お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

少年検閲官 (ミステリ・フロンティア) 単行本(ソフトカバー) – 2007/1/30

4.3 5つ星のうち4.3 30個の評価

何人も書物の類を所有してはならない。もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。僕は書物というものがどんな形をしているのかさえ、よく知らないーー。旅を続ける英国人少年のクリスは、小さな町で奇怪な事件に遭遇する。町中の家々に赤い十字架のような印が残され、首なし屍体の目撃情報がもたらされるなか、クリスはミステリを検閲するために育てられた少年エノに出会うが……。書物が駆逐されてゆく世界の中で繰り広げられる、少年たちの探偵物語。メフィスト賞作家の新境地!
続きを読む もっと少なく読む

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 東京創元社 (2007/1/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/1/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4488017223
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4488017224
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 30個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
北山 猛邦
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
30グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2014年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもしろくなるまで時間がかかりましたが、読み終わると楽しかった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年9月28日に日本でレビュー済み
 2007年に出た単行本の文庫化。
 「少年検閲官」シリーズの第1弾。
 津波や洪水で国々が浸食され、また書物がいっさい禁止されたというパラレルワールドを舞台とした長編ミステリだ。
 ディストピア的な世界であり、なおかつ舞台はそのなかでも閉鎖的な町に設定されている。しかも、そこで大量殺人が起こるのである。読んでいて陰鬱になるようなストーリーだったが、ラストにいたってその世界設定と真相とがまさに不可分であることがわかり、衝撃的だ。
 いろいろと疑問も残るものの、読んでおくべき一冊だろう。
2014年1月25日に日本でレビュー済み
書物が失われた特殊な世界,さらにはホラーやダークファンタジにも似たその雰囲気は,
ミステリとされながらもその雰囲気が見えず,特にはじまりのうちは戸惑いもしましたが,
書物を,ミステリを追い求める少年と同じく,次第に奥へと引き込まれていくのを感じます.

このどこかに迷い込んだような感覚は,以降も中盤を過ぎるあたりまで続くのですが,
起きる事件,そしてこの世界の秘密が語られる,ミステリで言うところの解決パートは,
特殊な環境下だからこその部分はあるものの,きわめてオーソドックスなミステリのそれ.

ミステリを形成するさまざまな要素を,目に見えるアイテムとして扱うのもおもしろく,
世界観を生かした話運びや伏線など,すべてが畳まれ,一つの『理由』に帰結する様子は,
読み手に問い掛け,常に考えることを促す流れだったこともあり,気持ちの良さを覚えます.

また,エピローグから予感される『近い未来』は,必ずしも明るいものではありませんが,
どこか穏やかささえ漂うのが印象的で,出会ったばかり二人の少年がどう変わっていくのか,
まだまだ秘密がありそうな世界の成り行きも併せて,予定されている続刊に期待が膨らみます.

なお,初出は
07年01月の単行本 .当時の情報ではありますが,三話まで続く予定とのことです.

※コメント欄に著者コメントのURLあり
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月4日に日本でレビュー済み
物語の中の世界設定が面白い本でした。
技巧を凝らして、そこに重点を置くミステリーが
好きではない方は、より楽しめるかもしれません。
もちろん、そうゆうのが好きな方も十分楽しめる
と思います。主観的な感想ですが。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月3日に日本でレビュー済み
北山さんの書くお話は、いい意味でライトノベルちっくだと思うのですが、
今回の本もそう。
有り得ない設定なのに、どんどん話に入り込んでいってしまう。
途中のグロテスクな描写が、後になってああ使われるのかと思ってびっくり。
続きが出たら、ぜひ読みたいです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大ネタのために世界をひとつまるごと構築するその発想力、相変わらず見事。書物が禁じられたディストピアという設定を十全に生かしてすべての伏線が美しく回収されていくミステリ部分は、作者お得意の物理トリックもふんだんに盛り込まれていて素晴らしい。特に、拾ってきた「少女」を「折りたたんで」鞄に詰める少年のエピソードのミスディレクションは、真相が明かされたときには完全に脱帽。さすがだ。

しかしミステリ以外の部分の手つきの悪さも相変わらず。
《ミステリ》《探偵》《ガジェット》がどうのこうのという設定や、音楽家先生などの妙に軽い会話は世界観を不必要にペラく見せてしまっている。ミステリ作家としては一流だが小説家としてはかなり下手、というのは新本格以降のミステリ作家によく向けられる批判なのだが、北山猛邦の場合はその下手さがミステリ部分を侵食するほどで見過ごせないのが困ったところで、いまいちブレイクできないのも多分このせいだろう。