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折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア) 単行本 – 2010/11/27
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自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、「走狗(ミニオン)」候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年――そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ? 魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?
現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場!
- 本の長さ338ページ
- 言語日本語
- 出版社東京創元社
- 発売日2010/11/27
- ISBN-104488017657
- ISBN-13978-4488017651
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商品の説明
著者からのコメント
著者について
登録情報
- 出版社 : 東京創元社 (2010/11/27)
- 発売日 : 2010/11/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 338ページ
- ISBN-10 : 4488017657
- ISBN-13 : 978-4488017651
- Amazon 売れ筋ランキング: - 172,932位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 50,129位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。
(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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娘と魔術師は犯人探しに乗り出すが・・・.
剣と魔法の世界で犯人探しをテーマとしたミステリー.
この種の作品は,条件設定が過度に説明的すぎると飽きてしまうが,
本作品はギリギリセーフといったところ.
ファンタジーの世界観を取り入れつつ,論理的な謎解きになっているし,
この結末はファンタジーでなければ成立しない.
必然性のない舞台設定は読み手に余計な負荷をかけるだけだが,
この作品ではミステリーの条件を満たしつつ,
ファンタジーとしても楽しめる仕上がりになっている.
この世界観を受け入れるかどうかで好き嫌いはあると思うが,
ちょっと変わったミステリーを読みたい方にお薦め.
小説の雰囲気も主人公も好きです。
と思っていたら、2015年版「このミステリーがすごい!」で1位になった。
米澤穂信というのは個人的には聞き慣れない名前だったが、
わかってみれば、既に相当の評価を確立した作家らしい。
『満願」もだから読みかけていて、なるほど読んでいても相当の実力はわかる。
まだまだこれから驚かさせることになりそうだ。
一方、作家その人が気になり、調べてみて本書があるとわかって、
別の意味で興味を持って先に読んでみた。
というのもこちらはまた普通のミステリーとはだいぶ趣が違うのだ。
あとがきのようなものを作者自身が書いているが、
ミステリーというだけでなく、ファンタジー、
さらに西洋の歴史の要素を合体させたのが持ち味らしい。
私はたまたまどれにも興味を持っているので、
結果的にいかにもぜいたくな読書になった。
歴史的な背景は、12世紀の英国、というか直接には北海の島が舞台である。
獅子心王リチャードやらジョン王の名前、十字軍という言葉も
時代情勢として遠い噂のように出てくる。
ヒロイン=語り手の父が領主を勤める島を襲い来る脅威、
また父の暗殺がメインプロットだが、
この時代、魔法というものがリアルに実在したものとして設定されていて、
そのファンタジー的要素とリアリズムが混じりあうのが面白い。
もっともマンガなどを含めて考えると、これはよくあるやり方で、
その辺に馴染んでいる読者にはとくに目新しいわけではあるまい。
むしろ特徴的なのは、通常リアリズムをベースにしている「謎解き」に、
リアルなものとしての魔法が混じりあうところ。
これはなかなか新鮮な感じがした。
前半は犯罪捜査に当たる部分で、丹念に事件をたどる。
アクションを求める読者はやや退屈かもしれないが、本格ミステリーと思えば十分楽しめる。
