ない設定上のファンタジーという感想です。
2017年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
面白いし、血なまぐさい殺人だけでなく、人間らしいばかばかしさを感じられる会話もあり
若い読者でも楽しめると感じました。
ライトノベルに近いかもしれません、いい意味で。
ただ、肝心のなぞ解きに関してですが、少しわかりづらさを感じました。
推理探偵「マンガ」ならば図やイラスト、日程表があり、わかりやすいのですが。
若い読者でも楽しめると感じました。
ライトノベルに近いかもしれません、いい意味で。
ただ、肝心のなぞ解きに関してですが、少しわかりづらさを感じました。
推理探偵「マンガ」ならば図やイラスト、日程表があり、わかりやすいのですが。
2008年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
久々に、大満足しました!
あえて小さな瑕を探すなら「この動機はどうなのよ!」って感じではありますが(笑)
真相が明らかになる場面では久々に快哉の声を上げました。実に良質なミステリです。
すでにアイディアは出し尽くされたと思われる館物で一体どんな新味を出してくるかと思いきや
予想以上の斬新さ、期待以上の楽しさ。いろんな事項に必然性があってとても読後感がいいです。まだまだアイディアってのはあるんだなあと感心しきりです。
活発で勝気な美人とおっとりして天然のお嬢様、ってどこかで見たなという気はしないでもないのですが(笑)楽しいので不問とします。
この軽やかな持ち味、これからもなくさないでほしいなあ。
あえて小さな瑕を探すなら「この動機はどうなのよ!」って感じではありますが(笑)
真相が明らかになる場面では久々に快哉の声を上げました。実に良質なミステリです。
すでにアイディアは出し尽くされたと思われる館物で一体どんな新味を出してくるかと思いきや
予想以上の斬新さ、期待以上の楽しさ。いろんな事項に必然性があってとても読後感がいいです。まだまだアイディアってのはあるんだなあと感心しきりです。
活発で勝気な美人とおっとりして天然のお嬢様、ってどこかで見たなという気はしないでもないのですが(笑)楽しいので不問とします。
この軽やかな持ち味、これからもなくさないでほしいなあ。
2012年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんなに文体軽い必要あるんだろうか?
アイディア面白いんだけどなぁ・・・(いやしかしそれ体感あるでしょ。とも思う。)
館の設計者とのコミュニケーションが無い以上、登場人物が想像するしかないんだけど、あまりにステレオタイプな彼らに感情移入できていないから、彼らが説明した設計者の動機とかも遠い世界の話すぎてどうでもよくなってしまった。
探偵不在感もあるし・・
うまく表現できないですが、面白いプロットの小説があって、それをパロディ視点で描写した二次作品みたい。
いや。純粋にロジックで面白いとか、このキャラが好きとかな人もいるはずです。単純に個人的にそれほど評価されるほどか?と思っただけです。すみません。
アイディア面白いんだけどなぁ・・・(いやしかしそれ体感あるでしょ。とも思う。)
館の設計者とのコミュニケーションが無い以上、登場人物が想像するしかないんだけど、あまりにステレオタイプな彼らに感情移入できていないから、彼らが説明した設計者の動機とかも遠い世界の話すぎてどうでもよくなってしまった。
探偵不在感もあるし・・
うまく表現できないですが、面白いプロットの小説があって、それをパロディ視点で描写した二次作品みたい。
いや。純粋にロジックで面白いとか、このキャラが好きとかな人もいるはずです。単純に個人的にそれほど評価されるほどか?と思っただけです。すみません。
2023年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
東川さんらしく、バディを組む女探偵と刑事の掛け合いは面白かったが、最後の謎の解明の部分が少し強引な気がした。。。
2011年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
烏賊川市のシリーズにつづいて横島です。この地名からの想像どおり、孤島の建築の中で起きた事件を解決にやってきた女探偵と刑事の丁々発止は笑えます。
館に滞在する人間たちの人物関係はかなりわかりやすいものですが、密室的なこの孤島の六角形の館の中で、さらに不可能殺人が・・・
東川作品ならではの物理トリックの大わざが仕掛けられています。
これはすごいです。
作中に綾辻行人の『十角館の殺人』は1987年なので、まだこの時点では書かれていなかった、と言及があるように、館ものの大作家に正面から挑んだミステリで、謎解きの快感は、この著者の作品中随一ではないかと思います。
螺旋階段のからんだ建物なら、篠田真由美の建築探偵のシリーズにもありますし、螺旋の形状自体もふしぎでまがまがしいものですが、この『館島』の建物の謎は、脳内映像に焼き付いて離れなくなるとともに、しかも島にかかる瀬戸大橋という、さらに大きなパースペクティブまでにらんだものだったというおまけまでついて、天才建築家の野望に胸を打たれました。
建築に興味のある読者なら必読、また今回はユーモアが薄めになっているぶん、本格の重厚な味わいが楽しめます。東川作品の物理トリックは、読者の脳内映像定着力が強烈で、現時点でほぼすべての作品を読んだわたしとしては、今後ともこの異能の作家から離れられないだろうと思います。
館に滞在する人間たちの人物関係はかなりわかりやすいものですが、密室的なこの孤島の六角形の館の中で、さらに不可能殺人が・・・
東川作品ならではの物理トリックの大わざが仕掛けられています。
これはすごいです。
作中に綾辻行人の『十角館の殺人』は1987年なので、まだこの時点では書かれていなかった、と言及があるように、館ものの大作家に正面から挑んだミステリで、謎解きの快感は、この著者の作品中随一ではないかと思います。
螺旋階段のからんだ建物なら、篠田真由美の建築探偵のシリーズにもありますし、螺旋の形状自体もふしぎでまがまがしいものですが、この『館島』の建物の謎は、脳内映像に焼き付いて離れなくなるとともに、しかも島にかかる瀬戸大橋という、さらに大きなパースペクティブまでにらんだものだったというおまけまでついて、天才建築家の野望に胸を打たれました。
建築に興味のある読者なら必読、また今回はユーモアが薄めになっているぶん、本格の重厚な味わいが楽しめます。東川作品の物理トリックは、読者の脳内映像定着力が強烈で、現時点でほぼすべての作品を読んだわたしとしては、今後ともこの異能の作家から離れられないだろうと思います。