それぞれ癖のある人物たちが容疑者、というのはよくあることだろうが、
それがこの時代、この場所での設定であるために、さらに魔法などの要素も含むために
いわば異文化の混じりあう複雑な状況なのが面白い。
けっこう長い物語だが、
やがて島を襲う「呪われたデーン人」たちとの攻防のアクション
そしていかにも緻密に周到に組み立てられた圧巻の謎解きへと続く。
やはりミステリーとアクション、歴史ドラマの魅力が混合しているのである。
戦闘シーンとかになるとけっこう血なまぐさいが、
それでも妙に静かな落ち着きがあるのはこの作家の持ち味だろうか。
個人的には、波乱の物語なのに慌てずじっくり読める感じで、
それが不思議と気持ちがよかった。
登場する人物たちも、どこか不思議な個性があって楽しめた。
続編があってもいい終わり方だが、予定にはないらしい。
それぐらいで終わるほうがいいのだろうという気はする一方、
何となく未練を感じてしまうのも作品の魅力のせいだろうと思う。
日本推理作家協会賞受賞。
ソロン島の領主ローレント・エイルウインが殺された。暗殺騎士エドリックが使った魔術<強いられた信条>により、暗殺騎士の手先<走狗>になり、暗殺騎士に操られ領主を殺した。<走狗>として領主を殺した候補者は8人。
・アミーナ・エイルウイン
・家令のロスエア・フラー
・従騎士エイブ・ハーバード
・ザクセン人の騎士コンラート・ノイドルファー
・ウェールズ人の弓手イテル・アプ・トマス
・マジャル人の戦士ハール・エンマ
・サラセン人の魔術師スワイト・ナズィール
・イングランド人の吟遊詩人イーヴォルド・サムス
探偵役としては、ファルク・フィッツジョンとニコラ・パゴにアミーナ・エイルウインが随行する。
結局、ファンタジーの部分がミステリーのためのご都合主義に感じたのが正直なところだ。ファンタジーという特殊設定ゆえに、なかなか入り込めずに読みづらかったりするわけで、ファンタジーとミステリーの融合に成功しているかといえばそうではないんだろうね。結局中途半端になっているなあ。
・ファンタジー世界でミステリ、魔法でミステリ。それはいい。
・しかし主人公のヒロイン(読者とほぼ同じ視線)は、この世界のルールに無知なところからスタートする。
・この世界のルールは、探偵役の騎士ファルクから、主に口頭で説明を受けるのみだ。
・つまりヒロイン(読者)は、ファルクが、本当は探偵役ではなかったとしても(嘘をついていても)、隠されたルールがあったとしても、わからないし確かめる術はない。
・推理の依って立つルールが信じられるかも不明なまま読み進めなければならないのは、ミステリとして欠陥ではないかと考える。
・この点、例えば超能力ミステリを多数出されている西澤保彦先生は、作中、主人公=一人称視点にルールを説明させることで、読者に対して「ひとまず信じて良い情報」を明確に提示する等で解決を図っている。
・結論として、ファンタジーとしての雰囲気と、特殊ルール下のミステリ、との二兎を追い、基本的な部分が疎かになっていると感じた。
ソロン諸島で領主が殺害される事件が起きた
しかも、「呪われたデーン人」の襲来の危機が迫っており
島には騎士や傭兵が集められていた
領主を殺害してのは「暗殺騎士」だが、
彼らは魔術を用いる
今回も魔術が用いられたことが調査から判明し
その魔術とは人を操るたぐいのものであった
「暗殺騎士」に操られ、殺害を実行したのは誰なのか
それが、ミステリとしてのメインの謎
魔術が機能する世界で、
謎は論理的に解明されるのか
大変、興味深い作品でした
また、ファンタジーとしても
「暗殺騎士」「呪われたデーン人」といった敵勢力
魔術と剣が入り乱れる戦闘場面など
大変、魅力的でした
ミステリとしても、ファンタジーとしても傑作だった
終盤にある大一番の戦闘場面の描写が上手かったと思います。
米澤さんの他作品では受けたことのない印象を受けました。
純粋なファンタジー小説など出せば、かなり面白くなるのではないでしょうか。
しかし推理パートは魔術などのファンタジー要素が入ってきてしまったせいで
微妙だったかな・・。
米澤さん自身があとがきで語ってたルール付けがそもそも曖昧だった気がします。
「主人公達が知らない魔術が行使されていて、絞込み対象以外の人が犯人でした」
という理屈も通ってしまいそうでしたし。
(例えば、他者の記憶を読める魔術師が○○で・・とか)
ファンタジー+推理にするなら、ハイファンタジーにしたうえで、ファンタジー要素に
厳密なルール付けを行ってやるべきではないでしょうか。
「魔法を使うならA→B→Cの前提条件/動作を“必ず”クリアしなければならない」
「魔法で行えることには制限があり、それはD、E、Fである」等。
楽しめましたが上記部分に引っかかりを覚えたので☆4とします。
ラノベ系ですが、すっごい面白かったです。
ラノベに抵抗ない方であればおすすめします。